コラム
COLUMN
複数認証でハイレベルセキュリティを可能にする顔認証リーダーFE-700
入退室管理システムにおいて、生体認証は強固なセキュリティを発揮します。生物学的な個々の情報をシステムに取り入れることで、偽造防止が図れるためです。なかでも顔認証や静脈認証は利便性が高く、入退室管理の場面で広く活用されています。顔認証は顔の情報を数学的に解析し、静脈認証は近赤外線により静脈パターンを分析します。顔認証リーダーFE-700は複数の同時認証機能を搭載し、とくに手のひらでの認証方法で利便性が向上します。入退室管理システムに求められる機能性と実用性は、顔認証リーダーFE-700で、よりハイレベルに構築できます。
◎入退室管理システムの導入に求められる効果
入退室管理システムは、建物へ人が出入りすることを管理する体系となります。オフィスや病院・マンションなど、関係者以外の人が多く出入りする場所においても安心のセキュリティが確保できるシステムです。この点は、入退室管理システムを導入する際に求められる最も重大な効果となっています。ほかにも人的コストの削減や勤怠管理の不正防止という効果があり、入退室管理システムの導入は組織に大きなメリットをもたらします。入退室管理システムにおいて認証するために必要な要素は、生体・IC・暗証番号です。ただし、カードや暗証番号の使用は、入退室管理で確固たるセキュリティを維持する場合に不正利用リスクの発生が課題です。カードの紛失・盗難、暗証番号のデータ漏れなど、入退室管理でのヒューマンエラーによるリスクが高い点は否めません。しかしメリットもあり、カードや暗証番号による入退室管理は生体認証よりもコストが低価格で済みます。認証機能を比較すると、入退室管理システムにおけるセキュリティは生体認証の方が高度な能力を保持しているといえます。パーツごとの生物学的情報は、唯一無二となるためです。企業や病院など、あらゆる個人情報が保管されている場所では、重要機密も多数あり、入退室管理におけるセキュリティには万全の対策が必要です。入退室管理システムで生体認証を利用すれば、アポイントメントのない急な訪問営業や業者の搬送などにも高度なセキュリティを発揮できます。入退室管理の認証方法はコストに相違があるため、運用維持できる方法を熟慮することが重要です。どのような認証方法を使用しても、入退室管理システムを活用すれば、出退勤の記録と連携させて不正侵入の抑止も可能です。入退室管理によって記録が残るようになっており、有事の際に確認できます。働き方改革が重要な現代では、残業の有無が明確になるように、勤怠管理についての必要性が重要視されています。出勤カードの勤怠管理では、ほかの人による不正打刻を防ぐ点が課題でした。入退室管理システムにより正確な記録ができるようになれば、従業員の勤怠意識を高めることにもつながります。また、入退室管理システムで活用される生体認証は、アンチパスパック機能の搭載されている機器が多く、なりすましの防止に役立ちます。なりすましは、情報漏洩やシステムの不正操作などの恐れがあり、組織にとって徹底的に防がなければならない問題です。アンチパスパック機能は入室・退室に使用するドアに静脈認証などの機器を設置し、入室記録がないと退室できない仕組みです。出入口から1人の認証で、2人入退室する共連れを防止でき、不正に侵入できても退室は不可能という心理的抑圧をかけられます。入退室管理システムは効果が多岐にわたり、使用場所のセキュリティレベルに合わせて長期的な見通しも検討し導入する点が重要です。
◎入退室管理の生体認証で広く活用される顔認証システム
入退室管理に使用される生体認証では、顔や指紋、静脈などの生物学的な個人特有の情報が利用されます。顔認証は、デジタル画像やビデオから顔を分析しデータベースと比較する技術です。入退室管理において、顔認証技術は現在さまざまなシーンで活用されています。携帯電話や公共施設のセキュリティ、さらには警察などの機関で捜査支援の目的としても使用されている認証方法です。カメラで顔を検出し、両目間距離・眼窩深度・頬骨の形・唇などパーツにおける輪郭を測定し、その情報を一連の数字や点に変換します。数学的な表現へと変換され、登録してある顔のデータと比較されます。入退室管理での顔認証システムで活用されている方式は、2種類です。顔を平面的に評価する2D認証と、立体的に評価する3D認証となっています。入退室管理の場面において、2Dによる顔認証は髪型や化粧の変化に対する解析度が課題です。3D認証式は顔の凹凸や奥行にも認識効果を発揮し、入退室管理シーンで堅牢なセキュリティとなっています。たとえば両手がふさがっていても、顔認証であればスムーズな入退室が可能です。施設では、車いすを押したり利用者を支えたりと両手が自由にならないケースも多く見られます。顔認証であれば、ハンズフリーで入退室できます。また、施設利用者の無断外出を防止する対策としても、入退室管理システムは有効です。メンバーの入れ替わりや増員にも対応し、入退室管理の登録時に重複を防げるというメリットがあります。利用できる人数が多く、工場やイベント会場などの入退室管理でも効率的にセキュリティ対策が可能です。顔認証をほかの機能と連携させれば、資格や権限をもつ人のみが操作できるようになり事故や不正防止にも役立てられます。従来、顔写真付きの身分証を印刷していたケースでは、解析度の不良による再送という課題がありました。しかし顔認証システムを導入することで解析度が向上し、入退室管理における利便性が高まっています。顔認証システムの登録内容を顧客情報として管理すれば行動シナリオの分析ができ、店舗の設計改善というプラスアルファな効果も獲得できます。このように、顔認証システムは、入退室管理の運用面において合理的で利便性が高い認証方法です。
◎入退室管理システムに活用される静脈認証リーダーの仕組み
入退室管理では、生体要素のひとつとして静脈認証が活用されています。強固なセキュリティシステムの構築によって、入退室管理の場面で安全性が確保できます。静脈認証は、表面から認識するのが難しい指や手のひらの静脈パターンを近赤外線で映し、本人を認証するシステムです。静脈パターンが個人ごとに異なるという特徴を活かし、近赤外線ライトとモノクロカメラを備えた認証端末が活用されているのです。静脈には、赤外線に反応する成分があります。血液中の還元ヘモグロビンが近赤外線を吸収し、静脈が暗い線として表示されます。その画像を記録しデータ処理され、似ているパターンのデータベースに送られる流れです。入退室管理のシーンでは、静脈の形状パターンを読み取り分析し照合に活かすという過程が瞬時に行われるのです。静脈は動脈よりも皮膚に近い場所に位置するため、静脈認証におけるパターンの認識に適しています。入退室管理に利用されるのは、指静脈認証と手のひら静脈認証の2種類です。指の静脈認証は、センサーに第2関節をかざして読み取る方法となります。一方手のひら静脈認証は、手のひらを広げてセンサーにかざす方法です。静脈認証は気温の影響を受け、低いと血液粘度が上昇し指静脈は収縮してしまい、高いと拡張し静脈パターンに変化が起こります。入退室管理で手のひらによる静脈認証を使用すると、指先よりも静脈収縮などの影響を受けにくいため認証精度の課題にも対応可能です。さらに、指が短かったり関節が曲がったりといった身体的特徴も、手のひら静脈認証であれば解決できます。静脈パターンは個人特有の情報となり偽造困難で、静脈認証は入退室管理におけるセキュリティの強化が可能です。年月の経過に関係なく使用でき、再登録の必要性も不要です。静脈認証は紛失や盗難の危険性がない分、不正利用のリスクも低減できます。入退室管理システムに静脈認証を活用するとメリットは数多く、費用対効果を十分に実感できます。
◎複数の同時認証機能を搭載した顔認証リーダーFE-700
KJ TECH japanの顔認証リーダーFE-700は、複数の認証方式を兼ね備えています。入退室管理では、静脈認証・顔認証・カード認証の多要素を活用し使い分けができ、利便性と安全性が保持できます。静脈認証は、指ではなく手のひらで認証する方法です。手のひらの汗や傷、乾燥などの影響を受けにくく経年変化が少ないうえに、冷感による血管収縮の影響を受けにくいというメリットもあります。手のひらをかざす動作は、日常において当たり前に実施できる抵抗感の少ない方法であり、入退室管理の際に利用者へストレスがかかりません。入退室管理での静脈認証による判断速度は0.5秒、取得距離は10～20cmとなっています。静脈スキャン距離は15～40cmで、遠くからでも照合できる点は静脈認証の大きなメリットです。顔認証リーダーFE-700はスリムサイズで5インチのタッチスクリーンとなっており、入退室管理を導入する際に、どのような場所にもマッチする形状です。静脈認証角度は水平回転±20、垂直角度±20と、かざす手の状態を限定せず広範囲に対応します。顔登録は10,000件数もあり、大規模な施設での入退室管理に使用可能です。顔認証リーダーFE-700では、温度－20～＋70℃・湿度20～80％に対応し、従来機器よりも入退室管理において幅広い条件にかなうようになりました。温度や湿度の対応範囲が広がったことで、設備の限定される屋外などの設置が難しい場所にも入退室管理システムとして取り入れられます。静脈認証時の検知距離は十分あり、顔スキャンでも0.3～1mとなっているため、利用者は入退室管理場面でウォークスルー認証が可能です。入退室管理が必要な場面でも並ぶことはなく、スムーズに進めます。顔認証リーダーFE-700のもつ複数認証では、知識・所持・生体という3つの情報から2つ以上を選択します。多要素の情報を選択する分、入退室管理でひとつの情報が漏れても、ほかの認証がカバーできるシステムです。カード認証に使われているのは、オランダのNXPセミコンダクターズ社が作っているMifareの規格カードです。ほかにもソニー株式会社が開発したFelicaを採用するなど、入退室管理システムとして広く利用されている規格が取り入れられています。カード認証は本人だけが所有している所持情報をもとに認証を行うシステムで、長年広く利用されてきました。利用者にもなじみ深く、抵抗なく取り入れられます。顔認証リーダーFE-700は、生体認証技術を知識や所持の情報による要素と補完しながら、入退室管理において高いセキュリティ対策を実現します。
◎高度なセキュリティ対策を可能にした顔認証リーダーFE-700の活用事例
静脈認証は、唯一無二の生体要素である静脈を利用するため、正確に個人を識別できます。入退室管理に活用すると、強固で利便性の高いセキュリティ対策として、多くのメリットを得られます。
⚪︎精密機器を取り扱う企業の入退室管理に顔認証リーダーFE-700を導入
精密機器を取り扱う企業では、重要機密へのセキュリティ対策が必須です。必要な機材の搬送を行う業者が多く出入りするため、部外者の不正侵入を防ぐ点に入退室管理の課題がありました。重要機密を取り扱う部屋に顔認証リーダーFE-700を設置し、複数のセキュリティ機能で不正侵入の抑止対策を実現しています。機器を取り扱う企業では、1日に複数回入退室を繰り返さなければなりません。スムーズな入退室管理によって職員のストレス低減が図れています。また入退室管理は正確な記録が残り、職員の情報流出に対する抑止対策としての効果も発揮しています。
⚪︎市役所の入退室管理に顔認証リーダーFE-700を導入
市役所には職員だけでなく手続きに訪れる住民も多く、入退室管理においてセキュリティ対策構築の難しい点が課題でした。顔認証リーダーFE-700での手のひら静脈認証により、認証精度が大幅にアップし入退室管理におけるセキュリティ強化が可能となりました。入退室管理における静脈認証の精度が低いと、住民サービスの提供にも影響します。複数認証をひとつの機器で同時に行えることで、複雑な管理を必要とせず運用がスムーズに進められます。顔認証リーダーFE-700のスマートな機器は、設置場所を選ばずスペースも最小限ですむため、職員や住民の導線を阻まずに活用できました。
◎まとめ
KJ TECH japanの顔認証リーダーFE-700は、高度なセキュリティと利便性の高さを兼ね備えたシステムです。静脈認証に加えて、顔認証やカード認証を複合させることで、より堅牢なセキュリティの確保が可能です。また、スリムでスタイリッシュな形状と耐性の強さから、どのような場所にも対応できます。組織や企業のセキュリティを確保しつつ運用管理の負荷を軽減する機器として、顔認証リーダーFE-700は最適です。安全面を強化するためのセキュリティ製品で、高品質な静脈認証リーダーを検討している方は、KJ TECH japanまでお気軽にご相談ください。
