コラム

COLUMN
  • ホーム
  • コラム
  • オンプレミス型の顔認証システムを用いた顔認証リーダーFE-600

オンプレミス型の顔認証システムを用いた顔認証リーダーFE-600

クラウドサービスを用いたシステムの提供が増えつつある昨今、セキュリティに関する不安や脆弱性を問う声も少なくありません。顔認証のように個人の顔と名前を事前登録して使用するシステムでは、安全で適切な個人情報の管理が求められます。便利で手軽な運用に魅力のあるクラウドサービスですが、顔認証のように厳密な情報管理が求められるシステムでは、運用リスクに懸念点があります。KJ TECH japanのFE-600は、オンプレミスで顔認証システムを構築するため、クラウドに想定されるリスクを抑えた運用が可能です。
 
◎顔認証システムに用いられるクラウド型とオンプレミス型 
事前登録した顔データによって、本人確認ができる顔認証は利便性に優れた認証方法です。顔認証は入退室時に必要な所有物が不要であることから、鍵の紛失や盗難などのトラブルもありません。精度の高い顔認証であれば、なりすましのような不正行為にも影響を受けることがないため、セキュリティ性にも長けています。セキュリティ対策を必要とするエリアに顔認証を用いた入退室管理を設置する場合は、システム構築をする方法を選ばなければなりません。顔認証システムを構築する方法には、2タイプあります。外部業者が提供するサービスを利用したクラウド型と、自社回線を用いて構築するオンプレミス型です。近年、サービス提供業者の増加が目立つクラウド型は、導入コストが抑えられることから運用に取り入れやすいシステムとして認知されています。顔認証を用いたシステムの構築に、外部業者が提供するクラウドサービスを利用するため、はじめからシステムを設計する手間がありません。導入コストを抑えたシステムの構築ができるクラウド型は、登録利用する人数が多ければ多いほど利用料金が加算される場合もあるので、運用コストを想定しておくことも大切です。短期間で導入のできるクラウド型ですが、セキュリティ対策には注意が必要です。セキュリティ対策を標準装備したクラウド型も存在しますが、データの管理の一部を外部に委託していることから、万が一のトラブルに対応できる運用が求められます。別途セキュリティシステムを構築する場合は新たに費用がかかるため、想定より運用コストの総額が跳ね上がるケースもあります。反対に、従来のシステム設計の方法として用いられているオンプレミス型は、外部からの攻撃に影響を受けることなくデータの管理を自社内で完結できるシステムです。そのため、情報漏洩リスクを格段に抑えた運用が可能です。顔認証のように厳密な管理を必要とする個人情報を扱う場合には、情報漏洩リスクを抑えた運用が大切です。しかし、オンプレミス型は事前に用意する設備が必要なため、導入コストがかかると懸念されるケースもあります。適切なセキュリティ対策を施行するためには、多少なりともコストはかかるものです。万が一、顔認証に用いる個人情報の漏洩やデータの改ざんなどが発生すれば、企業における社会的信用の失墜や機会損失にもつながりかねません。安全性の高い顔認証システムを運用するためには、適切なセキュリティ対策が構築できるシステムを用いることが求められます。
◎顔認証システムにクラウド型を用いるリスク 
顔認証システムをクラウドサービスで導入した際、想定されるリスクは多く存在します。安全に運用するために別途セキュリティ対策を行う必要もありますが、クラウドはデータ管理の一部を外部に委託しているため、必ずしも完全とは言い切れません。クラウドに想定されるリスクとして、第一にあげられるのは顔認証に用いる個人情報の漏洩です。クラウドサービスを用いた顔認証システムは、個人情報の管理を外部業者に預けるかたちになるため、社外の人間でも情報が閲覧できる可能性が高まります。セキュリティ対策を行っているクラウドサービスでも、社外の人間が閲覧できる環境ができてしまうことから運用には注意が必要です。クラウドでの情報管理は情報漏洩の原因となる、外部からの不正アクセスが起こる危険性も抱えています。クラウドへの不正アクセスによってデータの売却を目的とした悪質な情報漏洩が発生すれば、個人情報が危険にさらされるだけでなく企業の信用問題にも直結することとなります。クラウドを利用した情報管理は、企業が許可していないIT機器やソフトウェアを使用したアクセスが可能なため、シャドーITの存在に気づきにくい側面があります。シャドーITとは、私用のデバイスやフリーメール、メッセージアプリ、オンラインのストレージサービスなどを指しています。このようなサービスツールの使用は、クラウドで管理する情報のデータ消失や悪質なデータの改ざんなどのトラブルに発展しかねません。管理の目が届きにくいシャドーITは、適切な情報管理ができないことからクラウドを経由した情報漏洩につながる可能性があります。企業が許可していないIT機器やソフトウェアを使用したクラウドサービスへのアクセスは、外部からの攻撃機会を与えてしまうきっかけにもなるため、厳密な管理が重要です。万が一、クラウドサービスを提供する業者側がサイバー攻撃を受けた場合、運用する企業の顔認証システムはエラーとなり従業員の混乱を招きかねません。顔認証システムにクラウドを用いる際には、こうしたトラブルには社内で対応できる範囲が限られているため、事態の収拾に時間がかかる場合があります。クラウドを用いた情報管理を行うには、これらのトラブルに対応できるセキュリティ対策の構築が求められます。顔認証に用いる個人情報だけでなく社内の機密情報など、適切な情報管理ができる仕組みづくりは企業における重要な義務といえます。
 
◎顔認証システムにオンプレミス型が選ばれる理由
顔認証システムを構築するにあたり、オンプレミス型が選ばれる理由のひとつにセキュリティ性の高さがあげられます。導入コストに関してはクラウド型に比べると安価ではありませんが、外部から悪質な攻撃を受ける可能性が極めて低いことから安全を重視した施行に最適です。オンプレミス型は自社内のサーバーやネットワークを用いて顔認証システムを構築するため、万が一トラブルが発生した際の対応が迅速に行えます。クラウド型のように顔認証のシステム管理を行う外部業者の確認を待つ必要がなく、トラブルの原因究明や状況把握を社内で対応できるのはオンプレミス型の魅力です。ひとたび顔認証に用いるデータの漏洩や悪質な改ざんといったトラブルが起これば、社内外での対応に追われる可能性が発生します。トラブルの対応に追われて通常業務が困難な状況になった場合、企業における生産性の低下にもつながりかねません。それだけでなく、社会的信用の失墜や損害賠償の請求といった損害を被る可能性もあります。一見、運用コストがかかるようにみえるオンプレミス型ですが、こうしたトラブルを未然に回避できるのは企業にとっても大きなメリットになります。顔認証のように個人名や顔データの適切な管理が求められるシステム構築には、安全性の高いオンプレミス型が適しています。ほかにも、オンプレミス型で顔認証システムを構築する利点としてあげられるのが、自由度の高いシステム設計です。自社独自のシステム設計を行えるオンプレミス型は、社内で使用する勤怠管理や火災報知器などと顔認証を連携したシステムの構築が行えます。建物内のセキュリティ対策に顔認証を用いた入退室管理を構築する際、勤怠管理システムと連携すれば正確な記録が付けられます。正確な勤怠管理の記録は、労務管理を行う人事や経理の業務負担軽減にも効果的です。火災報知器システムと顔認証システムの連携では、万一、建物内で火災が起こった場合に扉の自動解錠が行える仕組みが構築できます。顔認証が必要な扉を自動解錠する仕組みの構築は、火災時における従業員の安全確保を促します。オンプレミス型はセキュリティ性に優れているだけでなく、社内の効率的なシステム構築にも役立ちます。
◎KJ TECH japan顔認証リーダーFE-600
入退室管理に用いられるFE-600は、オンプレミス型でシステム構築をする顔認証リーダーです。KJ TECH japanの顔認証リーダーは、ISMS認証に準じた製品のため安全性に優れています。オンプレミス型で構築する顔認証システムは、クラウド型のように外部へ情報管理を委託しないことからセキュリティ対策にも有効です。データ管理が手間と思われがちなオンプレミス型ですが、FE-600は顔認証リーダー本体から認証履歴の確認やデータの登録削除が操作可能です。顔認証リーダーFE-600の画面には、5インチのIPSタッチスクリーンを採用しているため、画面も見やすく操作のしやすい設計となっています。1,000,000件のイベントログが残せるFE-600は、トラブル時の状況確認にも有効です。多くのデータを登録保存できるFE-600は、管理者用PCからも顔認証データの管理ができます。「Gauss」と呼ばれるソフトウェアを管理者用PCにインストールすることで、クラウドのように一元管理のできる仕組みが構築可能です。精度の高い顔認証ができるFE-600には、200万画素のデュアルカメラが搭載されています。FE-600は顔認証の際に、顔のパーツを細部まで読み込めるため、なりすましのような不正行為を正確に検出します。さらにAIチップが搭載されたFE-600では、顔認証時にマスク検出も可能です。マスクの着用によって顔の一部分が隠れた状態であっても、正確な顔認証が可能なFE-600は悪質な不正侵入を許しません。顔認証を1秒で行えるFE-600は、世界レベルの認証速度を誇っています。認証精度の高い顔認証リーダーFE-600は、建物内部のセキュリティ強化に最適です。FE-600に登録できる顔データは50,000人分となっているため、クラウドのようにデータの保存容量に悩まされることもありません。最大5人までの顔認証に対応したFE-600は、状況に応じてシングルモードまたはマルチモードに変更可能です。人の出入りが多い場面でも複数同時認証に対応できるFE-600は、スムーズな顔認証が行えます。FE-600の顔認証範囲は最大3mと広範囲のため、共連れのような不正行為の検出にも役立ちます。FE-600の動作環境は温度-10~50℃、湿度10~90%に対応しており、季節によって温度変化が起こりやすい場面にも設置可能です。オプションにてWi-Fi接続もできるFE-600は、配線が困難な設置場所に悩まされることもありません。クラウドでなければ設置が困難だと思われていた場所にも設置が可能なFE-600は、安全な顔認証システムの構築を実現します。
 
◎顔認証リーダーFE-600を導入した事例
オンプレミス型を用いた顔認証システムが構築できるFE-600は、厳密なセキュリティ対策に欠かせない存在です。顔認証リーダーFE-600は認証精度が高いだけでなく、操作性にも優れていることから運用のしやすい管理体制を構築します。
 
○研究所の入退室管理に顔認証リーダーFE-600を導入
多くの研究データを管理するエリアに、顔認証リーダーFE-600を導入しました。導入が手軽なクラウドサービスを利用するか検討したが、セキュリティ面でオンプレミス型のほうが安全ということになったためです。クラウドへの不正アクセスによってデータの改ざんや消失などが起これば、研究所内部の安全が保たれません。オンプレミス型では、外部からの不正アクセスを防止できることから、情報漏洩リスクを回避できる仕組みが構築できます。FE-600は精度の高い顔認証ができるため、帽子やマスクで顔の一部が隠れていても正確な認証ができるメリットがあります。オンプレミス型で安全な顔認証システムが構築できるFE-600は、正確性の高い本人確認ができるため利便性に優れています。
 
○オフィスの入退室管理に顔認証リーダーFE-600を導入
重要情報を管理するエリアに、FE-600を用いた顔認証システムを構築しました。機密情報や個人情報などが外部に流出しては困ることから、クラウド型ではなくオンプレミス型でシステムが構築できるFE-600を導入しています。顔認証のように顔と名前が一致した個人情報には、厳密な取り扱いが求められるため情報漏洩リスクが極めて低いオンプレミス型が採用されました。オンプレミス型の魅力は、クラウド型のように外部業者とのやりとりが不要な点です。トラブル時の対応も社内で迅速に行えるため、クラウドよりもオンプレミス型を用いた顔認証システムで、社内のセキュリティ対策を実施しています。
◎まとめ
クラウドを用いた顔認証システムの運用は、手軽な導入ができるサービスとして認知されています。しかし、社内の情報を外部業者に委託するクラウドは、情報漏洩につながるリスクを抱えているため運用には注意が必要です。手軽な導入ができる反面、クラウドを用いた運用をするには適切なセキュリティ対策を各自で行わなければなりません。一方、社内で情報管理を完結できるオンプレミス型は、安全な顔認証システムの運用に最適です。オンプレミス型で顔認証システムの構築をご検討の際は、KJ TECH japanまでお問い合わせください。

KJTECH製品情報
導入実績
資料ダウンロード
KJTECH製品のお問い合わせ