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一卵性双生児の認証が可能な顔認証の入退室管理システム

近年、施設のセキュリティ対策を目的に、生体認証である顔認証を入退室管理システムに導入する企業が拡大しています。一方で、デジタル技術の進化によって、不正アクセスなどのトラブルも増えています。このようなリスクを回避するために、双子も識別できる高性能認証技術を持つ顔認証の導入が有効です。双子の識別が可能な顔認証は、細部の情報まで識別する性能を持っており、複数の認証方法と組み合わせて防犯性を高められます。正確な識別を行う顔認証は、他人による偽造が困難なため、防犯性の強化と効率的な運営の向上につながります。
 
◎双子を識別できる顔認証の正確性
入退室管理システムで、該当するエリアを出入りする時に必要とされる認証には、さまざまな方法があります。そのなかでも個人の顔のパーツ情報を読み取り、その情報を元に認証を行う方法を顔認証と呼びます。一般的に顔認証は、目・鼻・口を軸とした情報で識別されますが、顔認証の技術や製品によって認証精度レベルが大きく異なります。細かい認証情報を識別する能力がない顔認証は、正確な照合・判断が行えません。正しい識別ができない顔認証は、誤った認証や認証エラーにつながり、顔認証の本来の目的を成し遂げることができないのです。それに対して、顔の細かなパーツを読み取り、事前に登録された情報と確実に照合する顔認証には、いくつもの機能があります。正確性の高い顔認証は、マスクなどの装飾品を身に着けていても認証が可能なマスク検出機能や複数の顔を同時に認証できるマルチフェイス認証機能が搭載されています。認証技術の高い顔認証であれば、顔のパーツが似ている利用者や家族・兄弟同士での認証もスムーズに行えます。たとえば、二卵性双生児のような顔のパーツや骨格が近い利用者同士はもちろん、一卵性双生児のように客観的に見て全く同じ顔を持つ双子の認証も可能です。遺伝子は、体の発達や成長に関わる情報を持っているため、同じ遺伝情報を持つ双子は、顔認証で顔の用いる目、鼻、口などの発達が非常に似通ったものになります。しかし、双子を識別できる顔認証は、基本的な顔情報以外の部分に焦点を当てて認証を行います。これまで一般的な顔認証では、顔を平面的に読み取る2D方式の技術で顔を識別していましたが、3D方式で顔の情報を読み取れるよう技術が進化しています。3D方式の顔認証は、顔の奥行きや面積、パーツとパーツの距離など、顔を立体的に読み取ります。細部まで読み取れて情報量が多い顔認証であれば、顔認証の精度が高くなり正確性のスペックも上がります。高い認証技術を持つ顔認証は、双子が並んだ状態でも認証が可能です。
 
◎入退室管理に導入される顔認証の双子識別能力
入退室管理とは、施設内の決められたエリアや部屋に「いつ・だれが・どこで」出入りしたかを記録し管理をすることを指しています。鍵などの物理的な手段でエリアを出入りすることもできますが、デジタル情報で管理する顔認証のような方法を使用する入退室管理システムの導入が増加しています。顔の細かなパーツを検知する顔認証は、双子の顔も瞬時に識別するほどの認証技術があります。このような高精度の顔認証を使用した入退室管理システムは、さまざまなシーンで必要とされています。企業や施設が顔認証の入退室管理システムを導入するおもな目的は、セキュリティの強化とプライバシー保護の向上です。セキュリティの強化では、部外者による不正アクセスを防止して、従業員や関係者の精神的負担を軽減します。双子を識別できる顔認証は、特定の人物を限定して入退室のアクセスを許可するため、双子の片方が不正に権限を利用することも防げます。外部の人間によるトラブルを防止することで、企業や組織におけるセキュリティレベルが向上し、機密情報や高価な物品を扱う場所での不正アクセスリスクを大幅に軽減します。また顔認証システムの精度が高まるなら、管理システム全体の信頼性が向上し、従業員や管理者の安心感も増加します。高精度な顔認証システムは、個人ごとの識別情報を利用するため、個人情報の不正利用を防ぐ効果もあります。顔認証を利用した入退室管理システムは、利用者のプライバシー保護の観点からも優れています。
 
◎双子を同時に認識する精度の高い顔認証のメリット
認証技術の高い顔認証は、一卵性双生児のように顔のパーツが似ている場合でも、正確な認証を行えます。このような精度が高く正確な識別を行う顔認証は、セキュリティ性が高く、写真やコピーを使った偽造や模倣の顔も判別します。双子を区別できるため、本人であるにも関わらず認証が許可されなかったり、照合エラーが出るといった誤認するリスクが減少します。施設に設けられた顔認証が高セキュリティを持っていれば、外部の人間や従業員による不正使用の防止につながります。とくに、銀行や証券会社などの金融機関や機密情報を扱う企業では、顔認証による厳密な識別が重要です。顔認証を使用した入退室管理システムを施設のエントランスに設けると、不特定多数の人間を識別すると同時に、認証時の顔や行動・言動も記録して保管します。保管された認証情報は、正確な日時で記録できるため、必要であれば時間を遡って情報を取り出せます。万が一、部外者による不正アクセスが発生した場合も、リアルタイムで映像を確認でき、迅速な対応や処理に役立ちます。認証不可になった人間や認証エラーが出た場合も履歴として残せるため、トラブルの原因や状況確認で用いる材料になります。そのため双子を識別できる顔認証システムは、法執行機関などでも捜査や証拠の精度を向上させるために役立ちます。また、双子を識別できるほど精度が高ければ、教育機関や医療機関で利用するときでも、より個別化した対応が可能です。同じ学校に通う双子の学生や医療機関を利用する患者に対して、それぞれの記録や進捗を正確に管理できます。双子を識別する顔認証は、導入した企業や施設の運用効率の改善にもつながります。顔認証を入退室管理に導入するなら、従業員の出退勤や休日などのスケジュールを一括でデジタル管理できます。入退室の際に誰がいつ出入りしたかという記録が正確に残るため、正確な労働時間の管理や管理者側のセキュリティログの精度が向上します。顔認証を導入すると、従来利用していたIDカードやパスワードの管理が不要になるため、業務管理やコンプライアンスの徹底が容易になり、企業の運用コストや手間が削減されます。顔認証の入退室管理システムの導入は、外部の人間がオフィスに訪れた時に必要な、警備員や受付の人員削減にもつながります。訪問者は、入室ごとに身分証を提示する必要がなくなるため、精神的ストレスや手間が減少します。このように、双子を識別できる精度の高い顔認証は、訪問者の入室手続きを簡素化し、企業で働く従業員の作業効率の向上やスムーズな運営につながります。
 
◎一卵性双生児も認証可能な顔認証リーダーFE-400の特徴
顔認証リーダーFE-400は、マスクやメガネを着用した状態でも認証を行える「顔+マスク検出」や動体探知機能があります。認証するたびにマスクやメガネを外す必要もなく、少ない情報量で認証ができるため、双子のような顔のパーツが似ている2人でも識別します。認証方法は顔とカードを用いた2WAYタイプで、必要であれば指紋認証をオプションで追加できます。認証制限を必要とするエリアでは、顔認証とカード認証や顔認証と指紋認証のように二重認証を組み合わせることで、セキュリティ対策を高められます。顔認証と併用できるカードは、近距離無線通信のNFCに対応しているため、交通系ICで使用されている「FeliCa」と「Mifare」を使用可能です。認証時は、利用者と顔認証リーダーの設置場所が1メートル以内の距離であれば、1秒以下の世界最速認証スピードの速さで顔の認証を行います。FE-400は、10,000人までの顔を登録でき、15万件の認証ログを記録・保管します。本体は、スターライトカメラを搭載しており、暗闇のなかでも安定した認証が行えるため、夜間の防犯セキュリティを目的とした環境や屋外の暗い場所にも適しています。また顔認証を行う場所の付近にあるわずかな明かりによって、鮮明なカラー映像での撮影ができる超高感度カメラが内蔵されています。そのため双子のように異なる特徴が少ない場合でも、正確な照合が可能です。設置対応温度は−10度から50度までで、10%から90%の湿度の環境にも適応しています。雨や季節などの天候に影響されないので、温度や湿度の差が大きい工場や作業現場にも安心して取り付けられます。顔認証リーダーFE-400は、56mm×183mm×34.6mmサイズの、縦長でスリムなコンパクトタイプの顔認証リーダーです。設置する面積が限られている場所や小スペースのオフィスにも適しています。顔認証リーダーFE-400の本体カラーは、グレー、レッド、グリーン、ブルー、ホワイト、イエローの6色展開です。多彩な色展開はオフィスのインテリアや施設のコンセプトに馴染みやすく、好みの色を選べます。
 
◎双子の識別ができる顔認証リーダーFE-400を入退室管理に採用した事例
入退室管理に双子を識別する技術が搭載された顔認証の設置には、多くの事例があります。これらの事例は、防犯対策のセキュリティ目的のほかに利用者から得る信頼性や施設運営の向上が叶えられます。
 
⚪︎兄弟で在籍する小中学校などの教育機関に顔認証リーダーFE-400を導入
双子や兄弟は、同じ小中学校に通うことが多く、職員や関係者がそれぞれの特徴を理解し判別することが難しい場合もあります。特徴が似ている双子や兄弟を識別できる顔認証リーダーFE-400を用いた入退室管理は、学生個々の正確な入退室記録を保持でき、それぞれに対する学習指導やサポート支援をより正確に行えます。たとえば特別な福祉サポートが必要な学生に対しても、適切な対応が可能になり、個別の学習進捗や特別なニーズに応じた対応がしやすくなります。また誰がいつ校内に出入りしたのか、どの教室にどのくらいの時間滞在しているかをリアルタイムで把握できます。リアルタイムで状況確認できるため、学校内での緊急時の対応力が向上します。万が一、災害が発生した場合も、リアルタイムでの正確な出席情報が得られ、迅速かつ適切な対応が可能になります。とくに緊急時にはパニックになり、必ずしも適切な判断ができるわけではありません。精度の高い顔認証によって、双子や兄弟の場合でも間違いがなく、全員の安全確認が容易になります。顔認証の入退室管理システムによる自動化で、手動での出席確認や入退室管理の手間が省けるため、教職員の負担を軽減し教育活動に集中できます。入退室の手続きが迅速になると、登校や下校時の混雑を軽減します。登校時刻が記録されるため、出席率や遅刻・早退の管理が正確かつ簡単になります。これにより、保護者や教職員に対する報告が迅速かつ正確に行えます。学校が高精度なセキュリティシステムを導入していることは、保護者に対して安心感を与えます。とくに双子の保護者にとっては、子どもが確実に識別されることが保証されるため、学校に対して満足度が上がり、より大きな信頼を得られます。
 
⚪︎観客や主催者が集まるイベントホールに顔認証リーダーFE-400を導入
不特定多数の人間が多く集まるイベントや講演会では、トラブルが起きないよう正確な個人の識別と、施設運営の効率化を図る目的で顔認証が導入されています。双子や兄弟で音楽活動を行ったり、講演会を開催する人もいます。顔認証リーダーFE-400の入退室管理システムをイベントホールのエントランスや控室に設けるなら、該当する双子の参加者や主催者を正確に識別できます。事前に登録した特定の人物に対する入場制限を行うと、不正入場や身分詐称のリスクが軽減します。双子を識別できる顔認証により、混雑する時間帯の入場手続きや再入場の手続きが迅速かつ効率的に行えます。顔が似ている双子が持つそれぞれのチケット提示やID確認の手間が省けるため、1度に多くの利用者を迎えるスムーズな入場が可能です。このような顔認証を使用した入場管理やセキュリティチェックの自動化により、人件費の削減にもつながります。多くの参加者がいるイベントでも、少人数のスタッフで効率的に運営できます。生体認証である顔認証は、デジタルデータで入場管理を行うため、紛失や偽造の恐れがある紙のチケットに依存しません。紙のチケットで懸念される紛失時の再発行や偽造対策のコストが削減されます。このように入場管理が効率化されることで、正確な参加者数の把握や不正入場の防止が可能になり、収益の漏れ防止とチケットの正規販売が促進され、収益の最大化が図れます。
 
◎まとめ
顔のパーツ情報を利用する顔認証の入退室管理システムは、利用する人間やセキュリティ環境に適した技術を搭載する必要があります。一卵性双生児のように、顔のパーツが似ている双子の顔を識別して認証を行う顔認証は、顔の奥行きや面積を元に照合し判別するため、より速くより正確に本人確認の認証をします。双子の特徴を捉えて認証を行う技術は、偽造やコピーによる不正アクセスやトラブル防止にも有効です。認証に用いる情報が似ている双子の識別が可能な顔認証リーダーFE-400にご興味のある方は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

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