コラム

COLUMN
  • ホーム
  • コラム
  • 入退室管理における指紋認証システムの導入メリット

入退室管理における指紋認証システムの導入メリット

オフィスや施設などの人の出入りを記録する入退室管理には、不法侵入やなりすましによる部外者の侵入防止のために、セキュリティレベルが高い生体認証の指紋認証が導入されています。入退室管理に活用されている指紋認証システムは、スピーディーに認証を行い利便性がよく、かつコストを安くおさえられる優れた認証システムです。指紋認証リーダーKJ-3400Fは、世界最速レベルの認証速度の指紋認証で、業務の効率化とセキュリティの向上が実現できます。
 
◎入退室管理システムにおける指紋認証とは
入退室管理システムとは、建物や部屋の出入り口において、いつだれがどこに入退室したかを記録や履歴を残し管理することです。入退室管理の解錠方法には、主に暗証番号認証、ICカード認証、生体認証、スマートフォン認証などの認証方法が活用されています。個人認識技術として急速に広まっている生体認証には、指紋認証、顔認証、静脈認証、虹彩認証、音声認証などが入退室管理に導入されています。入退室管理システムでも使用されている指紋認証は、スマートフォンやパソコンのログイン方法で利用されていることから、身近な存在になりつつあります。指紋は経年変化の影響を受けにくいことが特徴で、指紋の形状は10億通りあるといわれており、ほかの人の指紋と一致することはほとんどないといえます。入退室管理の指紋認証システムには事前に登録した指紋と、本人の指紋を認証、照合し一致すると許可される仕組みです。指の指紋には皮膚が盛り上がっている隆線と、へこんでいる谷線があり、指紋認証はその隆線を利用しています。また、指紋の隆線が行き止まりになっている部分を端点、枝分かれになっている部分を分岐点といい、その端点と分岐点である特徴点を20個から40個ほど利用して指紋の認証を行っています。現在、入退室管理システムなどに使われている指紋認証方式には、主に静電容量方式、光学方式、超音波方式などがあります。静電容量方式は、隆線や谷線がセンサーにあたると静電容量が変化する特徴を利用して認証を行う方式です。静電容量方式は指が濡れていると低下することがありますが、乾燥した指では影響は受けにくい性質があります。光学センサー方式とは、指紋に光照射をあてて光源の強弱や屈折具合によって認証を行う方式です。認証精度と速度が高く、安いコストで導入できるため、現在、主流となっている認証方式です。一方で、光学センサーの画面が汚れていると性能が低下するため、定期的なメンテナンスが必要です。超音波方式は、超音波を使い立体的な3Dに認証を行う技術です。もっとも新しい認証技術で汚れや水分などの影響を受けにくいことが特徴です。認証には皮膚下の血管まで検出し高精度のため、なりすましなどが困難でセキュリティが高いといえます。一方で、超音波機器が必要なため、導入コストが高価になる傾向があります。
 
◎入退室管理において指紋認証システムが求められる理由
企業などの出入り口から誰でも入室できると、従業員や機密情報などの企業の安全性を保つことができません。入退室管理では第三者のなりすましによる不正な侵入を防止することが非常に重要です。指紋認証システムは、建物の外部からの不正侵入だけでなく、エリアやゾーンの内部による不正な入室の抑止力にもなり、入退室管理で入室者に権限を付与し制限を設けることで、部外者の侵入を防止することが可能です。企業や組織では、従業員の出入り口の入退室管理を警備会社などに依頼することがありますが、警備員には日勤や夜勤などの勤務時間を、複数人の交代制に行っていることが多く、人的コストがかかります。出入り口の入退室管理を警備員が人の目で確認するため、人的ミスが生じることも考えられます。入退室管理システムであれば、人の出入りを記録し、正確な時間を把握することが可能です。入退室管理システムにおいて、もっとも求められる理由は情報漏洩対策です。情報漏洩とは、機密情報や個人情報の企業情報が外部に流出することです。不正侵入よるパソコンやサーバー室などからの情報漏洩や、不正アクセスによるサイバー攻撃、ウイルス感染などがあげられます。情報漏洩が起きると、被害者への慰謝料や損害賠償の請求、さらに企業への信用も失ってしまいます。入退室管理システムは、高い認証精度で本人確認を行うため、情報漏洩対策に有効なシステムといえます。入退室管理においての指紋認証システムは、登録者の入退室を正しく記録することができます。指紋の登録者以外は入室ができないことや、なりすましによる入退室が困難なことがメリットです。万が一、トラブルが発生した場合には、いつ、だれが、どこに入室したのかを、入退室管理の指紋認証システムの履歴から確認することができ、トラブルの解決に役立ちます。
 
◎指紋認証システムの導入メリットと費用対効果
指紋認証システムにはさまざまな機能が備わっています。共連れを防ぐアンチパスバック機能や二重認証機能などの、不審者や侵入者を防止する機能が入退室管理に搭載されています。ほかにも入退室管理において、アクセス制御 タイムスケジュール制御、システム状態異常警報、システム状態監視などの機能があります。入退室管理システムは、防犯性や利便性が高く、さまざまなく機能が搭載されていることから費用対効果があり、安い入退室管理システムといえます。入退室管理の指紋認証システムは、ゾーンセキュリティ強化で情報漏洩を防ぐことが可能です。高度な認証技術を使用しているため、ハイレベルなセキュリティ性が求められるサーバー室などの部屋やエリアのセキュリティを強化し、企業の社外秘情報のデータ流出を防止することができます。入退室管理に活用されているICカード認証や暗証番号認証は、紛失や番号を盗み見されるリスクがありますが、指紋認証は登録した人物のみが入室できるため、セキュリティレベルが高い部屋にも活用できます。そのことから入退室管理における指紋認証システムはほかの生体認証と比較すると、高い防犯性を維持しながら安いコストで導入することが可能です。入退室管理システムは、不正侵入を防止することはもちろんですが、入退室の記録や履歴を利用して、勤怠管理システムと連携することが可能です。勤怠管理システムを連携することで、従業員の勤務時間や休日などの把握ができ、労働時間の超過などの見直しもできます。別々に機能するのではなく、従業員の安全性や業務の効率化の両立が図れ、安い入退室管理システムといえます。入退室管理システムは、防犯カメラ、セキュリティゲートなどのさまざまな設備と連携することができるため、ニーズに合わせて組み合わせることが可能です。
 
◎入退室管理における指紋認証システムの機能
指紋認証システムには、人の出入り口を記録する入退室管理機能だけでなく、セキュリティ強化機能やほかのシステムと連携することによって利用できる機能などが整っています。アンチパスバックとは、入退室管理による共連れを防ぐための機能です。共連れとは、建物や部屋の出入り口において、入室権限がある人が入室する際に、入室権限がない人が一緒に入室する不法行為です。入退室管理のアンチパスバックは、入室側と退室側に認証デバイスを設置し、入室記録がない場合には、退室の許可がされない仕組みです。アンチパスバックは侵入者が入室できたとしても退室できないため、トラブルを未然に防ぐことが目的です。さらに、入退室管理システムのグローバルアンチパスバックは、複数の出入り口がある場合に活用できます。入退室管理によるアンチパスバックは、ひとつのドアの入退室に対して利用できる機能ですが、グローバルアンチパスバックは、入室したドアとは異なるドアからでも退室することが可能な機能で、大規模な企業や出入り口が多い部屋などに導入することが可能です。また、ひとりずつ通行するセキュリティゲートや、映像で確認できる防犯カメラを、入退室管理システムに連携することも共連れ防止に有効な機能といえます。二重認証とは、入室の際に、2つ以上の異なる認証を利用してドアの解錠を行うことです。たとえば、入退室管理システムにおいてICカード認証と指紋認証、暗証番号と指紋認証などの組み合わせで認証を行うことで、強度の高い入退室管理のセキュリティ対策が実現できます。
 
◎入退室管理における指紋認証リーダーKJ-3400Fの特徴
KJ TECH japanの入退室管理における指紋認証リーダーKJ-3400Fは、48mm×138mm×38mmのスリムな形状で、限られた場所にでも設置することが可能です。出入り口の解除方法には、指紋認証、カード認証、暗証番号認証を利用することができます。指紋認証の最大の特徴は、世界最速を誇る0.1秒の認証速度で本人確認をスピーディーに行うことです。指紋認証方式は、2次元画像として認識する500DPI光学センサーを採用しており、最大5,000名の登録が可能です。また、1名のユーザーの登録には2本の指を登録することができ、登録した1本の指が怪我などをした場合などに、異なる指の指紋を登録していると役に立ちます。指紋認証リーダーKJ-3400Fの指紋の認証を行う場合は、スタートボタンに触れたり押したりする必要がなく、指一本を乗せるだけで手軽に認証ができます。KJ-3400Fの指紋認証は、あらゆる方向に指を置いても指紋を読み取ることができ、自動的に指紋を認識し認証や照合を行います。カード認証には、社員証などにも使用されているMifareカードを利用することが可能で、最大40,000カードの登録が可能です。また、暗証番号認証は安全性が高い最大8桁の数字を入力して解錠を行います。指紋認証リーダーKJ-3400Fにはいくつかのアクセスモードがあり、アクセスを解除するには、指紋認証のみ、カード認証のみ、指紋認証とカード認証どちらでもアクセスできるなどのモードがあります。ほかにも指紋認証とカード認証の両方の認証が必要なモードや、全ての認証がアクセス可能なモードがあり、セキュリティレベルや運用シーンに合わせて選択することが可能です。KJ-3400Fの画面は1.8インチの高解像度でカラー液晶ディスプレイを利用しています。入退室管理システムにおける指紋認証リーダーKJ-3400Fの本体は、IP65等級の防水と防塵性能のため、雨風を防ぐことができ屋外の設置にも適しています。履歴ログは、20万件の保存することができるため、トラブルや不具合が発生した場合に指紋認証リーダーKJ-3400Fで確認をすることが可能です。アクセス制御機能が搭載されており、特定の日付やタイムスケジュールを制御することが可能です。たとえば、休日や夜間などの人が少ない時間帯などを制御し、出入り口のセキュリティの強化が図れます。また、ドアの外側と内側にKJ-3400Fを設置することで、アンチパスバック機能を活用することが可能で、共連れや不法侵入にも有効です。
 
◎指紋認証リーダーKJ-3400Fの活用シーン
指紋認証システムは精度が高い認証方法のため、入退室管理のセキュリティ対策に期待ができます。指紋認証リーダーKJ-3400Fはコンパクトでスリムな形状で、あらゆる場所の入退室管理に活用されています。
 
⚪︎指紋認証リーダーKJ-3400を事務所の自動ドアと連動
事務所やオフィスでは、不正侵入による被害から重要情報を守るために、入退室管理のセキュリティ強化の取り組みが高まっています。入退室管理における指紋認証リーダーKJ-3400Fは、エントランスや出入り口の自動ドアに連動することが可能です。指紋認証の登録した人物のみが入退室できるため、高いクオリティで入退室の制限をすることができます。共連れ防止には、アンチパスバック機能や防犯カメラの設置は不正侵入を抑止する効果にもなり、トラブルが発生した場合に履歴を確認することが可能です。指紋認証システムは、一般的に利用されている物理的な鍵やICカードのように、紛失のリスクや管理する必要がないため、利便性が高く手ぶらで入退室することができます。
 
⚪︎病院の薬品保管室に指紋認証リーダーKJ-3400Fを活用
病院などの薬品保管室に睡眠薬や麻薬、人体に影響を及ぼす危険な薬品も保管されており、陳列棚に置かれている薬品の定期的な確認や、ハイリスク薬などの持ち出しなど、厳重な管理が必要になります。指紋認証リーダーKJ-3400Fは、薬品保管室に薬品を取り扱う関係者の管理レベルを儲けて、指紋認証登録することで出入りする人物を制限することが可能です。いつだれが入退室したのかをKJ-3400Fで記録されているため、薬品の紛失や在庫が減っているなどの問題が発生した場合は、入退室管理システムで人物を特定することに役立てることができます。
 
◎まとめ
指紋認証は、生体認証のなかでもっとも歴史が古く、研究が繰り返され、技術や認証精度が進化している認証方法です。企業などでは、入退室管理システムに高い認証精度と指の指紋のみで認識できる利便性、導入コストをおさえた指紋認証を活用することが増えています。指紋認証リーダーKJ-3400Fは、組織の安全性と高度なセキュリティ管理を構築することができます。入退室管理の指紋認証システムの導入をご検討の方は、KJ TECH japanにご相談ください。

KJTECH製品情報
導入実績
資料ダウンロード
KJTECH製品のお問い合わせ