コラム
COLUMN
入退室管理機器FE-400の顔認証を用いたアクセスコントロールシステム
物理的な入退室制限を行うアクセスコントロール（Access Control）は、情報セキュリティの管理を必要とする部署や個人情報を取り扱う機関で多く導入されています。顔認証に対応した認証機器を用いて構成されたアクセスコントロールシステムは、セキュリティ課題を抱える企業や大型施設の問題を効率的に解決へと導きます。顔認証や指紋認証を使ったアクセスコントロールシステム（Access Control system）構築に最適なFE-400は、企業だけでなく会員制のフィットネスジムや学習塾などにも幅広く活用されています。
◎アクセスコントロールシステムに適した顔認証の特徴
顔認証と指紋認証は総称して生体認証と呼ばれており、個人の身体的特徴を使った方法で施解錠を行う認証技術です。個人の身体的特徴を利用した顔認証は、鍵のように偽造や盗難などトラブルになる可能性が極めて低いため、高いセキュリティ管理を必要とする場面でのアクセスコントロールシステム構築に適しています。FE-400の顔認証には3D認証が搭載されており、まばたきや顔の傾きなどから対象となる人物の顔を立体的に検出し照合を行います。そのため、マスクを被ったなりすましの状態やビデオ、写真の静止画などでは顔認証されないのが主な特徴です。KJTECH japanの指紋認証は、発光センサーによる高い認証技術が採用されており、指紋の細部まで検出した照合が行われます。指紋認証に利用される指紋データは唯一無二の個人情報であり、経年変化の影響を受けにくいため1度の登録で長期的に利用できる点が特徴です。まれに指紋認証で他人の指紋が一致してしまう場合でも、指紋の特徴点を細かく捉えるリレーション技術により誤認を回避する機能が備わっているため、指紋認証は安全性の高い生体認証技術といえます。高いセキュリティ管理に長けたアクセスコントロールシステムには、個人を特定しやすい顔認証や指紋認証のような認証機器の導入が最適です。アクセスコントロールの構築に適したFE-400は将来的に指紋認証の追加も予定されており、今後FE-400で顔認証と指紋認証を組み合わせた二重認証が行えるアクセスコントロールの構築が可能になります。
◎アクセスコントロールに顔認証と指紋認証が最適な理由
強固なアクセスコントロールシステム（Access Control system）の構築に、個人を正確に特定する顔認証と指紋認証は役立ちます。アクセスコントロールの特徴は「いつ」「誰が」「どこで」入退室を行ったのかをリアルタイムに確認できる点があげられると共に顔認証や指紋認証の連携でさらに状況を明確にしたトラブルの原因究明が可能になります。セキュリティ管理エリアの扉に設置する顔認証や指紋認証は、単体でも入退場口の守備に効果的ですが顔認証や指紋認証のみの設置を行う場合、トラブル発生時の状況把握や原因究明には時間を要する可能性があります。アクセスコントロールと連携した顔認証や指紋認証でセキュリティ管理を行うことにより、迅速なトラブル対応に役立ちます。アクセスコントロールとの連携は各扉に設置された認証機器の一括管理が可能になるだけでなく、顔認証や指紋認証のデータログから即時に状況の確認が行えるため、セキュリティ管理システムの構築に適しているといえます。セキュリティ管理を必要とする企業のフロアにICカードや暗証番号を使ったアクセスコントロールは多く導入されています。さらに、顔認証や指紋認証などをアクセスコントロールと組み合わせることにより、本人確認の確実性が上がります。顔認証や指紋認証を用いたアクセスコントロールは、ICカードや暗証番号のように紛失や盗難、不正な鍵の共有などが発生しないため再発行の手続きやスペアキーの用意が不要になり管理者側の業務負担軽減にも貢献します。両手がふさがった状態でも認証が行える顔認証は利便性が高く、セキュリティ面でも管理者がアクセスコントロールシステムで確認を行う際に「誰が」顔認証を行ったのか、すぐに画像で確認できるため効率的な運用が可能です。生体認証のなかでも比較的低コストで導入できる指紋認証は、アクセスコントロールの導入箇所に応じたセキュリティ管理の構築にも有効です。役職のある責任者のみが入退室を行えるエリアに、指紋認証を施したアクセスコントロールを導入することにより、堅牢性の高いアクセスコントロールを実現します。
◎顔認証と指紋認証を用いたアクセスコントロールシステム導入のメリット
顔認証や指紋認証と連携したアクセスコントロールシステム（Access Control system）は、設置箇所に応じたセキュリティレベルで管理が行えるため、セキュリティ管理に要する人手の数や業務コストの削減に貢献します。顔認証や指紋認証のように物理的な鍵を必要としないアクセスコントロールの導入は、認証用のICカード忘れや暗証番号の流出リスクが抑えられ、再発行の手続きや予備キーの管理などの業務が不要になります。リアルタイムに入退室状況を確認できるアクセスコントロールシステムは、顔認証や指紋認証などの認証機器から送られるデータを1カ所で管理できるため、エリアごとのセキュリティレベルに応じた人員配置が可能です。厳密なセキュリティ管理を必要とするエリアのみ警備員を配置し、効率的な業務の運用に役立つアクセスコントロールシステムは、管理者や責任者の業務負担を軽減します。また、アクセスコントロールシステムを導入するメリットには、休日や夜間などの不正侵入の防止が行える点があげられます。時間外の入退室を制限するアクセスコントロールは、不正侵入が発覚した際に管理者まで通知が入る設定も可能なため、高いセキュリティレベルが求められるエリアへの導入に最適です。
◎アクセスコントロールシステム構築に顔認証と指紋認証を採用
会員制のフィットネスジムや幼稚園、学習塾などの教育機関にもFE-400を用いたアクセスコントロールシステム（Access Control system）の構築は適しています。会員制フィットネスジムの受付に顔認証可能なFE-400を導入し業務効率を図るだけでなく、トレーニングブース内での物損事故や盗難などが発生した際の状況確認にもアクセスコントロールは有効です。アクセスコントロールシステムの導入で24時間営業が可能になり、遠隔で施設内の管理が行えるため少ない人数での運営が実現します。セキュリティ管理を兼ね備えたアクセスコントロールは、幼稚園や学習塾など子どもの安全を守る施設にも活用されています。送り迎えで人の出入りが頻繁に行われると、管理者側の視線だけでは人の出入りを完全に見極めたり記憶したりすることは困難です。FE-400の顔認証と連携したアクセスコントロールシステムに送迎を行う保護者の顔データを事前に登録しておくことで、不審者の侵入を防ぎ子どもの教育機関を安全に見守ります。今後、指紋認証も搭載予定となるFE-400は将来的に顔認証と組み合わせた二重認証が可能になり、さらに進歩したアクセスコントロールシステムの構築に貢献します。
◎アクセスコントロールシステムに最適なFE-400
顔認証やカード認証が可能なFE-400の端末サイズは、56mm×183mm×34.6mmです。スリムでコンパクトな縦長のフォルムに構成されています。端末カラーもレッド、グリーン、ブルー、イエロー、ブラック、ホワイトの6色で展開されているため、設置場所の景観を損なうことなく幅広い業種業態にも馴染むデザインです。FE-400の顔認証は最大1メートルの範囲内で検出可能となっており、200万画素のデュアルカメラが採用されています。アクセスコントロールに適したFE-400は、事前に登録された顔データから3D認証で対象人物を検出し正確に照合を行います。事前に登録する顔データは最大1万人まで登録可能となっており、認証速度も1秒未満の世界最速で行われるため顔認証が遅くて時間がかかるなど手間取ることはありません。眼鏡やマスク着用時でも正しく顔認証できるようディープラーニング（深層学習）された高度なAI（人工知能）技術が備えられており、なりすましによる不正侵入を防ぎます。世界水準の高い認証技術で高度なアルゴリズムが採用されたFE-400は、スムーズなアクセスコントロールシステムの構築に最適です。また将来的にオプションで指紋認証も追加予定のFE-400は、さらに高度なセキュリティ管理が行える認証機器としても期待されています。FE-400を用いたアクセスコントロールの導入に必要なネット環境には標準的な通信規格であるTCP/IPを用いており、社内LANと接続した通信が行えます。FE-400にはLANケーブルを通じて給電が行えるPoE技術が搭載されているため、電源ケーブルを別途用意する必要はありません。またオプションによりケーブル接続が難しい環境でも、省電力で通信可能なBLE通信やLANケーブルを必要としないWi-Fi通信が可能になります。FE-400の動作環境は、-10℃～50℃の温度下で湿度10％～90％内に対応しており、屋内外への設置も可能です。オフィス内のセキュリティ管理だけでなく、板金塗装や鉄鋼所などの屋外に面した工場へのアクセスコントロールシステムの構築にも役立ちます。KJTECHjapanは、情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）の国際規格であるISO27001に則った製品で、防犯性に優れたアクセスコントロールシステムを実現します。
◎FE-400を用いたアクセスコントロールシステムの導入事例
コンパクトサイズで設置場所を選ばないFE-400のアクセスコントロールシステム（Access Control system）は、状況にあわせたセキュリティレベルで管理を行い情報漏洩や不正行為などを防ぎます。
○会員制のフィットネスジムにFE-400のアクセスコントロールを導入
フィットネスジムクラブの受付に、FE-400の顔認証を用いたアクセスコントロールを導入しました。会員制ジムのためスタッフ側も利用者が未会員なのか会員なのかを即時に判断でき、対応に手間取ることがなくなりました。FE-400はカード認証も可能なため、個人情報が保管されたブースでは顔認証とカード認証を組み合わせた二重認証が行えるスタッフのみ入退室できるようアクセスコントロールを構築しています。トレーニングルーム内にいつ誰が入って利用されているか監視が行えるFE-400のアクセスコントロールシステムは、利用者のトラブルにもすぐに対応できるためスタッフ側の業務効率化にも役立ちます。
○保育園の送り迎えにFE-400のアクセスコントロールを導入
限られた保育士の人手を補うため人の出入りが増える子どもの送迎時に、顔認証ができるFE-400のアクセスコントロールシステムを導入しました。保護者には事前に顔データを登録してもらい、送迎時に顔認証を行ったうえで入退室が可能になる流れです。アクセスコントロールシステムの導入により保育士の負担軽減はもちろん、普段送迎をしていない家族や親戚の方が来られた際の対応もスムーズになりました。FE-400の顔認証により不審者の侵入を防止するアクセスコントロール構築で、子どもの安全を守りながら効率的に業務が進められるため保護者にも安心して園を利用できるポイントにもなりました。
○オフィスに顔認証とカード認証を組み合わせたアクセスコントロールを導入
セキュリティ管理を必要とする情報システム機関に、FE-400のアクセスコントロールシステムを導入しました。コンパクトでスリムな見た目から企業のブランドイメージを損なうことなく、世界水準のセキュリティ管理が行えるFE-400は、アクセスコントロール構築に有効です。フロアごとのセキュリティレベルにあわせて、顔認証とカード認証を組み合わせたアクセスコントロール構築により、堅牢性に優れたセキュリティ管理が実現しました。リアルタイムに入退室状況を確認できるアクセスコントロールの導入で、管理者側の業務負担が軽減され人手不足の解消にもつながりました。
◎まとめ
建物の安全だけでなくサービスの提供を行うフィットネスジムや、多くの子どもが集まる教育機関でのトラブル防止にも貢献するアクセスコントロールシステムの構築に、FE-400の導入は最適です。今後FE-400はオプションにより指紋認証の追加も可能になるため、さらにセキュリティレベルの高いアクセスコントロールが実現します。アクセスコントロールシステムの構築にFE-400の導入をご検討の際は、KJTECHjapanまでお気軽にご相談ください。
