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真皮認証に対応した指紋認証リーダー入退室管理機器KJ-3500

個人を識別するために、人の身体的特徴を利用する方法を生体認証と呼びます。バイオメトリクス認証とも表現され、身体的特徴として、指紋や顔、目の虹彩など、模倣が非常に困難な情報を使用します。とくに指紋認証は、各人異なる指紋情報や、経年による変化が生じない指紋の特性を活用した認証方法です。精度が高いだけではなく、生体情報の再登録などが不要という特徴から、指紋認証は日常生活のシーンでも多く利用されています。使用頻度や歴史の古さから、指紋認証リーダーは、小型化やコスト面のスリム化が進んでいます。

 
◎KJTECH japanの指紋認証リーダー入退室管理機器KJ-3500
KJ-3500は、指紋認証とカード認証、暗証番号認証に対応した、認証リーダーです。KJ-3500の本体は、指紋認証の読み取り部分やカード認証のセンサー部、暗証番号認証用のテンキーとカラー表示で見やすいモニターの4つで構成されています。万人不同、終生不変の特徴をもった指紋の特徴を用いた指紋認証により、入退室管理機器KJ-3500は、ハイレベルな安全管理や入退室管理を実現します。指紋認証に加え、入退室管理機器KJ-3500に搭載されているカード認証やテンキー認証を併用すると、さらに限られた人物のみ入室が許さるエリアの設定や、セキュリティ強化など、セキュリティレベルの高低にあわせた運用が可能です。入退室管理機器KJ-3500の特記できる特徴として、世界最高速度の指紋認証速度があげられます。超高速指紋照合アルゴリズムを活用し、2,000個の指紋を0.1秒で識別できる性能がKJ-3500には備わっています。指紋認証が完了するまでの待機時間が非常に短い、スムーズな認証ができるのが入退室管理機器KJ-3500の大きな特徴です。また、指紋の読み取り部分に採用された、幅広プリズムと500DPIの光学センサーが、KJ-3500の滑らかな指紋のリードを支えます。dpiとは、画素数と同義であり、dpiが高いほど、読み取った映像の細部を繊細に認識できる指標です。KJ-3500に指紋を登録する際は、3回指紋を読み込ませるため、入退室権限を与える指紋の詳細まで読み取り、テンプレート化します。入退室管理機器KJ-3500の精緻なテンプレート化により、実際に指紋認証を行うシーンでは、指が正確な角度で置かれていない場合でも、KJ-3500はエラーの発生を格段に減らせる性能を有しています。入退室管理機器KJ-3500では、オプションで真皮認証へアップグレードが可能です。真皮認証は、指紋認証の種類のなかでも、とくに精度の高い認証技術のため、正確な本人認証を行えます。真皮認証を入退室管理機器KJ-3500で利用する際は、マルチスペクトルイメージングセンサーを用いて、精緻な指紋画像を捉えます。入退室管理機器KJ-3500をアップグレードすると、指の汚れや水分など、通常の指紋認証において、正確な認証を妨げる要因を排除可能です。入退室管理機器KJ-3500に登録できる指紋の個数は5万個であり、登録したい人数が多い企業や施設にも導入できます。入退室ログも入退室管理機器KJ-3500は50万件記憶できるため、アクセス記録を確認したい事例が後々発生しても、さかのぼれます。
入退室管理機器KJ-3500における指紋認証の仕組み
指紋認証は入退室管理機器KJ-3500にも導入されている、誰一人同じ指紋を持たない万人不同、経年により変化しない終生不変の性質がある指紋を鍵とする認証方法です。指紋情報をもって、入室権限のある個人かどうか特定し、ドアの解錠を行います。指紋は、渦をまいたような形状をしており、隆線と谷線と呼ばれる2種類の線で構成されています。隆線とは、指紋が盛り上がった部分を指し、谷線は凹んでいる部位です。指紋のスタンプをとった時に、渦をまいた指型ができる理由は、隆線と谷線の凸凹が原因です。隆線には、途切れているポイントや、枝分かれしているポイントが複数存在します。指紋認証において、個人を識別するために利用する特徴は、この隆線の分断や分岐です。指紋認証では、これらの分岐や分断を指紋認証では特徴点と定め、同じ特徴を有した人物かどうか判断します。特徴点の検出と照合が、指紋認証の仕組みであると言い換えられます。個人識別に用いる特徴点はひとつではなく、指紋認証を行う際は20から40個程度の特徴点を検出し、照合を行います。同じ指紋をもった人物はいないとされる指紋でも、万が一の事態を考慮し、さらに本人確認の精度を高める手法として、リレーションと呼ばれる照合方法が指紋認証にはあります。リレーションとは、特徴点同士の間にある隆線の本数を、照合情報として採用する方法です。指紋認証を行う際に、特徴点の一致だけではなく、リレーションの一致も本人認証の判断材料と加味すると、さらに精度の高い指紋認証が実現します。指紋認証は、犯罪捜査のような一部の人物のみが関わるようなシチュエーションから、銀行ATMなど日常シーンで一般人が多く利用している認証方法です。そのため、生体認証のなかでも、指紋認証は歴史が長く、研究や精度の改善や向上が進んでいる分野のため、入退室管理機器KJ-3500へも用いられる指紋認証のテクノロジーは日々進化し続けています。
◎指紋認証における読み取り方法の種類
指紋認証を行う際、指紋を読み取る方法には3種類あります。静電容量方式と光学方式、超音波方式です。指紋認証の静電容量方式では、接触に起因する、人体や物体に含まれる電子の移動を、指紋をリードする際に利用します。指紋認証リーダーの読み取り部分に指先が触れると、指紋の盛り上がった部分である隆線に電子が動きます。電子の移動による電荷の量を測定して、指紋の情報をデータ化する手法が静電容量方式です。スマートフォンのロック解除などで、広く利用されている多数の実績から、指紋認証方式のなかでは、導入コストや消費電力を抑えられます。しかし、汗や水分の付着があると、凹部分の谷線へ電子が移動したり、乾燥していると電気が通らなかったり、正常に指紋を読み取れないケースもあります。指紋認証前は、指の水分と乾燥には留意が必要です。光学方式とは、光が当たった時の隆線と谷線の反射の違いを利用して、指紋をリードします。指紋認証リーダーの読み取り部分のプリズム面直下から指へ光を照射すると、隆線部分では乱反射し、谷線では全反射する性質を用いて、指紋を読み込む仕組みです。指紋認証速度の速さや精度の高さが光学方式の特徴ですが、認証リーダーの読み取り部分の汚れや、指の水分が指紋認証精度に影響を与える可能性があります。指紋認証リーダーの衛生状態や指の水分に注意すると、スムーズな指紋認証を行えます。指紋認証の超音波方式は、従来の認証方式の弱点をすべて解消できる、最新の指紋認証方式技術です。指に超音波をあて、跳ね返ってくる超音波の強弱や角度を測定し、指を立体的に認識します。超音波の跳ね返りで指紋を検出するため、超音波方式において、手の汚れや水分の付着などは、指紋認証の精度に影響を与えません。また、血管など指の内部まで通る性質の超音波を利用した超音波方式は、写真などで不正突破する事例も未然に防げる、安全性の高い認証方式といえます。
 
入退室管理機器KJ-3500における真皮認証の特徴
入退室管理機器KJ-3500をアップグレードすると利用できる真皮認証は、指の皮膚の下にある真皮に対し、複数の波長の電磁波を用いて読み取った真皮データで本人確認を行う仕組みです。真皮とは、指の表皮の内側にある平均2ミリほどの厚さの組織を指し、指の皮膚(=表皮)と同様に、指紋があります。指紋のように特徴を抽出できるため、隠れた指紋とも表現できます。表皮にある隆線と谷線から構成される、指紋の特徴を用いて個人を識別する指紋認証と比較すると、皮膚下にある組織を認証の鍵とする真皮認証は、精度が格段に上昇した認証方法です。また、表皮の情報を取り扱う指紋認証では、正確な本人識別が難しかった状態でも、真皮認証は問題なく運用できます。指紋認証では、手の汚れや水分、指紋認証リーダーの読み取り部分の汚染が、指紋認証の妨げになる場合がありますが、真皮認証では、電磁波を利用し、指の内側の真皮で本人照合を行うため、水分と汚れは、精度に影響を及ぼしません。水分や汚れだけではなく、指紋が摩耗していると、指紋認証では読み取れずに、エラーを引き起こす可能性があります。一方、指紋の摩耗に関わらず、指内部の情報を利用する真皮認証は、本人確認が可能です。指紋が擦り切れるような業務に従事している場合や、高齢になり指紋に摩耗が生じたとしても、真皮認証は、優秀な本人特定能力を発揮します。真皮認証は、精度の高い認証方法ですが、真皮に到達するような傷を負った場合は、対応が必要です。真皮さえ無事なら再生する表皮の指紋とは異なり、真皮の傷は再生されません。真皮が傷ついた時は、再度KJ-3500をはじめ、認証リーターへの登録が求められます。指紋認証は、ケガをしたら指紋が再生するまで利用できませんが、真皮に傷がついたからと言って、真皮認証が永久的に利用できなくなるわけではありません。真皮についた傷こそが、特定の本人を証明できる情報にも、なり得るためです。
 
◎カード認証と暗証番号認証の仕組み
入退室管理機器KJ-3500に搭載されているカード認証とは、入退室を許可された権限を有したカードを認証リーダーに、かざしたり、さしこんだりして、ドアや電気錠を解錠する認証方法です。カード認証を行う際は、まず認証リーダーに認証カードを接近させます。認証リーダーから送信された情報を認証カードが受信し、アクセス権限に関する情報を送り返して、本人確認を行うプロセスです。個人で使用している交通系ICカードや、ICチップがある社員証、Myfare、Felicaをはじめとしたカードを、認証カードとして利用できます。暗証番号認証とは、解錠のために、あらかじめ設定した数字を入力し、扉の解錠を行う仕組みです。KJ-3500に導入されており、カード認証と同様に日常生活でも利用され、普及している認証方法の種類のひとつです。なお、カード認証や暗証番号認証は、指紋認証と組み合わせて二重認証にすることが可能です。
◎指紋認証リーダー入退室管理機器KJ-3500の導入事例
万人不同、終生不変の特徴をもった入退室管理機器KJ-3500搭載の指紋認証は、高い精度と親しみやすさを理由に、場所を選ばず導入されています。
 
〇区役所・市役所に入退室管理機器KJ-3500を導入した事例
市民の個人情報を多く取り扱う市役所では、情報流出防止やセキュリティ強化、安心を目的に、指紋認証機能がある入退室管理機器KJ-3500を個人情報が保管された部屋に設置しました。KJ-3500の指紋認証により、入室を許可された限られた人物以外の入室ができない環境を作り上げました。極めて個人特定能力が高い入退室管理機器KJ-3500の導入で、抱えていた課題のすべてが解決し、適切かつ安全な個人情報管理体制を敷いています。
 
〇銀行の資料保管室に入退室管理機器KJ-3500を導入した事例
銀行のバックオフィス業務で発生する、契約や取引情報に関する機密事項を保存するエリアでは、物理的な鍵2つを用いて安全管理を行っていました。現在の社会情勢を鑑み、セキュリティを再検討した結果、なりすましも防げる入退室管理機器KJ-3500の指紋認証に注目しました。指紋認証とカード認証が利用できるKJ-3500を設置し、2つの認証方法を組み合わせた二重認証の運用をはじめました。卓越したセキュリティ対策を入退室管理機器KJ-3500は確立し、顧客からの信用度向上にも寄与しています。
 
〇オフィスに入退室管理機器KJ-3500を導入した事例
オフィスの内外部に打ち合わせ室をもつ企業では、目が届かない場所にある打ち合わせスペースの管理体制の改善を検討していました。来客が多いため、堅固なセキュリティも同時に望んでいました。解決策として、貸し借りができない指紋認証機能が備わったKJ-3500の導入を決定しました。目で管理できない範囲にある打ち合わせ室へ、社員の指紋のみを登録したKJ-3500を設置した結果、管理コストを削減し、社員がいないと入室ができないKJ-3500による管理体制が実現しました。
◎まとめ
入退室管理機器KJ-3500搭載の指紋認証は、同じ特徴がない、かつ加齢による変化を受けない指紋の特徴を活用した、識別能力が高い生体認証です。生体認証のなかでも歴史が長く、研究と実用化が進んでいる指紋認証は、万人になじみやすい認証であるだけではなく、コストや精度の側面からも、非常に優秀です。経年変化も生じないため、生体情報の変化に起因する、再登録の手間も要しません。万人不同かつ終生不変の指紋という生体情報を活かした指紋認証リーダーKJ-3500のことは、お気軽にKJTECH japanまでお問い合わせください。

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