コラム
COLUMN
入退室管理システムと扉の管理に便利な電気錠コントローラー
セキュリティ向上などの目的から、オフィスや公共施設には入退室管理システムが採用されています。入退室管理システムを導入する場合には、電気錠コントローラーを設置します。多彩な認証方法で利用できるKJTECH&KJTECH japanの認証機器は、建物の入退室管理システムに新たに導入するほか、すでに導入済みの電気錠コントローラーとも連動が可能です。
◎人の出入りを把握できる入退室管理システム
日々多くの人が行き来するオフィスビルやマンションなどでは、防犯維持のために正確な入退室の把握が必要です。建物の出入り口や各フロア、部屋のドアへの認証機器の設置により、「誰が」「いつ」「どこに」入退室したかを記録し、管理する仕組みを入退室管理システムといいます。入退室管理システムにおいては、認証機器を設置した部屋やエリアに対して、入室または退室可能なユーザーを設定することが可能です。従業員以外にも取引先や清掃員、宅配業者などに対して曜日や時間を指定して個別に入室の権限を与え、特定エリアへの入室対象者を制限できます。入退室管理システムを導入する際、入室のみの認証を行う場合には、部屋の外側のドア付近に入退室管理システムに対応した認証機器を設置します。入退室管理システムで入室と退室の両方の認証を行いたい場合には、室内側にも入退室管理システムの認証機器を取り付けが必要です。電気錠コントローラーを使用した入退室管理システムでは、建物内の執務室やサーバールームなど部屋の種類に応じて異なる認証方法を導入することが可能です。入退室管理システムの認証方法は、セキュリティレベルや認証速度などにより選択します。入退室管理システムの暗証番号認証は、ドア付近に設置された認証装置に、暗証番号をテンキーもしくはタッチパネルで入力して電気錠を解錠する方法です。入退室管理システムの カード認証は、認証機器にカードをかざしたりさしこんだりすることで認証して解錠を行います。顔認証や指紋認証、虹彩認証などの入退室管理システムにおける認証方法は、バイオメトリクス認証とも呼ばれています。入退室管理システムの指紋認証は、事前に登録した指を入退室管理システムの認証機器にかざして指の模様を読み取り本人確認を行います。入退室管理システムの顔認証は、あらかじめ登録した顔のデータとカメラで読み取った顔が一致すれば解錠される仕組みです。入退室管理システムにおいてマスクをしたままでも1秒以下という速さで本人確認できるため、多くの人が1度に出入りする場所に適しています。入退室管理システムの虹彩認証は、黒目の周囲にある虹彩に刻まれているシワのパターンから認証を行います。電気錠コントローラーを使用した入退室管理システムの運用方法は、ネットワーク型とスタンドアロン型の2種類です。入退室管理システムのスタンドアロンタイプは、認証機器のみで本人確認や記録を行います。データは機器内に保存されます。入退室管理システムの認証機器内のデータは、USBメモリを使用して本体からダウンロードできます。パソコンでUSBのデータをチェックして、入退室管理システムにおける履歴確認が可能です。入退室管理システムのネットワークタイプは、建物内にサーバーを設置することにより、ネットワークを使いパソコンにより、認証機器を設置したすべてのドアや各エリアの人の出入りを管理できます。入退室管理システムのネットワーク型は、電気錠コントローラーを使用した遠隔操作が可能です。本社のほかにも各地に複数の拠点があるオフィスや工場などの場合、入退室管理システムの電気錠コントローラーの操作により、本社にいながらほかの支社の入退室管理を一元して行えます。さまざまなセキュリティレベルを備えたKJTECH&KJTECH japan製品は、入退室管理システムにおいて顔認証とカード認証を組み合わせたり、暗証番号認証と指紋認証を組み合わせるなどして二重認証を行うことが可能です。
◎入退室管理システムを導入するメリット
入退室管理システムのメリットは、建物の防犯強化に役立つさまざまな機能が備わっている点です。多くの入退室管理システムには、ドアを閉めると自動的に施錠されるオートロック機能が搭載されています。入退室管理システムにおいて電気錠コントローラーからオートロック機能の設定ができ、場合によっては一時的に解除することが可能です。入退室管理システムに備わるインターロック機能は、連続した2枚以上の扉において、片方が施錠されていなければもう片方が解錠できない機能です。扉が同時に解錠すると空気とともにホコリや異物が混ざったり、部外者が重要エリアに侵入するのを防げます。入退室管理システムの2名照合機能は、2名の人物による連続した認証操作で扉を施解錠できる機能です。入退室管理システムの2名照合機能を用いると、単独での退室はできず、入室時と同じ2人組でなければならないため、互いに監視しデータの不正持ち出しなどを防げます。入退室管理システムのルートチェック機能とは、指定ルートの順序に認証していかなければ目的の扉の解錠ができない機能です。入退室管理システムに接続した扉や部屋にルートチェック機能を導入すると、配送業者を装った部外者などが重要エリアに侵入するのを防止できます。入退室管理システムに搭載されている標準的な機能には、アンチパスバック機能があげられます。電気錠コントローラーと連携した入退室管理システムを導入すれば、共連れ対策として効果的なアンチパスバック機能や、グローバルアンチパスバック機能を利用することが可能です。入退室管理システムにおける共連れとは、正式な認証により入室した人物に続いて資格のない人が不正入室する行為を指します。入退室管理システムの共連れには、認証した人に気づかれないように入室する場合や故意に部屋に招き入れるケースがあります。入退室管理システムのアンチパスバックは入室記録がなければ退室が許可されない機能で、共連れで入室した人物や不審者が外に出るのを防止可能です。オフィスのなかには、入退室管理システムの認証機器が複数のドアに設置されていることがあります。入退室管理システムにおいて利用可能なグローバルアンチパスバックは、複数の出入口をひとつのグループとして設定することで、入室したドアとは別の扉からの退出を可能にする機能です。電気錠コントローラーを利用した入退室管理システムにグローバルアンチパスバック機能を導入すれば、利便性が高まるとともにより完全な共連れ対策ができます。入退室管理システムの状態表示・操作機能とは、入退室管理システムと連動させた扉を遠隔から施解錠できる機能です。入退室管理システムに接続している扉のエラーや解放状態を管理画面に表示できるため、別室から建物全体の電気錠システムをモニタリングし、事故や事件を防ぎます。入退室管理システムに備わる状態表示・操作機能を活用して、火災報知器と入退室管理システムを連動させ、入退室管理システムと接続させた扉を一斉解錠することも可能です。入退室管理システムの履歴管理機能とは、認証者の属性や、扉の場所、日付などに応じて施解錠や扉の開閉履歴を確認できる機能です。入退室管理システムと接続させたパソコンの管理画面で項目別に絞り込んだデータを閲覧したり、印刷できるので入退室の動向把握や報告書作成がスムーズになります。入退室管理システムのスケジュール制御機能とは、指定スケジュールに応じて、扉の施解錠や認証方法をコントロールできる機能です。曜日や時間帯によって認証方法や認証権限を変更できるため、不審者防止や休日出勤対策に効果を発揮します。出入り管理の利便性が向上する点も入退室管理システムを導入するメリットです。自動解錠や履歴の蓄積をはじめとする入退室管理システムの多くの機能は、電気の力で動作する電気錠を使用することで成り立っています。電気錠は、電気錠への司令塔の役割である電気錠コントローラーと呼ばれる機器を連動することで認証する仕組みです。電気錠コントローラーを用いて入退室管理システムを導入することで、手書きでの台帳記入や申告することなく、防犯性の高い認証方法による出入り管理の効率化が可能です。入退室管理システムのなかでも多くの施設で採用されている認証方法として、カード認証や指紋認証、顔認証があげられます。カード認証は、オフィスでの入退室管理はもちろんパソコンやプリンター使用時の本人確認まで1枚のカードで行えます。万が一入退室管理システム認証用のカードを失くした場合でも、カードを無効化すれば拾ったカードを悪用される恐れがありません。指紋認証や顔認証を入退室管理システムの認証方法として採用すると、金属鍵やカードのような持ち歩きが不要です。鍵の紛失や忘れといったトラブルがないため、鍵の再発行のコストを抑えられます。顔認証の認証機器によっては、同時認証や温度測定も可能です。KJTECH&KJTECH japanでは、人間の身体の一部を使った生体認証システムを多く取り扱っており、最大5名まで同時に認証できる顔認証システムもあります。入退室管理システムによる出入り管理の利便性は、外部のシステムと連携することでより高まります。勤怠管理システムと連動した入退室管理システムの履歴により、休日出勤や過剰な残業などを把握可能です。
◎電気錠コントローラーの役割
入退室管理システムにおいては、電気錠コントローラーの操作によりドアの施錠や解錠を行えます。ドアが開いているか閉まっているかなど扉そのものの状態も、入退室管理システムに利用可能な電気錠コントローラーで確認が可能です。金属製のカギは、解錠や施錠のためにドアのシリンダーにカギを直接差して回すという操作を行わなくてはなりません。入退室管理システムにおいては、電気錠コントローラーのボタンを押すだけで手軽に解錠できます。入退室管理システムに利用できる電気錠コントローラーには、表面に操作スイッチやボタンといった操作表示部分が搭載されたタイプや、別途、操作表示器を接続するタイプがあります。コントローラーと接続した電気錠は、電気錠システムの製品ごとに異なる動作モードに従い動く仕組みです。入退室管理システムに接続した電気錠の動作パターンには、閉扉自動施錠機能と施解錠繰り返し機能があります。閉扉自動施錠機能とは扉が閉まった際に自動施錠される、いわゆるオートロックと呼ばれる機能で、一般的な電気錠で広く使われているタイプです。閉扉自動施錠機能には、1回解錠と連続解錠の2種類があります。1回解錠では、電気錠の操作表示器の1回解錠ボタンを押すと、電気錠があらかじめ設定していた時間だけ解錠します。この時間内にドアを開けて再び閉じると電気錠は施錠される仕組みです。1回解錠ボタンを押して解錠した後に扉を開けなかった場合は、設定時間が過ぎるとドアは施錠されます。鍵またはサムターンを回し、入退室管理システムに接続した電気錠を解錠した場合は、ドアを開けて再び閉めるとドアは施錠されます。1回解錠は、常時施錠した状態にしておきたい場合に使う、セキュリティを重視した機能です。連続解錠は、施錠時に連続解錠ボタンを押すと設定時間を超過しても解錠状態を維持できます。長時間扉を解放できるため、荷物搬入や大人数が移動する際に、利便性が高い機能です。入退室管理システムと接続した電気錠の施解錠繰り返し機能は、交互施解錠モードとも呼ばれています。操作表示器の施錠ボタンを押すと扉が解錠状態の際には施錠され、施錠状態の際に解錠ボタンを押すと解錠するというように、施錠と解錠がボタン押下に応じて交互に繰り返されるモードです。電気錠と連動させた操作表示器にある解錠ボタンや施錠ボタンを押して操作し、カギやサムターンでも施錠や解錠ができます。自動での施錠や解錠は避けたい場合に利便性が高く、住宅などで鍵を忘れて外出してしまった際の締め出しを防止可能です。入退室管理システムの電気錠コントローラーには、電気的に解錠された際に限り、扉を閉めた後に自動施錠する動作モードもあります。つまり、カギやサムターンといった物理的な操作では、解錠後に再度扉を閉めても自動施錠されません。そのため、施錠する際にはカギかサムターンを使うか、電気錠の操作表示器の施錠ボタンを押す必要があります。操作表示器のボタンで解錠した場合には、事前に設定した時間だけ解錠します。設定時間内にドアを開けてから再度閉めると自動施錠される仕組みです。電気錠の操作表示器のボタンを押して解錠してもドアを開けなかった場合は、設定時間を過ぎると施錠されます。鍵を持たずにごみだしや新聞を取りに行くなど少しの外出時に、締め出しトラブルを防止可能です。ドアがこじ開けられたり扉が開いたままの状態になっているなど解錠された状態が続く場合は、電気錠コントローラーの警報音が鳴ったりランプが点滅することで知らせます。万が一停電した場合には、搭載されているバッテリーにより一定時間電気錠コントローラーの操作を行えます。入退室管理システムの電気錠コントローラーは自動火災報知機と連動させることが可能です。自動火災報知機とは、火災による煙や熱を感知し自動的に警報を出す機器です。火災報知設備から信号を受けて、すぐに自動的に電気錠を解錠するシステムのことをパニックオープン機能と呼びます。この機能により、入退室管理システムにおいて火災時には自動的に電気錠を一斉に解錠して建物への閉じ込めを防ぎ、避難路を確保できます。地震感知器内蔵タイプの電気錠コントローラーの場合、震度5以上の揺れを感知した際には入退室管理システムに接続したドアをすべて解錠できます。オフィスや工場など人が多く集まる建物内においては、空調設備や電気系統が正常に稼働することが重要です。入退室管理システムの導入は、建物内における省エネ対策にも役立ちます。電気錠コントローラーを利用した入退室管理システムを電気系統システムと連携させれば、エアコンなどの空調設備や照明などの使用をコントロール可能です。入退室管理システムとの連動により、オフィスの各エリアや部屋に人がいるかどうかを感知して、エアコンや照明のオンとオフを自動で切り替えられます。エアコンや照明の消し忘れなどを防ぐことはエコロジー対策にもつながり、月々の光熱費のコストダウンにもなります。電気錠コントローラーと連動できるKJTECH&KJTECH japan製品は、入退室管理システムをはじめとした建物のシステムに活用できます。
◎KJTECH&KJTECH japanの製品は電気錠コントローラーと連動可能
入退室管理システムにおけるKJTECH&KJTECH japanの製品は、さまざまなメーカーから販売されている電気錠コントローラーと連動できます。
○美和ロック(MIWA) 電気錠コントローラー BAN-DS1
入退室管理システム利用時に設置が必要な電気錠コントローラー BAN-DS1は、電気錠や操作表示器を2線変換アダプターによって接続できるタイプです。電気錠のほかにも、ドア枠に埋め込み使う電気ストライク、電磁石でカギの施錠や解錠を行う電磁錠、風が通れる幅だけ窓を開放した状態で施錠できる採風錠、自動ドアなどを電気錠コントローラーのボタンを押して操作できます。表示されるLEDライトにより、ドアの開閉状態や施錠・解錠状態の確認が可能です。接続した電気錠の種類を自動的に判別することが可能で、得た情報はメモリに記憶され電源を落としても消去されません。電気錠コントローラーの設定により、ボタン操作を無効にすることもできます。美和ロックの電気錠コントローラーの運用モードは、Aモード、Bモード、Eモードの3種類から選択できます。美和ロックの電気錠コントローラーのAモードは閉扉自動施錠機能、電気錠コントローラーのBモードは施解錠繰り返し機能です。美和ロックの電気錠コントローラーのEモードでは、カギやサムターンで解錠した際には自動で施錠されません。玄関のインターホンやタイマー、火災報知設備などの外部入力、つまり無電圧接点により、電気錠をコントロールできます。電気錠のこじ開けや断線などが発生した場合は、電気錠コントローラー本体のLED表示やブザー音により知らせることができ、ブザーが鳴らないような設定も可能です。オプション基板を利用すれば、無電圧C接点による警報出力を出すこともでき、機能を拡張することが可能です。
○アート電気錠コントローラーTS-U501B
入退室管理システムに活用される電気錠コントローラーTS-U501BはTS-U501Aの後継品であり、1回線タイプです。国内メーカーのほとんどの電気錠に対応しています。1週間のうち指定した時間帯に解錠するようにタイマー設定できる、週間タイマー機能を標準装備しています。管理方法に応じたモード設定が可能であり、扉を閉めると自動的に施錠する自動施錠Aモード、ドアの開閉に関係なく、必要時に施錠・解錠を繰り返す施解錠繰り返しBモードから選択可能です。タイマー保留付き自動施錠のPAモードは、電気錠コントローラーの電源を入れた後に保留解除操作を行うまでタイマー動作を一時的に保留にし、解除後は再び電源を入れるまでAモードで作動します。Bモードで作動する、タイマー保留付き施解錠繰り返しPBモードもあります。タイマー保留付き施解錠繰り返しモードは、電気錠コントローラーの電源を入れた後に保留解除操作を行うまでタイマー動作を一時的に保留にし、保留を解除した後はBモードで作動する仕組みです。電源装置を接続することにより、停電時でも電気錠コントローラーを30分間使用できます。オプション基板を内蔵することにより、CAN通信に対応できます。自動車業界などで用いられる通信プロトコルのCAN通信を利用することにより、電気錠コントローラーの振動や温度変化、ノイズなどに対する耐性ができ、信頼性の高い通信が可能です。
○アイホン 電気錠コントローラー ンEL-PJP-EA
入退室管理システムに利用される電気錠コントローラー EL-PJP-EAは、暗証番号入力での解錠が可能です。ドアが閉まっており施錠されている場合は、電気錠コントローラーの解錠ボタンを押します。扉を閉めると自動的に施錠され、ドアを開けなかった場合は、約30秒後に自動で施錠される仕組みです。ドアを 30秒以上開けたままにしておくと、警告音が鳴ります。別売り品の暗証解錠装置での解錠やインターホン、増設したボタンで解錠した後ドアを約30秒開けたままにした場合にも警報音が鳴ります。アイホンの電気錠コントローラーEL-PJP-EAには、EモードとAモードがあります。電気錠コントローラーのEモードは、カギやサムターンといった物理解錠ではなく、施錠解錠ボタンを押すなど電気を使用して解錠した際にのみ、ドアが閉まると自動的に施錠する機能です。ドアが閉まると自動的に施錠されるAモードは、カギやサムターンで解錠した場合でも電気錠を自動施錠するモードです。
○パナソニック(Panasonic) 電気錠コントローラーWQN4503W
入退室管理システムに利用できる電気錠コントローラーWQN4503Wは、露出型の一回路タイプです。2線式の電気錠に接続可能ですが、電気錠接続用の変換アダプターを用いると2線式以外の電気錠にも接続可能です。ドアを閉めると自動的に施錠され閉め忘れを防ぐ、オートロック機能を設定できます。パナソニックの製品である「どこでもドアホン」と接続すれば、モニターで訪問者を確認してから電気錠の施錠や解錠が可能です。暗証番号の入力により屋外からの施錠や解錠ができる、シークレットスイッチと併用して運用することもできます。ドアが無理やりこじ開けられた場合や、ドアとドア枠の隙間が大きく開き戸表示灯が消灯しないとき、電気錠操作器で解錠した際に誤ってトリガーに触れた際などには、警告表示灯が赤色点灯して警報音が鳴ります。
○美和ロック(MIWA)住宅用電気錠コントローラーBAN-ES1-HS
入退室管理システムに利用可能な、美和ロックの住宅用の小型電気錠コントローラーです。2個用の深形スイッチボックスに取り付けられるサイズのため、戸建て住宅など家庭用として導入するのに適しています。電気錠コントローラーBAN-ES1-HSは、自動施錠機能であるAモードで動作可能です。入退室管理システムに利用可能な電気錠コントローラーの表示ランプにより、施錠や解錠、扉の開閉状態が確認できます。入退室管理に利用できる電気錠コントローラーの一回解錠ボタンを押すと、一定時間解錠状態となりその後施錠します。電気錠コントローラーの連続解錠ボタンを押すと解錠し、再びボタンを押すまで解錠されたままの状態になる仕組みです。美和ロックの電気錠操作表示器SSP-C1D型を最大2台まで接続できます。インターホンなどの外部入力である無電圧A接点により、電気錠を解錠可能です。電気錠コントローラーBAN-ES1-HSはJEM-A端子を備えているため、停電などの際にも電気錠が利用可能となるHAシステムとの接続できます。HA(ホームオートメーション)システムとは、コンピューターなどを介した電気信号によって、建物内のさまざまな機能をコントロールするシステムです。JEM₋A端子をもつ機器であれば、電源が入っているか否かの状態確認や、機器の電源オンオフをコントロールできます。
○ TAKEX 竹中エンジニアリング電気錠コントローラーDM-110TK
入退室管理システムに利用できる電気錠コントローラーDM-110TKの動作モードに備わるのは、自動施錠モード、施解錠繰り返しモード、手動/自動施錠モードの3つです。入退室管理システムの電気錠コントローラーの自動施錠モードには、本体パネルのボタンで解錠操作を無効に変更できるパネルロック機能が備わっています。コントローラーはランダムテンキーを採用した操作表示器のACS₋11Tに接続して使用可能です。操作表示器にはあらかじめ1〜8桁の暗証番号を3種類まで登録することでテンキー操作できます。操作表示器はコントローラー1台につき、2台まで接続できるため、室内と室外それぞれに配置して運用可能です。別途接続する小型操作表示器の表面には特殊フィルムを採用しており、横からののぞき見防止に役立ちます。電気錠コントローラーに接続する操作表示器のテンキー表示は、固定表示のほか、表示される度に数字の並びが変えることも可能なため、セキュリティ性に優れています。入退室管理システムに利用可能な電気錠コントローラーDM-110TKは、多くのメーカーの電気錠や電磁石の力により施錠や解錠を行う電磁錠にも対応しています。竹中エンジニアリングの露出型操作子機RSP-200TKR、埋込型操作子機のRSP-200TKU、他社の製品である美和ロックの操作子機SSP-C1D、SSP-C1Eなども接続可能です。入退室管理システムに利用可能な電気錠コントローラーDM-110TKには、JEM-A端子が付いているため、玄関ドアのインターホンと連動させて使用できます。
○ TAKEX 竹中エンジニアリング多回線電気錠コントローラーBAN-AS4
入退室管理システムに利用可能な電気錠コントローラーBAN-AS4は、2線式の多回線タイプです。電気錠コントローラーの操作ボタンにより解錠し、表示ランプで施錠・解錠に加え、ドアの開閉の状態が確認できます。BAN-AS4は最大4個の電気錠をコントロールでき、使用する電気錠を自動判別します。電気錠コントローラーの機能は自動施錠であるAモード、繰り返し動作機能のBモードの2種類から選択可能です。入退室管理システムにおいて、電気錠1個につき最大5個まで操作表示器を接続できます。入退室管理システムの電気錠に断線、こじ開けなどの異常が発生した場合は、警報出力(無電圧C接点)を出せます。停電時には30分間、電気錠コントローラーで通常通りの操作が可能です。ただし別途オプションバッテリーが必要となります。オプションとして週間タイマーを電気錠コントローラーに内蔵させることにより、施錠や解錠が可能な時間帯を指定可能です。
○LIXIL電気錠コントローラーZ-101-DVBB
入退室管理システムに利用できる電気錠コントローラーZ-101-DVBBは、本体の施錠・解錠ボタンや、オプション品の電気錠操作押しボタンにより、施錠や解錠を行えます。LIXIL電気錠コントローラーは、リモコンキーでの操作も可能です。オプション品のシークレットスイッチから電気錠を解錠したい場合は、シークレットスイッチのふたを開けて4桁の暗証番号を入力します。暗証番号を間違えると、約10秒間操作ができません。入退室管理システムに利用可能なLIXILの電気錠コントローラーは、報知設定や警戒設定が可能です。報知設定では、ドアを開けると報知音が鳴り、閉めると止まります。警戒設定では、カギやシリンダーを使用した解錠やこじ開けを感知すると警報音が鳴り警戒表示が点滅します。電気錠コントローラーの「報・警・切ボタン」を押すと警報音が止まります。
◎入退室管理システムと電気錠コントローラーの導入事例
オフィスや施設など普段から多くの人が出入りする場所には、入退室管理システムと電気錠コントローラーを導入することで、セキュリティと利便性が向上します。
○KJTECH&KJTECH japanのカード認証リーダーと美和ロックの電気錠コントローラーを導入した事例
オフィスの入退室管理システムの変更にあたり、既設の美和ロックの電気錠コントローラーと連動できる、KJTECH&KJTECH japanのFE-400を採用しました。もともと警備保障会社と契約していたため、KJTECH&KJTECH japanのカード認証機器FE-400を設置し、警備保障会社の発行しているカードを認証に使えるようにしました。入退室管理システムにおいて、オフィス全体のセキュリティ向上につながるとともに、社員証と認証カードを一体化したため利便性も高まりました。
○KJTECH&KJTECH japanの顔認証リーダーと竹中エンジニアリングの電気錠コントローラーを導入した事例
オフィスに入退室管理システムを導入するにあたり、竹中エンジニアリングの電気錠コントローラーを採用しました。入退室管理システムに利用可能なKJTECH&KJTECH japanの顔認証リーダーFE-600は、マスクをしたままでも1秒以下で認証が可能です。製品によっては同時に5人まで認証できるため、スムーズな入室が可能です。入退室管理システムのグローバルアンチパスバック機能の導入により、共連れによる不正侵入を防ぐことにも役立ちました。
◎まとめ
入退室管理システムと電気錠コントローラーをオフィスや施設に導入すれば、正確かつ迅速な入退室管理が可能になります。KJTECH&KJTECH japanの多くの製品は、すでに利用している入退室管理システムの電気錠コントローラーと連動可能なため、より利便性の高い入退室管理システムを構築可能です。入退室管理システムのグローバルアンチパスバックを利用すれば、共連れ防止につながりオフィスなどのセキュリティ向上に役立ちます。「入退室管理システム導入について相談したい」「既存の電気錠コントローラーが連動可能か知りたい」といった際は、弊社へご相談ください。