コラム

COLUMN

入退室管理におけるカード認証や指紋認証の精度

交通系ICや社員証を使った入退室管理が定着しているカード認証は、認証精度に左右されることなく利便性の高い認証システムです。カード認証に用いられるカードは金属製の鍵に比べて、かばんや財布への収まりが良いため、持ち歩きにもストレスがありません。一方の指紋認証は、近年では認証技術の向上により認証システムとして高く評価されています。世界最高水準の指紋認証の精度を誇るKJ TECH japanの製品には、KJ-3500シリーズやKJ-3400シリーズ、KJ-3300がありカード認証も可能です。

◎高精度の指紋認証と定着率の高いカード認証 
入退室管理や公共交通機関など一般的に定着しているカード認証は、企業や施設の出入り口に多く利用されています。セキュリティ管理を必要とするエリアにもカード認証は用いられていますが、近年では認証精度の高い生体認証を用いた認証機器の導入が広がりつつあります。現在ではスマートフォンやパソコンなどの身近なセキュリティ管理にも導入されている指紋認証ですが、普及する以前は指紋データの採取に抵抗感を示す風潮が強くありました。スマートフォンやパソコンの普及に伴い、認知を広げた指紋認証でしたが認証精度が不安定なことを指摘され、徐々に認証精度の低い認証システムとして懸念されていました。こうした不安定な認証精度を改善すべく、研究開発されたものが真皮認証です。精度の高い認証技術の向上に注力した指紋認証は、複数の波長を用いた電磁波によって、皮膚の真皮層にある指紋の読み取りに成功します。指表面の指紋と同じ紋様が存在する真皮層の紋様が読み取れる、高精度な真皮認証は指表面の状態に左右されません。乾燥で指紋が薄くなっている場合や指が水に濡れている状態でも、正確な認証が可能な精度を持ち合わせています。高度なセキュリティ管理を求められる昨今、KJ TECH japanの指紋認証はキーレスやパスワードレスを目指す企業や行政機関の要望にも応えられる製品を揃えています。KJ TECH japanの認証機器は、一般に定着率の高いカード認証と高精度な指紋認証で、堅牢性のある入退室管理システムを実現します。
 
◎コストを抑えて導入できるカード認証の特徴 
カード認証を用いた入退室管理は本人確認の精度が高いシステムとして、従業員の勤怠管理やセキュリティゲートなどに多く活用されています。2001年に交通系ICのSuicaが登場して以降、活用場面を広げるカード認証はコストを抑えた導入が可能なことから、利便性の高い認証方法といえます。磁気カードに比べて情報を保存する精度の高いICカードは、データを暗号化して保存するため安全性にも優れています。カード1枚で確認が行えるカード認証は、利用者側の心理的負担もなくスムーズな入退室管理の構築が可能です。カード認証に用いられるICカードには「接触型」「非接触型」「デュアルインターフェース型」の3種類があり、導入するカードによって読み取り方法が異なります。カードリーダーにカードを差し込み、埋め込まれたICチップから情報を取り出す接触型ICカードは、チップから端末へ直接情報が取り出されるため確実性の高い方法です。カードリーダーにカードをかざすだけで認証が行われる非接触型は、カードを差し込んだり取り出したりする必要がないため利便性に優れています。デュアルインターフェース型は、接触型と非接触型の読み取り方法が両方行えるICカードです。最近ではスマートフォンアプリで非接触型ICカードのダウンロードができるため、利用者のニーズに沿ったカード認証の導入が可能になります。利便性の高いカード認証ですが、紛失や盗難、故意的な他人への譲渡などのリスクも抱えているため、導入場面にあわせたセキュリティの構築を行う必要があります。
◎本人確認の精度が極めて高い指紋認証の特徴 
セキュリティに優れた生体認証のひとつに指紋認証があります。指紋認証は1人ひとり異なる身体的な特徴を用いた認証方法となっており、本人確認の精度が極めて高いシステムとして扱われています。1度指紋データを登録すれば、長期的な運用ができる指紋認証は定期的なデータの更新を必要としません。まれに他人との指紋が一致する場合でも誤認しないよう、指紋認証技術の精度が向上したリレーションと呼ばれる照合方法があります。リレーションとは指紋にある、2つの特徴点の間を横切る隆線の本数から照合をしていく方法です。認証精度の高い指紋認証では、偽造による突破が容易でないためセキュリティ性のある認証方法として取り入れられています。しかし、指表面の状態によって認証精度が下がる点を指摘されたことから、指紋認証における精度を疑問視されはじめてしまいます。そこで指紋認証の精度を上げるべく真皮認証が開発されました。真皮認証とは、指表面の指紋と同様の紋様が存在する皮膚の真皮層から、紋様を読み取り照合を行います。最先端の認証技術により精度の高い指紋認証が可能なKJ TECH japanの認証機器は、より良い入退室管理システムの構築へと導きます。
 
◎KJ TECH japanの認証精度に優れた製品
カード認証と指紋認証のように、2つの要素を組み合わせたセキュリティ管理ができるKJ TECH japanの製品は、ISO27001に準拠した認証機器を揃えています。高度な指紋認証精度を誇るKJ-3500やKJ-3300シリーズ、KJ-3400Fは、世界トップ水準の情報セキュリティを構築に最適です。KJTECH japanの認証機器は、精度の高い認証技術でスムーズな入退室管理を実現します。
 
○高精度な真皮認証に対応したKJ-3500シリーズの指紋認証とカード認証 
高精度の指紋認証とカード認証が可能なKJ-3500シリーズのサイズは、143mm×143mm×40mmで構成されています。KJ-3500は指紋認証やカード認証のほかに、暗証番号認証にも対応しており、それぞれの要素を組み合わせた二重認証の構築にも最適です。50,000個の指紋が保存可能なKJ-3500は、オプションにて1.3メガピクセルのカメラ機能が追加できるため、より精度の高い本人確認の履歴を残せます。フリーポジションセンサーが搭載された、KJ-3500シリーズの指紋認証は認証精度が高く、指が多少ずれていたとしても正確な指紋検出を行います。2,000個の指紋を0.1秒で読み込む光学センサーには、読み取り精度の高い500DPIの幅広プリズムを採用しており、指紋の分岐点や特徴を細かくとらえます。さらにオプションで追加ができるKJ-3500Fの真皮認証では、高精度な指紋認証システムの構築可能です。真皮認証は真皮層にある指紋を読み取る精度を持ち合わせているため、指の表面状態に左右されることなく検出・照合が行えます。認証精度の高いKJ-3500の指紋誤認率は極めて低く、FRR(本人拒否率)は0.01%ほどとなっており、FAR(他人受け入れ率)に関しては0.00001%の検証データを公表しています。カード認証に対応するカードの種類は、MIFARE、EMPROX、HIDPROX、HID iCLASS、INDALA となっており、日本の交通系ICに多く採用されているFeliCaも使用可能です。
 
○カード認証を主体としたKJ-3400シリーズと指紋認証の精度 
セキュリティ管理を必要とする場面に応じた導入ができるようKJ-3400シリーズは、カード認証と指紋認証に対応したKJ-3400Fとカード認証のみ行えるKJ-3400D、KJ-3400C、KJ-3400BQを展開しています。いずれも認証機器の大きさは48mm×138mm×38mmとなっており、KJ-3400FとKJ-3400Dには1.8インチの液晶画面を搭載しています。カード認証のみ対応したKJ-3400Cには液晶画面が付いていないため、スタイリッシュな空間への導入にもぴったりです。カード認証を中心とするKJ-3400シリーズを用いた入退室管理では、アクセス制御の構成も可能です。休日や時間外の入退室を制限できる機能を用いて、セキュリティ管理ができるカード認証システムは不正侵入の防止に役立ちます。カード認証に利用可能なカードは、MIFARE、iCLASS、iCLASS SE、Felica、EM、INDALA、HIDPROXの7種類に対応しており、ニーズにあわせた選択が可能です。KJ-3400BQは、バーコード認証やQRコード認証が備わっています。KJ-3400シリーズは200,000件ものイベントログが保存でき、USBへのデータ抽出も可能なため勤怠管理を必要とする企業の入退室管理にも適しています。KJ-3400シリーズのなかでも指紋認証にも対応するKJ-3400Fは、500DPIの光学センサーを搭載しており、精度の高い指紋認証を行います。KJ-3400Fはカード認証と連携した、二重認証の構築にも最適です。
○認証精度の高い指紋認証とカード認証が可能なKJ-3300シリーズ
50,000人分の指紋データが保存可能なKJ-3300は、世界最速の0.1秒で2,000個の指紋を読み取ります。500FPIの光学センサーを採用したKJ-3300は、優れたアルゴリズムによって認証精度の高い指紋認証を行うため、認証にムラが出ることもありません。乾燥によって指紋が薄くなった状態や手が水で濡れている場合でも、正確な認証を行う真皮認証にもオプション対応しています。より高精度な真皮認証の追加もできる認証システムとして、KJ-3300は研究所や工場などの入退室管理にも最適です。認証精度の高い指紋認証に加えて、カード認証や暗証番号認証を用いたセキュリティ管理の構築も可能なKJ-3300のサイズは、115mm×165mm×49mmで2.8 インチのカラー画面を搭載しています。画面はタッチパネル式となっており、日付や時刻、ユーザーガイドやリストなどの詳細情報が表示され、アイコンやボタンによる直感的な操作が可能です。KJ-3300には入退室可能な時間や日程スケジュールを設定できる便利な機能も搭載されているため、セキュリティ管理を行う管理者の業務負担軽減にも役立ちます。カード認証も可能なKJ-3300は、EMPROX、INDALA、HIDPROX、MIFARE、iCLASS、iCLASS SE、FeliCaなどのカードが使用でき、利用する年齢層にあわせた選択が行えます。
 
◎入退室管理における指紋認証やカード認証の導入事例 
本人確認の精度が高い指紋認証と比較的導入が容易なカード認証は、入退室管理のシチュエーションにあわせたセキュリティ管理の構築に最適です。ニーズにあわせた選択ができるカード認証や堅牢性を高める指紋認証は、高精度な認証技術によって実現されます。
 
○金融機関のセキュリティエリアに認証精度の高いKJ-3500Fを導入
個人情報や機密情報を扱うエリアに、指紋認証やカード認証へ対応したKJ-3500Fを導入しました。本人確認の精度を上げるために、認証精度の高い指紋認証と個人が所有するカード認証の2つを連携した二重認証でセキュリティ管理を構築しています。KJ-3500Fはオプションにより真皮認証も可能なため、乾燥した状態の指でも認証精度が落ちることがありません。さらにオプションでカメラ機能が追加できるKJ-3500Fは、入退室を行った時間や人物を写真で履歴に残せるため安全性の高い入退室管理が実現しました。
 
○勤怠管理に本人確認の精度を高めるKJ-3400Fのカード認証を導入
従業員の入退室管理とあわせて勤怠管理も可能なKJ-3400Fは、管理者側の業務負担軽減にも役立ちます。本人確認の精度が高まるICカードは所持する個人の管理責任が伴いますが、不正なタイムカードの打刻を防ぎ本人による正確な打刻をうながします。カード認証とあわせて精度の高い指紋認証も搭載されたKJ-3400Fは、管理職のみ出入りできるエリアへの入退室管理にも最適です。精度の高い本人確認ができるKJ-3400Fで、企業内のセキュリティ向上にもつながりました。
 
○研究所のデータ管理室や薬品庫に高精度な指紋認証KJ-3300を導入
研究所のデータや持ち出しに注意の必要な薬品庫へ、精度の高い指紋認証が可能なKJ-3300を導入しました。カード認証にも対応したKJ-3300は、本人確認の精度を上げる指紋認証と連携した二重認証の構築が可能です。特定の人しか出入りできない薬品庫には、KJ-3300の二重認証を用いてセキュリティ精度を高めています。指紋が薄くなった状態でも、高精度な認証が行える真皮認証をオプション追加したことで、認証精度にもムラがありません。認証精度の高いKJ-3300の導入により、部外者の不正侵入を防止する入退室管理の構築が叶いました。
◎まとめ
他人との指紋の一致を防止するリレーションや指の表面状態に左右されることなく、高精度な認証が行える真皮認証など、指紋認証の技術は日々向上しています。しかし単一認証のみで、精度の高い本人確認が構築できるとはいい切れません。利便性のあるカード認証とあわせた入退室管理の構築は、精度の高いセキュリティシステムを実現します。高精度なセキュリティシステムの構築に指紋認証やカード認証をご検討の際は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

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