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マスク検出機能搭載の顔認証リーダーFE-500による安全なセキュリティ構築

昨今の時代背景において、以前のように風邪予防でマスクをする人は少なく、感染症予防や健康管理のためマスクを着用する人が増えました。企業や施設では、マスク着用に伴うことで単純な顔認証だけでは正確な認証ができず、不正アクセスなどのセキュリティ対策が脆弱になる恐れが懸念されています。防犯対策に導入する入退室管理システムには、マスク検出可能な顔認証を採用することで感染症や自衛管理に影響されずに識別を行うことができます。マスク検出型の顔認証は、施設内の衛生管理はもちろん従業員の作業効率や企業運営の向上にもつながります。
 
◎現代社会でマスク検出機能が必要とされる理由
多くの施設やオフィスでは、入室する際のセキュリティ対策として入退室管理システムが導入されています。さまざまな認証手段がある入退室管理システムのなかでも、認証性能が高い方法は生体認証である顔認証システムです。顔認証システムは専用の顔認証リーダーに顔を写して認証を行いますが、以前の顔認証リーダーでは目・鼻・口のパーツを画面に映し出されないと正確な認証ができませんでした。しかし、昨今では私たちの日常生活において鼻や口元を覆うためのマスク着用を必要とする機会が増加しています。気候の特性で季節性ウィルスが拡大しやすい冬はもちろんですが、夏の蒸し暑い季節でもマスクは必需品とされています。従来の顔認証リーダーを利用する際には、マスクを外さないと認証できなかったため企業が求める十分な感染対策がなされませんでした。また、認証のたびにマスクを外すことで利用者が不安になり、精神的負担も蓄積されます。これまでマスクは、自身が体調不良であった際に着用するものでしたが、現在では自身の健康状態に関わらずマスク着用が求められることが多くなりました。現代におけるマスク着用は、季節性ウィルスや感染症の予防・拡大を抑えることが目的とされています。とくに屋内施設や多くの人が集まる場所・密室空間では感染症の飛沫が拡大される確率が高く、入退室の際にマスク着用が徹底されている企業も増加傾向にあるのです。たとえば、入退室管理システムの設置とマスクの着用が徹底される施設では医療機関や飲食店、接客を伴う商業施設が多くを占めています。医療機関では、病院のエントランスに顔認証が導入された入退室管理システムを設けることで不審者による不正入室の防止がされますが、入室権限のある利用者にはマスク着用が求められています。不正入室を妨げるセキュリティ対策とマスクの着用を同時に叶えるためには、マスク検出機能がある顔認証システムが有効的とされます。さらに、飲食店など衛生管理の徹底が必要とされる環境では、店内を出入りする従業員や配送業者もマスクの着用が求められます。従業員の施設入出時、マスク検出機能のある顔認証によって、マスク着用の状態でもスムーズに入退室管理システムが通過でき、安全な施設の衛生管理ができます。このように、飛沫感染拡大防止や衛生管理を目的としたマスク着用のシーンが増えたマスク対応型の顔認証の導入が必要とされます。さらにマスク着用に影響されない顔認証リーダーの入退室管理システムへの導入は、不審者による不正入室防止だけではなく、利用者がストレスフリーになるため、健全な施設運営にもつながります。
 
◎マスク検出機能を持つ顔認証リーダーのセキュリティ
マスク検出機能がある顔認証リーダーは、利用者にとって多くのメリットをもたらし、安全性の高いセキュリティ環境を構築できます。まず、顔認証リーダーに顔を映しだす際に、それまで着用していたマスクを外す必要はありません。健康維持のために着用しているマスクを外さないことで感染リスクが抑えられます。外的要因で空気中に漂った飛沫や花粉が付着したマスクに触れなくてすむため、手が汚れる心配もありません。マスク検出機能がある顔認証リーダーは、マスクで覆われていない顔のパーツを認証情報に用います。単体のパーツだけではなく、顔の輪郭や凹凸、奥行きなどの特徴を元に情報データを検出します。データ登録では、顔全体の面積やパーツとパーツごとの距離も情報のひとつとして記録されます。この機能は、マスクに限らずほかの装飾品などにも有効です。認証データに使用する目を覆うメガネや化粧など登録データの情報にはないものでも、マスク検出と同じ仕組みで照合されます。顔認証は個人の体のパーツを利用する生体認証であるため、偽造やなりすましが困難な認証方法です。しかし、マスク検出機能がないと、少ない生体情報で照合を行うため、正確な判断が出にくくなります。利用者本人が認証を行っていたとしても、マスクの影響で認証エラーが出てしまったり、不正アクセスと認識されてしまうのです。マスク検出機能があることで、このようなエラーが起こりにくく、セキュリティ対策に適切な認証手段として用いられます。また、認証時にマスクを外す必要がないため、顔認証リーダーの前でその都度立ち止まる必要がありません。数メートル先から歩いている顔も検出される顔認証リーダーであれば、マスクを付けたままゲートを通過することができます。顔認証リーダーは認証時に特別な操作は不要です。機械に直接触れることがない非接触型の認証リーダーなので衛生的です。
 
◎入退室管理システムにおけるマスク対応型顔認証リーダーの役割
マスク検出に対応している顔認証リーダーを入退室管理システムに導入することで、さまざまなセキュリティの役割を担います。入退室管理システムはあるエリアに利用者が出入りする際、「いつ・だれが・どこに」という情報を記録してデータ上で管理をする仕組みです。出入りする時には、顔認証システムなどの認証手段を利用することで、外部の人間による不正入室を防ぎます。マスク着用時でも正確な認証を行う顔認証の入退室管理システムは、防犯性を高めたセキュリティを要するエリアに有効的です。施設やゲートに設ける入退室管理にアクセス権限機能を搭載することで、限られた利用者のみ入室が許可されます。万が一、不正な方法で共連れ入室した利用者は、入退室管理システムと連動したアンチパスバック機能により退室することはできません。アンチパスバック機能は、利用者がエリアを退室する際に入室で認証した情報と同じ顔認証の情報データがない限り退出することができない仕組みです。アンチパスバック機能により、不正な入室を試みる利用者は減少し、結果セキュリティ効果にもつながるのです。また、OA機器にマスク検出可能な顔認証を搭載したリーダーは、顔認証することで利用したい機器を起動することができます。たとえば、普段は使用できないコピー機を利用したい時に、登録した顔認証で使用が許可されたり、パソコンで重要な情報を知りたい場合に認証者のみがデータの開示ができることです。エリアや部屋ごとだけではなく、それぞれの重要な機器にも顔認証リーダーと連携することで、不正アクセスによる情報流出やトラブルが回避できます。顔認証を用いた入退室管理システムは、勤怠管理と連動をして従業員の出退勤管理の役割に利用することも可能です。従業員がマスクを着用した状態での出退勤や休憩・外出時も正確に認証を行い、労働管理に役立てます。そのため、管理者がアナログの方法で管理するよりも正確で時間を有効的に使えるため、人件費の削減や円滑な運営につながるのです。
 
◎顔認証リーダーFE-500はマスク検出可能なマルチフェイス認証
顔認証リーダーFE-500は、鼻や口が覆われたマスクを着用した顔にも認証対応するフェイス・マスク検出機能が搭載されています。認証時、3D方式で顔を識別するので少ない顔のパーツ情報でも正確な認証データを得ることができます。3D方式は、平面的な顔の情報でデータを作成する2D方式とは異なり、顔の奥行きを立体的にデジタルデータで解析して識別照合を行います。マスクを外すことなく顔認証が可能なFE-500は、感染対策を要する施設では重要なセキュリティ機器として設けられます。FE-500の認証スピードは、世界高水準の1秒以内の速度(50K1:Nモード)であり、最大3メートルの距離まで離れている人の顔も認証できます。1度に最大5人まで顔認証できるマルチフェイス機能が搭載されているので、同時に複数の利用者がゲートを通る場合でもそれぞれの顔の照合が瞬時にはじめられます。5人全員がマスクを着用していても1人ひとりの顔認証は可能です。マルチフェイス機能がなく限られた利用者のみ通過できる認証は、認証者と同行している人間の入室が許可される危険性があります。このような共連れは不正入室やトラブルの原因になりかねません。複数人同時の顔認証は、共連れを防ぐと共に、オフィスの出勤時間や混雑する入退室エリアで有効的であり、時間ロスや作業効率の低下が妨げられます。FE-500は5万人のユーザー登録ができ、顔認証の他にカード認証・暗証番号認証を組み合わせて、2重のセキュリティ対策を行えます。登録者数の多い施設には、限られた利用者しか入室できないエリアがいくつもある場合があります。顔認証とほかお認証方法の併用は、非常に強固なセキュリティ対策となります。多くの従業員が在籍していたり、登録者の入れ替わりが頻繁にある施設でも簡単に登録できます。必要であれば利用者の情報をすぐに削除することもできるので、顔認証リーダーの管理も容易です。入退室管理システムにFE-500を導入することで、従業員の勤怠管理や入室記録の管理をデジタルデバイス内で一括管理できます。施設内部にある特定のエリアに入室した時間を顔認証で記録することで、従業員による不正行為の抑制や事故防止につながります。FE-500で行われた顔認証の履歴は、全ての情報を管理者が把握し管理します。たとえば、医療機関などマスクを義務付けているエリアでマスクの未着用があった場合もすぐに確認できるため、該当者へ適切な指導を行えます。
 
◎マスクが必要な環境で顔認証リーダーFE-500を導入した事例
マスク検出が搭載された機能で顔認証を行う入退室管理システムは、さまざまな場面で活用されています。とくに近年では、衛生管理や飛沫感染予防を目的とした環境での導入が多くあげられます。
 
○衛生管理を徹底した病院施設に顔認証リーダーFE-500を導入
医療機関や病院施設では感染症のリスクが常に懸念されます。外部からの飛沫感染を防止するためには、施設の入口やエントランスに顔認証の入退室管理システムを設けています。同時に不正な侵入者による盗難や患者情報の流出を防ぐ目的でも導入されています。多くの施設は入室の際、マスクの着用が必須とされています。このような環境では、マスク未着用の利用者が認証を行うとエラーやアラームが鳴る機能が有効的になります。入院患者や面会者が認証を行うエリアでも事前に顔認証の登録をすませておけば、たとえマスクを着用していてもスムーズな入館ができます。また施設内にある処置室や手術室などで働く医療従事者は、マスクやゴーグル・帽子を身に着けています。マスク検出可能な顔認証リーダーは、ほかの装飾品を顔の周りに着用していても認証性能が落ちることはありません。顔のパーツだけではなく奥行きや面積などの情報によって識別するので、髪型や化粧の変化にも対応しています。また、FE-500は世界最速の認証スピードと複数人の同時認証システムがある顔認証リーダーで、手術などの緊急にエリア内に入る場合でも1人ひとりの迅速な認証を正確に行うことができます。このように病院施設は安全性と効率性を向上させるだけでなく、従業員や患者の安全を保護するための重要なツールとして、マスク検出可能な顔認証システムを活用することができます。
 
○マスク着用の観光客に対応した宿泊施設へ顔認証リーダーFE-500を導入
近年では国内外問わない観光客や旅行客の宿泊施設利用者が増加しています。とくに観光客が多い宿泊施設では、マスクを着用した状態での入館や施設内を回遊される利用者が多く見られます。宿泊施設では、国籍や年齢などさまざまな人々が出入りするため、セキュリティの重要性が高まります。マスク検出可能な顔認証システムを導入することで、正規の宿泊客以外の不正なアクセスを防ぐことができます。顔認証リーダーFE-500は、利用者が頻繁に施設を出入りしても正確な入室時間を記録します。マスク着用の利用者は顔認証システムでチェックインやチェックアウトをスムーズに行うことができ、待ち時間の短縮や手続きの簡略化が実現されます。施設内にレストランやカフェスペースを設けている宿泊施設も多くあります。飲食エリアの入口ではマスク着用が求められることがありますが、入退室管理システムを設けることで食事で起こり得る飛沫感染を防止することができます。また、顔認証リーダーFE-500は最大5万人のユーザー登録が可能なので、学校規模での集団利用者の登録も問題ありません。写真や遠隔での登録も容易であるため、短期間での宿泊者にも対応しています。
 
○高齢者が入居する介護施設へ顔認証リーダーFE-500を導入
高齢者が利用する介護施設では安全性やプライバシー管理の徹底が必要とされます。マスク着用で感染予防が重要とされることで、施設のエントランスや施設内の共同エリアにはマスク検出可能な顔認証リーダーが設けられています。高齢者は感染症に対する免疫力が低下していることがあり、介護施設内での感染拡大リスクが懸念されます。マスク検出可能な顔認証システムを導入することで、入居者やスタッフの安全を確保し、感染症の予防に役立ちます。FE-500の顔認証リーダーを使用することで、入居者は顔のスキャンだけで安全に施設内に出入りすることができます。従来の鍵やパスワードよりも簡単で便利な方法なので、機械操作が苦手な方も問題ありません。顔認証の入退室管理システムを導入することで、スタッフは入居者の出入りを簡単に監視し、必要な場合には迅速に対応することができます。これにより、介護サービスの提供に集中・作業効率の向上につながります。
 
◎まとめ
マスク検出機能がある顔認証は、感染症予防を必要とする環境で有効的に活用されます。マスクを着用したままでも顔の奥行きや面積の情報を元に利用者の識別を行い、正確な認証とスピーディな識別判断を可能にします。入退室管理に導入した顔認証は、不正アクセス防止・衛生面の徹底や企業の健全な運営の実現も叶えられます。KJ TECH japanではFE-500をはじめ、マスク検出可能な顔認証の取り扱いがあります。マスクに対応でセキュリティ対策につながる顔認証システムのご相談は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

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