コラム
COLUMN
顔認証による勤怠管理の打刻システムの効果
勤怠管理の打刻システムのなかでも顔認証は、高度な認証技術を持つ認証方式です。顔情報で本人確認を行うため、正確性が高い打刻時間の管理が実現できることから、働き方改革においての勤怠管理の客観的記録にも貢献します。
◎勤怠管理における打刻システムの種類
労働安全衛生法の改正により、企業では従業員の労働時間の客観的な把握が義務付けられたことから、適切な勤怠管理に取り組むことが必要です。勤怠管理とは、従業員出勤や退勤の時間、休憩時間、時間外労働、休日出勤などの労働状況を把握し、管理することを指します。勤怠管理をする目的には、従業員の労働状況の適切な把握や、正確な給与支払い、長時間労働の防止、法令の遵守などがあげられます。勤怠管理を正確かつ効率的に行うため、さまざまな打刻システム方法が存在します。打刻システムの出勤簿型は、出勤簿や勤務表に直接手書きで記入するタイプです。タイムカード型の打刻システムは、紙のタイムカードをタイムレコーダーに差し込んで打刻するタイプで、シンプルな操作方法のため、誰でも簡単に使用することができ、現在でも中小企業などで使用されています。ICカード型は、カードリーダーにICカードをかざす打刻システムで、社員証や交通系などのICカードを使用することも可能です。ほかにも、パソコンやスマートフォンなどから打刻するエクセル管理型や、勤怠管理システムの個人のアカウントから打刻するWeb型などは、多様な勤務体制にも対応できることが特徴です。生体認証型は、個人の異なる特徴を本人確認として顔認証や指紋認証などで打刻するシステムです。近年では、客観的な労務管理が求められることから、正確性となりすまし打刻を防止する顔認証の打刻システムが注目されています。
◎打刻システムに活用される顔認証とは
生体認証のひとつである顔認証とは、人物を識別するときに使用する顔の情報を用いて本人確認をする認証方式です。生体認証は人の身体的特徴を活用して認証を行う方法で、顔認証のほか、指紋認証、静脈認証、虹彩認証など、多岐にわたります。顔認証技術は、スマートフォンやパソコンなどさまざまなデバイス機器に使用されており、身近になりつつある認証方法です。打刻システムに活用されている顔認証は、人の顔の大きさや目、鼻、口などの位置を顔情報として読み取ります。勤怠管理による顔認証は、カメラで撮影した顔データと、あらかじめ登録した顔の情報を比較して照合、認証を行い、顔情報が一致すると本人であることを承諾する認証方法です。顔認証は、AI技術を活用した高度な認証技術と、スピーディーに行える認証速度が特徴といえます。顔認証の仕組みには、ビジュアル方式(2D認証)とIR方式(3D認証)の認証方法が採用されています。ビジュアル方式顔認証は、カメラで撮影した画像を平面的に捉えて認証を行うタイプです。特別な機器が無くても利用できることがメリットですが、髪型や光の光源によって正確な認証精度を保てない恐れがあります。一方、IR方式顔認証は、ビジュアル方式に赤外線センサーを追加した認証方法で、顔を3Dに捉えて顔の情報を読み取るため、繊細で認識精度の高い認証方法で行う顔認証方式です。IR方式顔認証は、導入コストがかかりますが、光や髪型の変化の影響を受けにくく、偽造写真や動画などのなりすましによる不正な打刻を防止します。
◎顔認証による勤怠管理の打刻システム
勤怠管理システムの打刻方法に顔認証を導入すると、業務上の利便性が向上します。勤怠管理に活用した顔認証は正確性が高い打刻システムです。出勤簿やエクセル管理の打刻方法の場合、自己申告制のため、打刻ミスや打刻忘れが起きる可能性があり、打刻時間の信憑性に欠けます。顔認証の打刻システムであれば、本人がその場にいなければ認証できないことから、正確な勤怠管理の打刻時間の記録が実現します。従業員の時間外勤務や休日出勤などにおいても、正しい労働時間の把握ができることから、適切な勤怠管理で正確な給与計算も行えます。顔認証の打刻システムは、打刻する際の利便性が高い点が魅力です。顔認証は本人確認を顔で行うため、ICカードや指紋認証のように、打刻システムの前で立ち止まりカードをかざすことや、指を添える必要がありません。顔認証はカメラに顔を向けるだけで、打刻時間が記録されることから、出勤や退勤する時間帯における混雑の緩和に貢献します。勤怠管理システムにおける顔認証は、なりすましや代理の打刻を防止します。タイムカードやICカードの用いた打刻システムの場合、なりすましや代理打刻のリスクが高まります。顔認証は、打刻をする際に個人で異なる顔の部位を使って認証するため、他人による代理打刻やなりすましによる打刻ができません。顔認証は高度な認証技術で、正確な打刻時間を管理できるため、不正な出退勤打刻や打刻漏れを防げます。
◎まとめ
企業では、勤怠管理に顔認証技術を使った打刻システムの導入が増加しています。顔認証は従業員の勤怠状況を正確に把握するため、不正打刻を防ぐだけでなく、長時間労働者の早期発見にもつながり、適切な勤怠管理の実施が叶います。