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アクセスコントロールによる防犯性とセキュリティシステムの構築

建物の外部からの不正侵入や内部による情報漏えいなどを防ぐためには、建物や部屋の入退室を制限することで、セキュリティ対策の強化が図れます。アクセスコントロールは、出入り口の入室者の制限や管理ができることから、機能性と防犯面の向上が実現できる入退室管理です。KJ TECH japanの顔認証FE-600は、不正入室を防止するアクセスコントロールシステムを構築できる認証機器です。
 
◎企業の犯罪被害で狙われやすい物
規模に関係なくオフィスや事務所、店舗などの資産があるものは、犯罪者に狙われやすくなります。リモートワークなどの普及により、オフィスの人が不在の時間帯を狙った窃盗犯罪も多く、不法侵入に備えた防犯対策の取り組みが重要です。また、外部からだけでなく、従業員が自由な時間でオフィスに出入りできることから、内部による企業秘密や個人情報の漏えいなどのリスクも高まります。オフィスや事務所などは、住宅に比べて無人の時間帯が長いことから、犯罪者の標的になり、事務所に置かれている金庫やパソコン、タブレットの機器が狙われやすくなります。オフィスや事務所、店舗などで狙われやすいものは、お金やモノ、情報などがあげられます。お金には、現金はもちろん、印鑑、通帳、金庫などで、モノとは、パソコンやタブレット、さまざまなOA機器、高価備品などがあります。情報には主に個人情報、顧客情報、機密情報などが狙われやすくなり、企業では、万が一情報の漏えいが起きると、経済的な損失だけでなく、会社の信頼性を損ないかねません。犯罪からオフィス・店舗を守るための防犯対策には、窓やドアの施錠の戸締りを徹底することです。窓やドアが施錠されていないと簡単に侵入されてしまうため、退社時の戸締りにおいての社内ルールを設けるなど、戸締りを徹底するなどの防犯対策が重要です。さらに、アクセスコントロールシステムを設けることは、出入り口からの不正侵入を防止しセキュリティの向上につながります。防犯対策として高強度な防犯ガラスを導入することも有効です。侵入者はガラス破りで侵入するケースもあり、強度の高い防犯ガラスは通常の窓ガラスより侵入に要する時間をかけさせることができるため、犯行を未然に防ぐことができます。また、侵入警報システムや防犯カメラを導入することで、より高度な防犯対策ができます。侵入探知センサーは、赤外線センサーなどで侵入を検知すると警報音で知らせるしくみです。防犯カメラは、犯人の顔や犯行現場を記録できるため、犯行の抑止効果がある防犯機器で、出入り口や窓の周辺、通用口などに設置することで、犯行を諦めさせる可能性も高く、有効な防犯対策といえます。



◎アクセスコントロールの役割
アクセスコントロールとは、システムやネットワークにおいて特定のユーザーだけがサイトやファイルにアクセスできるように、適切に制御することをいいます。一方で、物理的な入退室のアクセスを制御することもアクセスコントロールといいます。物理的な入退室の入室制限するアクセスコントロールシステムとは、主に扉や自動ドアなどの人の出入り口を制御することです。アクセスコントロールシステムの役目は、不正な侵入を防止することや、不正があった場合の原因の把握をすることです。部外者が勝手に入室しないように、アクセスコントロールシステムで入室者を制限することが可能です。たとえば、病院の薬剤室や薬品庫に保管されている薬剤には、毒薬や劇薬に使用されると危険な薬剤があります。厳しい管理が求められるため、アクセスコントロールシステムで、関係者のみ入室権限を付与することで防犯性を高めることができます。アクセスコントロールシステムは、電気錠のシステムを利用して、カード認証や指紋認証、静脈認証、顔認証の解除方法で、出入り口やフラッパーゲートなどに用いられています。セキュリティレベルが高い部屋には、アクセスコントロールシステムの二重認証を行うなどの認証方法で、防犯性を強化することが可能です。たとえば、従業員はエントランスや執務室のスペースにはアクセスコントロールのICカード認証で行い、機密情報が保管されたサーバー室などには、ICカード認証と顔認証の二重認証を行うことで、防犯効果を高めることができます。アクセスコントロールシステムは、建物やゾーンの出入り口など、人の出入りを記録することができるため、何か問題が発生した場合、原因や影響範囲など特定することが可能です。万が一、問題が起きた時にはアクセスコントロールシステムの履歴をたどり、その時間にだれが入退室したのか、何が原因なのかの問題解決にも役立ちます。
 
◎アクセスコントロールの防犯性
アクセスコントロールシステムは、入退室管理の履歴や入室権限を設定することで、防犯面の向上が実現できるため、あらゆる分野で活用されています。事務所や店舗が入居しているビルテナントでは、ビルの各フロアや出入り口、テナントごとの専有部にアクセスコントロールシステムを設置し、各テナントの管理者に管理権限を付与することで、ビルやテナント独自の防犯システムを構築できます。アクセスコントロールを利用した、出入り口や各部屋の扉の開閉には、ICカード認証、顔認証、指紋認証、暗証番号認証などのセキュリティレベルに応じた解除方法を、選択することが可能です。建物だけでなく、駐車場の出入り口にアクセスコントロールシステムを設置することで、駐車場からの不正侵入を防ぐ防犯効果もあります。オフィスの安全を守るためには、出入り口のアクセスコントロールをしっかり行うことで、外部からセキュリティ対策の強化を図れます。オフィスでは従業員以外にも、アルバイトや顧客、取引先、清掃員などさまざまな人が、オフィス内を訪れます。防犯対策として各フロアやセキュリティエリアなどの重要度によって、アクセスコントロールシステムを設けることは、社外秘の情報漏えいだけでなく、内部による不正侵入の抑制効果もあります。また、侵入センサーや防犯カメラなどの警備機器とアクセスコントロールシステムを連動することで、従業員も安心して業務に従事することができますさまざまな人が出入りする商業施設や店舗などでは、従業員の出入り口や店舗内の従業員のみ入室可能エリアといった防犯対策が求められます。事務所やバックヤードは、鍵や売上が置かれていたり、更衣室などと兼ねている場合は従業員の貴重品が置かれていたりするので、防犯のための設備は必要です。アクセスコントロールシステムは、従業員が見ていない間の不正侵入や、内部による犯行を未然に防ぎ、防犯面の強化として役立ちます。企業では、本社のほかにも、支店や工場、物流施設、倉庫など所在地が離れている場所でも、アクセスコントロールシステムで一括して管理することが可能です。本社や支店などから、ほかの支店や工場の入退室の記録を確認することや、遠隔操作で入退室の入室の制限を変更することもできます。また、従業員のアクセスコントロールシステムの入退室記録をもとに、勤怠管理や入退室管理を、本社でまとめて一括管理することが可能です。


 
◎アクセスコントロールと連動できる機能
アクセスコントロールを活用したシステムはさまざまな場所で導入されています。近年、セキュリティゲートは大規模な建物やオフィスビル、公共施設などの、セキュリティ対策の一環としての導入が増えています。セキュリティゲートとは、出入り口の入退室を個人単位で通行の許可を行うゲートです。エントランスなどにアクセスコントロールシステムを用いたセキュリティゲートを設置することで、部外者や不審者の不正侵入のための防犯対策につながります。アクセスコントロールシステムでは、防犯カメラやセンサーなどの警備機器と連動することができます。防犯カメラは映像で記録が残るため、防犯対策ができる優秀な防犯機器です。防犯カメラの映像は、アクセスコントロールシステムと連動したパソコンで、リアルタイムで確認することが可能です。また、空間センサー、熱検知センサーなどの警備機器は、建物の侵入や火災などの異常を検知するだけでなく、警報や警告音で威嚇により犯行を防ぐことができます。アクセスコントロールシステムは、入退室の記録をもとに勤怠管理を行うことも可能です。勤怠管理は、従業員の出退勤の時間や欠席、遅刻早退などの正確な勤務状態を管理します。アクセスコントロールシステムは、いつ、だれが、どこに入退室したのか記録されているため、ほかの社員が本人に代わって入退室することが難しく、防犯面においても優れたシステムといえます。イベント会場や展示会などの来場者確認に、アクセスコントロールが導入されています。アクセスコントロールシステムでは、イベント会場の入室の際、不審者や不正入場の管理はもちろん、申し込みや受付、QRコードの配布などのイベント来場者に関する情報を、一元管理することが可能です。また、アクセスコントロールシステムは、当日の来場者の人数などをリアルタイムで確認することもできます。アクセスコントロールシステムは、複数の業者が出入りする工場の搬出入口や、駐車場などでのゲートの自動開閉、入退場履歴の管理、入退場の防犯対策などが行えます。駐車場の出入り口にアクセスコントロールシステムを導入すると、トラックのスムーズな入場と、セキュリティの確保や業務の効率化にも貢献できます。
 
◎アクセスコントロールシステムの顔認証リーダーFE-600
KJ TECH japanのFE-600は、アクセスコントロールシステムを構築する顔認証リーダーです。アクセスコントロールシステムで用いられるFE-600は、顔認証のほかカード認証、指紋認証、暗証番号認証、QRコード認証の認証方式があり、運用方法に合わせて選ぶことが可能です。アクセスコントロールシステムで使用されるFE-600の顔認証速度は、1秒未満の世界トップクラスの認証技術で認証を行い、認証範囲はモニターから最大3メートル以内であれば、離れていても認証することが可能です。FE-600の顔認証の検出モードには、シングルモードとマルチモードの2種類があります。シングルモードは、認証領域のなかで最も大きい顔を検出するモードで、マルチモードは最大5名まで複数人同時に検出するモードです。アクセスコントロールシステムの顔認証は、高性能技術でマスク、メガネを着用していても認証することができ、ユーザーの50,000人の顔の登録を行うことが可能です。また、顔認証のライブ検出機能で、なりすましの写真や偽造の動画も、識別して検出します。指紋認証に発光センサーを用いたFE-600は、5,000指紋の登録データを保存することが可能です。FE-600のカメラは、精度の高い2MPデュアルカメラを使用しており、モニターには使いやすい5インチIPSタッチスクリーンを搭載しています。FE-600のICカード認証は、MIFAREカードが標準装備されており、オプションでFELICAカードも対応できます。FE-600の顔認証リーダーは、顔認証とカード認証などの2種類の認証を組み合わせた二重認証が行えるため、防犯効果を高めセキュリティレベルに応じた認証設定が可能な、アクセスコントロールシステムです。


 
◎アクセスコントロールシステムにおける顔認証リーダーFE-600の活用事例
アクセスコントロールシステムに用いられる顔認証機器FE-600は、入退室の制限や防犯対策の強化のため、施設や空港などにも導入されています。
 
○介護施設での利用者の徘徊対策に活用
近年、高齢者増加に伴い、高齢者の徘徊による行方不明や交通事故などが大きな問題になっています。介護施設においても利用者の徘徊対策に、アクセスコントロールシステムの導入がされています。アクセスコントロールシステムに使用されるFE-600は、だれが、いつ、どこにいるのかを把握することができることや、入居者の徘徊による外出が検知された場合には、従業員にブザーや警報で知らせることが可能です。また、アクセスコントロールシステムは、防犯のために警備機器と連動することで、万が一火災や事故が起きた場合、素早く入居者や従業員に知らせ誘導することができます。
 
○空港施設での搭乗手続きに活用
空港の搭乗手続きでは、主にスマートフォンや搭乗券を画面に認証して搭乗する手続きが行われていますが、手続きに時間を要することや、手作業で手間がかかることがあります。搭乗手続きに、アクセスコントロールシステムのFE-600の顔認証リーダーを用いることで、トラブルを減らし迅速かつ、安全に行えるセキュリティシステムの構築が可能です。アクセスコントロールシステム対応のFE-600において、事前に登録した顔データで、搭乗手続きや手荷物検査場の不正な入場の防犯対策のほか、搭乗による手続きがスムーズに行うことができます。
 
◎まとめ
アクセスコントロールシステムは、出入り口の入退室を制限することで、入退室管理の防犯性を高めることができます。入室する際にいつ、だれが、どこに入退室したのかを個人単位で記録するため、アクセスコントロールシステムはなりすましによる不審者や不正侵入を防ぐことが可能です。FE-600の顔認証を用いたアクセスコントロールシステムの構築をご検討の際は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

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