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正確に特定の個人を識別する指紋認証リーダーKJ-3400F

指紋認証が活用されるシーンは、空港や企業のオフィスなど多岐に渡り、生体認証のなかでも最も身近な認証方法といえます。指紋認証は今でこそ身近な認証方法ですがその歴史は古く、技術的な完成度、認証精度の高いシステムです。それにも関わらず、生体認証のなかでは比較的低コストで導入しやすいといったメリットもあります。KJ TECH japanの指紋認証リーダーKJ-3400Fは、正確に特定の個人を識別することができ、セキュリティ強化に最適な指紋認証リーダーです。
 
◎特定の個人を識別する指紋認証の特徴
指先の腹に見えている隆線と呼ばれる線の突起や、谷線と呼ばれる溝で構成された紋様を指紋といいます。この指紋はお腹のなかにいる胎児のうちから作られ、その形には無数のパターンが存在しています。そして指紋は一生変わることがない「終生不変」のものであり、同じものが二つとない「万人不同」の個人情報です。そっくりな見た目の一卵性双生児でさえも指紋は異なるため、目で見ただけでは見分けがつかなくても、指紋を用いて認証することで確実に特定・識別することが可能です。万人不同の指紋は簡単になりすますことはできず、指紋認証のように指紋を利用して本人確認を実行することで、正確に特定の個人を識別することができるといえます。そして、生体認証の一種に分類される指紋認証は、生体認証のなかでも古い歴史をもつ認証方法です。今ではセキュリティ強化と利便性向上を実現するツールとして身近な存在となった生体認証ですが、はじめて指紋認証が実用化されたのは19世紀末まで遡ります。海外で実用化され、1908年(明治41年)には日本の警察でも取り入れられました。そして現在でも、警察の犯罪捜査において犯人特定のために活用されている認証方法です。指紋で個人を特定する技術が登場するまでは、人間の目で顔写真などを見て本人確認を実行しており、精度も信頼性も乏しい状態でした。しかし、指紋で個人を特定する技術が登場してはじめて、完全に特定の個人を識別・分類・検索・管理することが可能となりました。指紋は終生不変、万人不同の個人情報なので、外見が変化しようと、偽名を使おうと、1度登録された指紋を検索にかければ過去の情報と照合され、正確に特定の個人を識別することができます。こうして確実に個人を特定・識別することができる指紋認証は世界中に広がり、人々が安全な生活を営むためさまざまな場面で活用され、現在においても活用シーンが増え続けているのが特徴です。このように指紋認証は生体認証のなかでも歴史が古い分、研究開発にかけた時間も長く、技術的な完成度・認証精度が高いシステムといえます。長年の研究開発で進化し続けている現代の指紋認証は、指紋の特徴点を指紋センサーが読み取り、あらかじめ登録しておいた指紋データと照合し、個人を特定する仕組みです。指紋には模様の中心にある中心点や、線が分岐している分岐点などさまざまな特徴点があり、そのパターンは無数にあります。指紋認証では、その無数のパターンを高精度に分析することができるため、確実に特定の個人を識別することができます。また、指紋認証は指先を認証リーダーのセンサーに置くだけで個人の特定が可能であり、誰にとっても簡単で使いやすく、利便性が高いといえます。小型な装置も多く、生体認証のなかでは安価に導入できることも特徴です。データサイズも小さいため、多人数が利用するシステムとしても適しています。ただし、指紋認証では指先の皮膚に見える線の突起や溝などの凹凸を読み取るため、摩擦や薬品の影響で指紋が失われたり、薄れたりしている場合には正確に個人を特定することができない可能性があります。また、指紋認証の認証方式によっても異なりますが、指先に水分があると正常に指紋を読み取れない場合もあります。対策として、ほかの認証方法と合わせた二重認証やマルチ認証対応の機器を採用することで、不測の事態にも対応でき、より高いセキュリティ環境を構築することも可能です。
 
 
◎指紋認証における個人の特定方法
現代の指紋認証システムにおける認証方式は、光学方式、静電容量方式、超音波式の3つがあります。まず、光学方式は、指紋に光を照射し、指紋の凹凸による反射の違いを読み取る方式です。反射した光や影、光の濃淡をレンズで集めることで、写真のように指紋を検出することができます。ただし、手が濡れている際に使用すると、指紋の凹部分でも光が乱反射してしまうため、正確に指紋を読み取れず個人を特定できない場合もあります。また、二次元情報として指紋を認識するため、偽造された指紋で認証を突破される可能性は否めません。しかし、ほかの認証方法や防犯システムと併用することでなりすましによる不正リスクは低減することができます。静電容量方式は、指紋の凹凸に応じて指とセンサーの間に微細な距離の変化が生じ、それに伴い静電容量も変化するという特性を利用した方式です。小さな電極が何万個も並べられた指紋センサーに指が触れると、指紋の凹凸に伴い変化した静電容量を検出し、指紋を画像化していきます。この静電容量方式も、指先が濡れたり汗をかいたりしていると、凸部分にも電荷が集まりやすくなり静電容量が変化してしまうため、正確な指紋データが取得できず個人の特定・識別が行えない場合があります。超音波方式は、最先端の指紋認証技術であり、光学方式の弱点を克服したような特徴をもつ認証方式です。光学方式では指紋に光を照射し二次元的に指紋を読み取っていたため、偽造のリスクは否めませんでした。しかし、超音波方式では、指紋に超音波を当て、跳ね返ってくる超音波の角度や強さなどによって立体的に指紋を検出することができます。指の表面に見えている指紋だけでなく、表皮の下にある真皮層の指紋パターンや血管パターンまでも読み取ることができるため、ほかの認証方式より認証精度が高いことが特徴です。超音波方式であれば、単純な写真や型を取って作成した人工の指紋でなりすまそうとしても、簡単に認証されることはないため、指紋認証のなかでも安全性の高い認証方式といえます。超音波方式は、皮膚の水分や汚れにより認証精度に影響を及ぼすことがないため、汗をかいた手や濡れたままの手でも正常に特定の個人を識別することが可能です。なかには、指紋認証センサーに直接指が触れていなくても認証が可能なものもあり、衛生的に指紋認証が苦手な方にも受け入れやすいといえます。ただし、指紋認証におけるほかの認証方式と比較すると、コストがかかる場合があるので注意が必要です。
 
◎指紋認証を入退室管理に導入するメリット
指紋認証で利用される指紋は特定の個人を識別することができる万人不同の個人情報であり、簡単になりすますことができない指紋を用いて個人を特定・識別することで、高度なセキュリティ環境を実現します。解錠に物理鍵を使用している場合は紛失や盗難のリスクがありますが、指紋認証では自身の指にある指紋が鍵となるため紛失も盗難も心配する必要はありません。暗証番号のように他人に見られるだけで簡単に盗まれることもこともなく、複雑な番号を覚えるといった負担もありません。貸し借りによる不正利用も困難であり、指紋認証はセキュリティ性が高いといえます。年齢の変化に伴い指紋が薄れたり、ケガなどの影響で事前に登録した指紋と同一の指紋だとみなされなくなることもありますが、その都度指紋を登録し直せば問題はありません。また、傷の浅いケガであれば指紋は元通りに再生するため、その度に登録し直す必要はありません。多くの場合は1度指紋を登録しておけば長期的に使い続けることができます。指紋認証リーダーKJ‐3400Fなど、手軽に指紋の登録や削除を行える機器を導入すれば、再登録の負担も大きくありません。また、認証スピードと精度の高い個人特定能力を備えた認証リーダーを導入することで、セキュリティ強化と効率的な入退室の両方が実現します。指紋認証は読み取りリーダーに指を載せるだけで認証が実行されるため、手軽にスピーディな入退室が可能です。不特定多数が利用する機器のセンサーに指を触れるのを心理的・衛生的に嫌だと感じる方もいますが、近年非接触で指をかざすだけで個人を特定・識別することができる指紋認証システムも登場しています。企業などで指紋認証を導入する場合には、自身の指紋が鍵となるためカードや物理鍵を複数個用意する必要もなく、コストを抑えて導入することができます。指紋認証は、ほかの生体認証リーダーに比べ低コストで導入可能なものも多く、コストを抑えて生体認証によるセキュリティ強化や利便性の向上を望む場合にも最適です。ただし、特定の個人を識別する指紋認証はセキュリティ強化に貢献しますが、偽造やなりすましによる不正行為のリスクはゼロではありません。そのため、強固なセキュリティ環境を望む場合は、指紋認証以外にも認証方法を組み合わせることができる2重認証やマルチ認証対応の機器を導入することが望ましいといえます。指紋認証に限らず単独の認証方法であると、利用環境や個人因子によって認証が正常に実行できず個人を特定・識別することが困難な場合があります。それらの問題をカバーするために2重認証やマルチ認証を用いることで、一方の認証精度が落ちたり認証が実行できない状況に陥ったとしても、他方が補うことで安定して個人を特定・識別することが可能です。他人がなりすましによる不正行為を試みた場合にも、複数の認証を組み合わせておくことで偽造や改ざんは極めて困難となり、セキュリティ性も向上します。また、構築したいセキュリティ環境によっては、二重認証だけでなく防犯カメラなど複数の防犯設備と併用することで更なるセキュリティ強化を望むこともできます。
 
◎優れた個人特定能力と世界最速の認証スピードを誇るKJ‐3400F
 KJ TECH japanの指紋認証リーダーKJ‐3400Fは、世界最速クラスのスピードで確実な指紋認証を実行することができる指紋認証リーダーです。指紋の読み取りは、500DPIの光学センサーを用いて1秒以内の速さで行い、信頼性の高い認証を実行し確実に個人を特定・識別します。また、方向指紋認識方を採用していることで、指紋をあらゆる方向から読み取ることができ、高精度な指紋認証を実現しています。指紋の登録は最大5,000指まで可能であり、モニターやパソコン上で登録や削除が可能です。難しい操作は必要なく手軽に登録や削除ができるため、従業員の移動が頻繁に行われる大規模な企業などへの設置にも最適です。また、指紋認証リーダーKJ-3400Fが対応する認証方法は指紋認証だけでなく、カード認証も利用することができます。カード認証には、MIFARE、FELICA、EM、INDALA、HIDPROX、HIDICLASS、HIDICLASS SEの各種カードの利用が可能であり、最大40,000件まで登録することができます。二重認証のように、指紋認証とカード認証を組み合わせて活用することで、より高いセキュリティ環境を構築することが可能です。さらに、入退室管理システムとも連携可能であり、履歴は200,000件まで保存することができます。トラブル発生時には記録を確認し怪しい人物を特定したり、迅速な対応でトラブルによる被害を最小限に抑えつつ原因究明に役立ちます。また、特定の日付や時間帯を設定しアクセス制御を実行するといった使い方も可能です。休日や夜間の時間外ドアロックや、清掃業者の入退室時の解除など、あらかじめ設定し柔軟に対応することで、効率的でセキュリティ性も確保した入退室管理が実現します。1.8インチの高解析度LCDを搭載している本体は、48×138×38mmのスリムサイズであり設置場所を選びません。限られた空間を効率的に利用することができます。加えて、指紋認証リーダーKJ-3400FはIP65等級の防水・防塵性を誇ります。これにより、機器に塵埃の侵入を許さず、あらゆる方向から噴流水を浴びたとしても機器の動作に影響がないことを証明しています。そのため、屋外へも安心して設置することができ、幅広いシーンで活用可能な指紋認証リーダーです。
 
◎確実に個人を特定・識別する指紋認証リーダーKJ‐3400の導入事例
指紋認証リーダーKJ-3400Fは、高精度に個人を特定することでセキュリティを強化することができます。そのスピードは世界最速クラスの1秒以下であり、手軽さと利便性も特徴です。さらにカード認証にも対応することができるため、指紋認証と合わせた二重認証により、強固なセキュリティ環境の構築に貢献します。
 
○IT企業に指紋認証リーダーKJ-3400Fを導入
システム開発などを行うIT企業には、厳重なセキュリティ管理が必要なサーバールームや、システム開発のための顧客情報や重要な機密情報が管理されているエリア、一般従業員が出入りするエリアなどがあり、エリアによってセキュリティレベルも異なります。そこで各エリアのセキュリティレベルに応じて、確実かつスムーズな入退室管理を実現するために指紋認証リーダーKJ-3400Fを導入しました。高レベルのセキュリティ管理を必要とするエリアは、指紋認証とカード認証を併用した二重認証を設定し、確実に個人を特定することで強固なセキュリティ環境を実現しています。さらに強固なセキュリティ環境を構築したいサーバールームには、防犯カメラや侵入検知システムなどを併用することで、より高いセキュリティ性を確保することもできます。また、共連れ対策としてグローバルアンチパスバックを設計することで、不正アクセスによるトラブルを未然に防ぐことが可能です。
 
○会員制フィットネスクラブに指紋認証リーダーKJ‐3400Fを導入
会員制フィットネスクラブに指紋認証リーダーKJ-3400Fを導入することで、高いセキュリティ管理により利用者の安全を守り、なりすましによる不正利用を防止することができました。指紋認証リーダーKJ-3400Fは、入退室管理システムと連携することができるため、利用者の入退室を効率的に管理し、トラブル発生時にもログを辿って不審者などを特定することができます。また、フィットネスジムの出入り口だけでなく、ロッカールームの出入り口にも指紋認証リーダーを設置することで、施設内の盗難や盗撮などあらゆるトラブルを防ぐことも可能です。確実に個人を特定できる指紋認証リーダーKJ-4300Fを設置することにより、防犯性が高く安全に利用できる施設だと証明することもでき、さらなる集客も期待できます。
 
◎まとめ
特定の個人を正確に識別することができる指紋認証リーダーKJ-3400Fは、オフィスやフィットネスジムなどさまざまなシーンにおけるセキュリティ強化に貢献しています。認証速度は1秒以下と世界最速クラスであり、手軽さと利便性の高さも特徴です。さらに、指紋認証だけでなくカード認証にも対応しているため、二重認証によりさらに強固なセキュリティ環境を構築することができます。指紋認証リーダーkJ-3400Fを用いた入退室管理システムをご検討の際は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

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