コラム
COLUMN
入退室管理システムの機能と認証方法
近年、不審者や侵入者の出入りを防ぐために、オフィスや商業施設では入退室管理システムを導入している企業や施設が増えています。防犯性を高めるために、入退室管理システムにより暗証番号による認証や顔認証を行い、オフィスの入り口や各エリアなどへの入退室を行うことが重要です。オフィスには業務に関する機密情報のほかにも、個人データや取引先との契約内容など、セキュリティ性を重視して保管しなければならない情報が数多くあります。個人情報が外部に漏れるようなことが起こると、企業全体の信頼の失墜につながります。そのようなときに利用したいのが、カード認証などを利用する入退室管理システムと呼ばれる仕組みです。この記事では、入退室管理システムの機能や認証方法の種類、オフィスなどに入退室管理システムを導入する際や導入後に注意しておきたいポイントについてご紹介します。
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◎従来の入退室管理方法の問題点
勤怠管理ができる入退室管理システムが世の中に普及する前は、タイムカードを打刻し管理するのが一般的なオフィスの入退室でした。多くのオフィスや商業施設では、タイムカードによる打刻により、出勤時間や退勤時間を記録して給与計算に反映させていました。ほかにも、出勤時に勤務表に捺印するという自己申告により、勤怠管理を行なっている職場も多くありました。勤怠管理とは、労働基準法により定められた義務であり、従業員の出勤や退勤時間、欠勤や遅刻の状況、休日取得の有無といった労働の記録について管理することをいいます。時間外労働や休日出勤なども含めて、企業側は従業員が勤務した時間を正確に把握しておかなければなりません。タイムカードは、タイムレコーダーにタイムカードを差し込んで時間を記録する仕組みになっています。タイムカードは1ヶ月につきひとり1枚使用するため、毎月従業員分数のタイムカードが必要です。タイムカードで多く見られるのは、出勤と退勤ボタンを押し間違えてしまってもキャンセルすることができずに困ってしまうケースです。タイムカードを使うのを忘れる打刻漏れもよくあり、後から修正や総務への申告が必要となります。いったんタイムカードを押した後にやらなければならない業務が発覚した場合、タイムカードを訂正するのが面倒だからとサービス残業してしまうケースも発生します。タイムカードの場合、毎月給与計算のパソコンの表計算ソフトを使用して集計作業を行います。1ヶ月分のタイムカードの記録をまとめるのに膨大な時間と人件費がかかります。オフィスの人数が多ければ多いほど負担が多くなり、人の手による入力ではどうしてもミスが発生することもあります。入力後には間違いがないかどうかの確認作業も必要になり、ミスが発覚した際の修正作業も手間がかかります。手作業によるタイムカードの集計作業には、データ改ざんのリスクが常に付きまといます。タイムカードは労働基準法第109条により、5年間の保管義務が定められているため、使用済みのタイムカードを保管する場所が必要となります。そのため従業員が多いオフィスの場合、広い保管場所を確保しなければなりません。これは、勤務表に捺印し出勤を把握する場合にも同様のことがいえます。入退室管理システムが広く普及する以前は、朝に入り口のドアを物理的に解錠するため、終業後や休日など無人の際には鍵を使い施錠していました。
オフィスの事務所やマンションの出入り付近の管理人室にはキーボックスが置かれており、場所や用途ごとに分けられていました。キーボックスとは鍵を入れる専用の箱のことです。多くの鍵を壁にかけることが可能なキャビネット形式や南京錠形式などいくつかのタイプがあります。南京錠タイプのキーボックスはダイヤル式となっており、あらかじめ定められた番号に数字を合わせることにより鍵を開けられます。シリンダータイプの鍵がついているキーボックスもあります。ひと目見てどこの場所の鍵かわかるように、ラベルを名札に貼り付けその名札を取り付けるのが一般的でした。鍵の管理はオフィスでは管理職以上が、マンションについては管理人が一括して行っていることが多いです。オフィスの出入り口や金庫、重要書類が納められたキャビネットや資料室など必要な鍵がひとまとめになっているため、使用する際には便利です。しかし、キーボックスによる鍵の管理には多くのリスクが伴います。トラブルとしてまず考えられるのが鍵の紛失です。鍵にはタグが付いているため、拾った人物はすぐにどこの鍵かわかってしまいます。もしオフィスの出入り口の鍵を紛失した際、万が一悪意のある人物に拾われてしまうと、不法侵入され金品やパソコンなどを盗まれる心配があるため、シリンダーごと交換しなければならなくなります。シリンダー交換は時間もコストもかかってしまいます。鍵の閉め忘れも、物理的な鍵を使用する際に起こりやすい状況です。オフィスの最後の利用者が鍵を閉めるようにルールを決めていても、どうしても施錠を忘れるケースが発生します。オフィスに残業している従業員がいる場合、最後のひとりが帰宅するまで帰れなくなったり、ほかの人物に鍵を預けた際に施錠し忘れのトラブルが生じてしまうケースも想定されます。もし鍵閉め忘れが発覚した場合には、オフィス内の金庫が荒らされていないか、資料室などから企業の機密情報や個人情報などが失われていないかを確認しなければなりません。オフィスによっては、管理者の負担軽減のためにひとりが管理を担うのではなく、オフィス内で当番制により管理しているケースがあります。この方法の場合、管理表を作成し誰がいつどこの鍵を使ったのか把握しておく必要があるため非常に手間と時間がかかります。管理台帳と照らし合わせて定期的に全ての鍵が揃っているかどうかチェックする必要があり負担が大きいといえるでしょう。南京錠タイプのキーボックスの場合、管理者しか知らない番号を盗み見などにより知られてしまうリスクがあります。シリンダーキーのついているキーボックスについては、隙をついてシリンダーキーの合鍵を作成され、不正に利用される可能性があります。マンションの管理人室にあるキーボックスが開いたままの状態で日常的に使用している場合、管理人が少し席を外した隙に鍵を盗まれることも考えられます。盗まれた鍵を使い、マンションの住人の部屋に侵入して空き巣を働くリスクもあるため注意が必要です。入退室管理システムが普及する前は、オフィスの出入り口に警備員を常駐させて防犯対策を講じていました。夜間には夜勤の警備員により人の出入りはもちろん、定期的に見回りを行いセキュリティ性を強化していました。オフィスや商業施設で夜勤の警備員を雇ったり、マンションで夜間専用の管理人を置くと莫大な人件費がかかります。大規模なオフィスになると、日中にも多くの警備員を配置しなければならないため、さらにコストがかさみます。また人の目ではどうしても見落としがあるため、警備員の目を盗んでオフィスに侵入し、盗難被害に見舞われるリスクもあります。勤怠管理の利便性の向上やオフィスやマンション管理などにおけるさまざまなリスクを改善するのが、近年急速に普及している入退室管理システムです。
◎従来の入退室管理方法の問題点
勤怠管理ができる入退室管理システムが世の中に普及する前は、タイムカードを打刻し管理するのが一般的なオフィスの入退室でした。多くのオフィスや商業施設では、タイムカードによる打刻により、出勤時間や退勤時間を記録して給与計算に反映させていました。ほかにも、出勤時に勤務表に捺印するという自己申告により、勤怠管理を行なっている職場も多くありました。勤怠管理とは、労働基準法により定められた義務であり、従業員の出勤や退勤時間、欠勤や遅刻の状況、休日取得の有無といった労働の記録について管理することをいいます。時間外労働や休日出勤なども含めて、企業側は従業員が勤務した時間を正確に把握しておかなければなりません。タイムカードは、タイムレコーダーにタイムカードを差し込んで時間を記録する仕組みになっています。タイムカードは1ヶ月につきひとり1枚使用するため、毎月従業員分数のタイムカードが必要です。タイムカードで多く見られるのは、出勤と退勤ボタンを押し間違えてしまってもキャンセルすることができずに困ってしまうケースです。タイムカードを使うのを忘れる打刻漏れもよくあり、後から修正や総務への申告が必要となります。いったんタイムカードを押した後にやらなければならない業務が発覚した場合、タイムカードを訂正するのが面倒だからとサービス残業してしまうケースも発生します。タイムカードの場合、毎月給与計算のパソコンの表計算ソフトを使用して集計作業を行います。1ヶ月分のタイムカードの記録をまとめるのに膨大な時間と人件費がかかります。オフィスの人数が多ければ多いほど負担が多くなり、人の手による入力ではどうしてもミスが発生することもあります。入力後には間違いがないかどうかの確認作業も必要になり、ミスが発覚した際の修正作業も手間がかかります。手作業によるタイムカードの集計作業には、データ改ざんのリスクが常に付きまといます。タイムカードは労働基準法第109条により、5年間の保管義務が定められているため、使用済みのタイムカードを保管する場所が必要となります。そのため従業員が多いオフィスの場合、広い保管場所を確保しなければなりません。これは、勤務表に捺印し出勤を把握する場合にも同様のことがいえます。入退室管理システムが広く普及する以前は、朝に入り口のドアを物理的に解錠するため、終業後や休日など無人の際には鍵を使い施錠していました。
オフィスの事務所やマンションの出入り付近の管理人室にはキーボックスが置かれており、場所や用途ごとに分けられていました。キーボックスとは鍵を入れる専用の箱のことです。多くの鍵を壁にかけることが可能なキャビネット形式や南京錠形式などいくつかのタイプがあります。南京錠タイプのキーボックスはダイヤル式となっており、あらかじめ定められた番号に数字を合わせることにより鍵を開けられます。シリンダータイプの鍵がついているキーボックスもあります。ひと目見てどこの場所の鍵かわかるように、ラベルを名札に貼り付けその名札を取り付けるのが一般的でした。鍵の管理はオフィスでは管理職以上が、マンションについては管理人が一括して行っていることが多いです。オフィスの出入り口や金庫、重要書類が納められたキャビネットや資料室など必要な鍵がひとまとめになっているため、使用する際には便利です。しかし、キーボックスによる鍵の管理には多くのリスクが伴います。トラブルとしてまず考えられるのが鍵の紛失です。鍵にはタグが付いているため、拾った人物はすぐにどこの鍵かわかってしまいます。もしオフィスの出入り口の鍵を紛失した際、万が一悪意のある人物に拾われてしまうと、不法侵入され金品やパソコンなどを盗まれる心配があるため、シリンダーごと交換しなければならなくなります。シリンダー交換は時間もコストもかかってしまいます。鍵の閉め忘れも、物理的な鍵を使用する際に起こりやすい状況です。オフィスの最後の利用者が鍵を閉めるようにルールを決めていても、どうしても施錠を忘れるケースが発生します。オフィスに残業している従業員がいる場合、最後のひとりが帰宅するまで帰れなくなったり、ほかの人物に鍵を預けた際に施錠し忘れのトラブルが生じてしまうケースも想定されます。もし鍵閉め忘れが発覚した場合には、オフィス内の金庫が荒らされていないか、資料室などから企業の機密情報や個人情報などが失われていないかを確認しなければなりません。オフィスによっては、管理者の負担軽減のためにひとりが管理を担うのではなく、オフィス内で当番制により管理しているケースがあります。この方法の場合、管理表を作成し誰がいつどこの鍵を使ったのか把握しておく必要があるため非常に手間と時間がかかります。管理台帳と照らし合わせて定期的に全ての鍵が揃っているかどうかチェックする必要があり負担が大きいといえるでしょう。南京錠タイプのキーボックスの場合、管理者しか知らない番号を盗み見などにより知られてしまうリスクがあります。シリンダーキーのついているキーボックスについては、隙をついてシリンダーキーの合鍵を作成され、不正に利用される可能性があります。マンションの管理人室にあるキーボックスが開いたままの状態で日常的に使用している場合、管理人が少し席を外した隙に鍵を盗まれることも考えられます。盗まれた鍵を使い、マンションの住人の部屋に侵入して空き巣を働くリスクもあるため注意が必要です。入退室管理システムが普及する前は、オフィスの出入り口に警備員を常駐させて防犯対策を講じていました。夜間には夜勤の警備員により人の出入りはもちろん、定期的に見回りを行いセキュリティ性を強化していました。オフィスや商業施設で夜勤の警備員を雇ったり、マンションで夜間専用の管理人を置くと莫大な人件費がかかります。大規模なオフィスになると、日中にも多くの警備員を配置しなければならないため、さらにコストがかさみます。また人の目ではどうしても見落としがあるため、警備員の目を盗んでオフィスに侵入し、盗難被害に見舞われるリスクもあります。勤怠管理の利便性の向上やオフィスやマンション管理などにおけるさまざまなリスクを改善するのが、近年急速に普及している入退室管理システムです。
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◎入退室管理システムの仕組み
入退室管理システムとは、オフィスなどにおいていつ、誰がどのエリアもしくは部屋に入室し退室したのかを管理するシステムの総称です。本人確認を行う暗証番号認証や顔認証などの認証システム、入室や退室の履歴を管理するパソコンやサーバー、ソフトウェアなどの一連のシステム全てを合わせて全体を入退室管理システムと呼ぶこともあります。オフィスのほかにも、マンションやホテル、民泊などの宿泊施設、市役所などの公共機関、空港など多くの場所に指紋認証などによる入退室管理システムが導入されています。オフィスであれば、管理したい部屋や各エリアの出入り口のドアに入退室管理システムを設置します。入退室管理システムでは、各々の部屋やエリアに対して、入室及び退室可能なユーザーの権限を設定し入退室対象者を制限することができます。入退室管理システムの運用方法には、ネットワーク構成タイプとスタンドアロン構成タイプがあります。入退室管理システムのスタンドアロン型は1ヶ所のドアから設置が可能で、機器内において本人の照合や認証、記録を行います。機器内のデータはUSBメモリを使用して本体からダウンロードでき、履歴を確認することができます。入退室管理システムのネットワーク型は、建物内にサーバーを設置することにより全てのドアや各エリアの人の出入りを管理することが可能です。
◎入退室管理システムのメリット
入退室管理システムの導入のメリットとしてまずあげられるのが、オフィス全体のセキュリティ性の向上です。入退室管理システムにより誰がいつ、どの部屋に入り出たのかを全て把握することにより、不審者や部外者の侵入を防げます。入退室管理システムを導入したことを従業員全員に周知すれば、内部不正を未然に防ぐことにも役立ちます。入退室管理システムの導入により、あるエリアへの入室や退室の制限のみではなく、何時に入室しいつ退室したか、滞在時間などを把握して従業員がどのように行動したのかを管理できます。入退室管理システムにより、従業員が不審な行動を取っていないかないかをチェックでき、業務に関わりのないエリアや部屋への出入りが発覚した場合には、迅速に対処することでトラブルを未然に防ぐことが可能となっています。万が一トラブルが発生した際でも、入退室管理システムであれば発生箇所や時間などが把握しやすくなり問題の早期解決につながります。オフィスには、従業員のほかにも取引先や清掃員、宅配業者など多くの人が日々出入りしています。入退室管理システムにおいては、それらの人々に対して日付や時間を指定して個別に認証権限を与えることができます。入退室管理システムが確立されることにより、取引先との信頼関係をより強固にすることができます。近年は、コンプライアンスの順守が企業経営において重要視されています。個人情報や機密情報だけではなく、ほかの企業との契約内容や業務内容について外部に流出すれば、イメージ悪化につながり大きな脅威となってしまいます。オフィスにおいて対外的な信頼関係を築くことは非常に重要であり、1度失った信頼はなかなか取り戻すことができません。例えば取引先との契約上の機密情報などが外部に漏れるようなことがあれば、信頼関係が破たんするだけではなく契約そのものが取り消しになり、最悪の場合損害賠償請求にまで発展することもあります。入退室管理システムの導入により、オフィス内で一定水準以上のセキュリティレベルを保っているということを取引先にアピールできれば、信頼関係を築きながらスムーズに業務を進めることが可能となります。オフィスにおいて管理職が鍵を管理する、もしくは持ち回りで鍵当番を決めて管理する場合、物理的な鍵では紛失や施錠忘れなどのリスクがあります。入退室管理システムを導入すれば、人的ミスを防止できるだけではなく認証方法によっては鍵を持ち歩く必要がないため、鍵を無くす不安がありません。オフィスやマンションなどにおいて、キーボックスや管理台帳による複雑な鍵の管理からも解放されます。入退室管理システムは、レンタルオフィスやコワーキング、シェアオフィス、民泊などの使用にも役立ちます。レンタルオフィスとは、ひとつのオフィスを複数の企業や個人が共同で使用するオフィスです。入退室管理システムを導入すれば、入室権限の付与や失効がインターネット上で可能なため、受付で物理的な鍵の受け渡しを行う必要がありません。入退室管理システムにおいて、遠隔操作で鍵の開閉ができる場合は個室の管理も可能となっています。セキュリティ対策のために警備会社と契約し依頼し、警備スタッフを配置している企業やマンションも多くあります。人の目で直接確認することは防犯上大きな効果を発揮しますが、どうしても見落としなどのリスクがあり多額の費用がかかってしまうのがデメリットであるといえます。入退室管理システムを導入すれば、さまざまな暗証番号認証やICカード認証、指紋認証や顔認証などさまざまな認証方法を駆使して出入りする人物をチェックできます。マンションなどにおいても、夜間に専用の管理人を置く必要がなくなり、大幅な人件費削減につながります。入退室管理システムを導入して勤怠管理システムと連動することにより、タイムカードが必要なくなり、入室や退室するだけで正確な労働時間を把握することが可能になります。休日出勤や過剰な残業も入退室管理システムにより把握できるようになるため、勤怠管理の強化につながります。認証装置による入退室管理システムの記録を利用することで、社員証などのICカード認証やスマートフォンでの認証などで入退室と勤怠を一括して管理できるため、従業員の勤務時間を正確に把握できます。入退室管理システムの採用により、昨今叫ばれている働き方改革を推進することも可能です。入退室管理システムの導入によりタイムカードがなくなれば、1ヶ月分の労働時間の計算やカードをまとめて保管するなどの手間がかからなくなります。月末にまとめて処理していた残業時間などもリアルタイムで把握できるため、慢性的な残業防止へつながるでしょう。入退室管理システムにより、勤怠管理の作業自体が簡略化されるといえます。入退室管理システムの採用は、感染症対策にも役立ちます。もしオフィス内で何らかの感染症の感染者が発生した場合、入退室管理システムの顔認証方式であれば、登録した顔情報を元に履歴を確認し同じ時間帯に感染者のそばにいた従業員を特定することが可能です。そのことにより感染者の増加を未然に防ぐことができます。入退室管理システムの認証方法を顔認証などの非接触認証にすれば、感染症自体を未然に防ぐことにもつながります。入退室管理システムは、火事や地震などの災害時にも大きな効果を発揮します。オフィスなどの建物で火災が起こった際、誰が逃げ遅れて中に取り残されているのかを迅速かつ正確に把握するのは非常に困難です。そんな場合に備えて入退室管理システムを導入していれば、入退室の記録をたどることで「今誰がどのエリアに残っているか」が正確にわかり、迅速な救助につながります。入退室管理システムは、オフィスやマンションなどの建物において省エネ対策にも役立てられます。入退室管理システムを電気系統システムと連携させれば、空調設備や照明などをコントロールできます。例えば、オフィスのエリアや部屋に人がいるかどうかを感知し、エアコンや照明を自動的にONやOFFしてくれます。照明の消し忘れなどを防止することによりエコロジー対策にもつながり、毎月の光熱費のコストダウンにもなります。多くのメリットがある入退室管理システムですが、さらに便利な機能が多数搭載されています。
入退室管理システムの導入のメリットとしてまずあげられるのが、オフィス全体のセキュリティ性の向上です。入退室管理システムにより誰がいつ、どの部屋に入り出たのかを全て把握することにより、不審者や部外者の侵入を防げます。入退室管理システムを導入したことを従業員全員に周知すれば、内部不正を未然に防ぐことにも役立ちます。入退室管理システムの導入により、あるエリアへの入室や退室の制限のみではなく、何時に入室しいつ退室したか、滞在時間などを把握して従業員がどのように行動したのかを管理できます。入退室管理システムにより、従業員が不審な行動を取っていないかないかをチェックでき、業務に関わりのないエリアや部屋への出入りが発覚した場合には、迅速に対処することでトラブルを未然に防ぐことが可能となっています。万が一トラブルが発生した際でも、入退室管理システムであれば発生箇所や時間などが把握しやすくなり問題の早期解決につながります。オフィスには、従業員のほかにも取引先や清掃員、宅配業者など多くの人が日々出入りしています。入退室管理システムにおいては、それらの人々に対して日付や時間を指定して個別に認証権限を与えることができます。入退室管理システムが確立されることにより、取引先との信頼関係をより強固にすることができます。近年は、コンプライアンスの順守が企業経営において重要視されています。個人情報や機密情報だけではなく、ほかの企業との契約内容や業務内容について外部に流出すれば、イメージ悪化につながり大きな脅威となってしまいます。オフィスにおいて対外的な信頼関係を築くことは非常に重要であり、1度失った信頼はなかなか取り戻すことができません。例えば取引先との契約上の機密情報などが外部に漏れるようなことがあれば、信頼関係が破たんするだけではなく契約そのものが取り消しになり、最悪の場合損害賠償請求にまで発展することもあります。入退室管理システムの導入により、オフィス内で一定水準以上のセキュリティレベルを保っているということを取引先にアピールできれば、信頼関係を築きながらスムーズに業務を進めることが可能となります。オフィスにおいて管理職が鍵を管理する、もしくは持ち回りで鍵当番を決めて管理する場合、物理的な鍵では紛失や施錠忘れなどのリスクがあります。入退室管理システムを導入すれば、人的ミスを防止できるだけではなく認証方法によっては鍵を持ち歩く必要がないため、鍵を無くす不安がありません。オフィスやマンションなどにおいて、キーボックスや管理台帳による複雑な鍵の管理からも解放されます。入退室管理システムは、レンタルオフィスやコワーキング、シェアオフィス、民泊などの使用にも役立ちます。レンタルオフィスとは、ひとつのオフィスを複数の企業や個人が共同で使用するオフィスです。入退室管理システムを導入すれば、入室権限の付与や失効がインターネット上で可能なため、受付で物理的な鍵の受け渡しを行う必要がありません。入退室管理システムにおいて、遠隔操作で鍵の開閉ができる場合は個室の管理も可能となっています。セキュリティ対策のために警備会社と契約し依頼し、警備スタッフを配置している企業やマンションも多くあります。人の目で直接確認することは防犯上大きな効果を発揮しますが、どうしても見落としなどのリスクがあり多額の費用がかかってしまうのがデメリットであるといえます。入退室管理システムを導入すれば、さまざまな暗証番号認証やICカード認証、指紋認証や顔認証などさまざまな認証方法を駆使して出入りする人物をチェックできます。マンションなどにおいても、夜間に専用の管理人を置く必要がなくなり、大幅な人件費削減につながります。入退室管理システムを導入して勤怠管理システムと連動することにより、タイムカードが必要なくなり、入室や退室するだけで正確な労働時間を把握することが可能になります。休日出勤や過剰な残業も入退室管理システムにより把握できるようになるため、勤怠管理の強化につながります。認証装置による入退室管理システムの記録を利用することで、社員証などのICカード認証やスマートフォンでの認証などで入退室と勤怠を一括して管理できるため、従業員の勤務時間を正確に把握できます。入退室管理システムの採用により、昨今叫ばれている働き方改革を推進することも可能です。入退室管理システムの導入によりタイムカードがなくなれば、1ヶ月分の労働時間の計算やカードをまとめて保管するなどの手間がかからなくなります。月末にまとめて処理していた残業時間などもリアルタイムで把握できるため、慢性的な残業防止へつながるでしょう。入退室管理システムにより、勤怠管理の作業自体が簡略化されるといえます。入退室管理システムの採用は、感染症対策にも役立ちます。もしオフィス内で何らかの感染症の感染者が発生した場合、入退室管理システムの顔認証方式であれば、登録した顔情報を元に履歴を確認し同じ時間帯に感染者のそばにいた従業員を特定することが可能です。そのことにより感染者の増加を未然に防ぐことができます。入退室管理システムの認証方法を顔認証などの非接触認証にすれば、感染症自体を未然に防ぐことにもつながります。入退室管理システムは、火事や地震などの災害時にも大きな効果を発揮します。オフィスなどの建物で火災が起こった際、誰が逃げ遅れて中に取り残されているのかを迅速かつ正確に把握するのは非常に困難です。そんな場合に備えて入退室管理システムを導入していれば、入退室の記録をたどることで「今誰がどのエリアに残っているか」が正確にわかり、迅速な救助につながります。入退室管理システムは、オフィスやマンションなどの建物において省エネ対策にも役立てられます。入退室管理システムを電気系統システムと連携させれば、空調設備や照明などをコントロールできます。例えば、オフィスのエリアや部屋に人がいるかどうかを感知し、エアコンや照明を自動的にONやOFFしてくれます。照明の消し忘れなどを防止することによりエコロジー対策にもつながり、毎月の光熱費のコストダウンにもなります。多くのメリットがある入退室管理システムですが、さらに便利な機能が多数搭載されています。
◎入退室管理システムの便利な機能
履歴管理機能では、入退室管理システムにおいて日付ごとに従業員の入室・退室の履歴を保存し検索できます。特定の個人の入退室状況を調べたり、日時を指定して入退室者をチェックすることが可能です。状態監視機能では、入退室管理システムで管理されている部屋のドアの開閉状態を監視できます。ドアが解錠されているまま放置していると、侵入者や不審者が入室できる状態になってしまい大変危険です。入退室管理システムを導入すれば、不審者がシステムをかいくぐろうとドアが閉まらないようにドアストッパーなど扉を固定しても何かがすぐにわかります。カレンダー設定機能では、認証入退室管理システムにおいて従業員ごとの休日設定などができます。入退室管理システムでのカレンダー機能により、事前に許可を取らない残業をチェックしたり、休日の不審者や侵入などのチェックも素早く行えます。システム使用者管理機能は、入退室管理システムにログインできる使用者の設定が可能です。入退室管理システムにおいては、不正利用を防ぐために操作や監視など、管理レベルに応じた権限を付与できます。入退室管理システムの入室者登録機能では、 各エリアや部屋に入室できる個人を登録できます。個人情報や社内の極秘情報、他社との契約に関わる情報などを保管している部屋など、セキュリティレベルの高いエリアへの入室を許可するかどうかの権限も個別に設定可能となっています。万が一内部で不正に情報の持ち出しがあった場合にも、入退室管理システムをチェックすることにより手がかりをつかめます。警報監視機能は、ドアの不具合により鍵が閉まらなくなったり、ドアが開放されたままになっている、通信異常やシステム異常、不正な認証など何らかの異常を発見した場合に管理画面に警報を表示できます。入退室管理システムの残留者表示機能では、事務エリアやセキュリティエリアに残っている人物を管理画面に表示し、残留時間を監視できます。入退室管理システムでは、残留可能時間も設定可能です。それを超えた場合には、警報を鳴らして警告でき不正の発生リスクを抑えられます。複数の支店を持つ企業に適しているのが、入退室管理システムの複数拠点一元管理機能です。入退室管理システムを利用すれば、本社において各支社の全てのシステム管理が可能なため、従業員の更新や新規登録も効率的に行うことができます。勤怠管理機能は、入退室管理システムにおいて従業員や出入り業者の入室や退室時の履歴を勤怠管理システムに反映させることができます。入退室管理システムを採用すれば、社内にいる時間も正確に把握できタイムカードのような打刻漏れや不正な打刻が行われるリスクもありません。入退室管理におけるアンチパスバック機能とは、共連れ防止機能とも呼ばれています。入退室管理システムにおいてアンチパスバックを設定する場合は、入室側のリーダーと退室側のリーダーが必ず必要となります。アンチパスバックとは、入退室管理システムにおいて入室する際の認証記録がないと退室を許可しない仕組みのことをいいます。主に共連れを防止するために設定します。 共連れとは、入退室管理システムにおいてひとりの認証により複数の人物が入室することをいいます。たとえば、ある部屋に正規の認証を行い先に入った人物の後に認証していない人物が入った場合、正規の認証を受けていないため入室の記録が残りません。このような場合は不正な侵入者として退室を禁止します。不審者が発見された場合には、警備室に連絡が入り対応できる仕組みとなっています。共連れには、正規の認証が可能な人物が故意に第三者を招き入れるパターンと、認証許可のない人物が勝手に入室するパターンがあります。共連れは企業の重要情報の漏えいリスクやシステムの不正操作などの危険性があるため、入退室管理システムの導入により徹底した防止対策が求められています。オフィスにおける入退室管理システムにおいて、とくにセキュリティ性に優れた顔認証などの高性能な認証システムを導入することにより、不正な入退室を防ぎ企業の大切な資料や個人情報などを守れます。入退室管理システムと連携可能なグローバルアンチパスバック機能は、複数の出入り口がある場合に、エリアへの入室時の認証記録があれば、入室した出入り口以外から退室できるシステムです。共連れとは逆に、入退室管理システムにおいて2名の認証を求める機能をツーパーソン機能、もしくはダブル認証機能といいます。ツーパーソン機能は入室権限がある人物でもひとりで入退室できず、2名で入室した場合ひとりで退室することもできません。2名で入退室管理システムへの認証を行うことによりはじめて部屋のドアを解錠できるため、犯罪抑止効果が期待できます。入退室管理システムにおけるルートチェック機能は、特定のエリアに入室する際に、あらかじめ定められたルート以外からの入室を制限するシステムです。入退室管理システムのルートチェック機能を活用すればれ、出入り業者などのルートを制限できると同時に、不法侵入を未然に防げる可能性が高まります。入退室管理システムは、火災報知器や防犯カメラ、セキュリティゲートなど他の警報システムとの連携も可能となっています。火災報知器との連動により、万が一の火災の際には入退室管理システムにより認証している全てのドアの鍵が解錠され、建物内への閉じ込めを防ぎ迅速な避難ができます。マンションのエントランスやオフィスの出入り口に入退室管理システムとともに防犯カメラを設置することで、犯罪を防止することにつながります。防犯カメラはオフィスなどの他に店舗や駐車場など目につきやすい場所に設置しましょう。不法侵入などの犯罪を起こそうとする場合、その人物は必ず周囲の周りの目を意識します。そんなときオフィスの出入り口などに設置されている防犯カメラに気付けば、犯行を思いとどまる可能性があります。フラッパーゲートとも呼ばれているセキュリティゲートは、とくに高いセキュリティ性が必要なエリアの出入り口に設置されるゲートです。入退室管理システムのICカード認証や顔認証システムなどと共にセキュリティゲートを設置すれば、部外者の不正侵入を防ぎ入退室管理や入場制限することができます。フラッパーゲートには、フラップタイプとアームタイプがあります。入退室管理システムと連携できるフラップ式は、フラップという板状の部品が本体側の軸を中心に回転することにより、人の通行をコントロールできる仕組みとなっています。規模の大きいオフィスなど、毎日多くの人が出入りして混雑が予想される場所に適しています。アーム式は、バーが通路に対して垂直方向にスライド、回転するタイプでひとりずつ認証したい場合に向いています。入退室管理システムと連携できるインターロクゲートとは、ひとりずつしか通行できない構造となっている二重扉のことです。同時に開かない二つの扉に挟まれた空間にセンサーが設置されており、2名以上いるとドアが閉まらない仕組みになっています。オフィスにおいてサーバールームや機密情報などを扱う部屋の出入り口にインターロックゲートを設置すれば、認証を受けた人物が別の人物と連れ立って侵入したり、退室時にすれ違いで内部に侵入したりすることを防ぐ効果があります。
履歴管理機能では、入退室管理システムにおいて日付ごとに従業員の入室・退室の履歴を保存し検索できます。特定の個人の入退室状況を調べたり、日時を指定して入退室者をチェックすることが可能です。状態監視機能では、入退室管理システムで管理されている部屋のドアの開閉状態を監視できます。ドアが解錠されているまま放置していると、侵入者や不審者が入室できる状態になってしまい大変危険です。入退室管理システムを導入すれば、不審者がシステムをかいくぐろうとドアが閉まらないようにドアストッパーなど扉を固定しても何かがすぐにわかります。カレンダー設定機能では、認証入退室管理システムにおいて従業員ごとの休日設定などができます。入退室管理システムでのカレンダー機能により、事前に許可を取らない残業をチェックしたり、休日の不審者や侵入などのチェックも素早く行えます。システム使用者管理機能は、入退室管理システムにログインできる使用者の設定が可能です。入退室管理システムにおいては、不正利用を防ぐために操作や監視など、管理レベルに応じた権限を付与できます。入退室管理システムの入室者登録機能では、 各エリアや部屋に入室できる個人を登録できます。個人情報や社内の極秘情報、他社との契約に関わる情報などを保管している部屋など、セキュリティレベルの高いエリアへの入室を許可するかどうかの権限も個別に設定可能となっています。万が一内部で不正に情報の持ち出しがあった場合にも、入退室管理システムをチェックすることにより手がかりをつかめます。警報監視機能は、ドアの不具合により鍵が閉まらなくなったり、ドアが開放されたままになっている、通信異常やシステム異常、不正な認証など何らかの異常を発見した場合に管理画面に警報を表示できます。入退室管理システムの残留者表示機能では、事務エリアやセキュリティエリアに残っている人物を管理画面に表示し、残留時間を監視できます。入退室管理システムでは、残留可能時間も設定可能です。それを超えた場合には、警報を鳴らして警告でき不正の発生リスクを抑えられます。複数の支店を持つ企業に適しているのが、入退室管理システムの複数拠点一元管理機能です。入退室管理システムを利用すれば、本社において各支社の全てのシステム管理が可能なため、従業員の更新や新規登録も効率的に行うことができます。勤怠管理機能は、入退室管理システムにおいて従業員や出入り業者の入室や退室時の履歴を勤怠管理システムに反映させることができます。入退室管理システムを採用すれば、社内にいる時間も正確に把握できタイムカードのような打刻漏れや不正な打刻が行われるリスクもありません。入退室管理におけるアンチパスバック機能とは、共連れ防止機能とも呼ばれています。入退室管理システムにおいてアンチパスバックを設定する場合は、入室側のリーダーと退室側のリーダーが必ず必要となります。アンチパスバックとは、入退室管理システムにおいて入室する際の認証記録がないと退室を許可しない仕組みのことをいいます。主に共連れを防止するために設定します。 共連れとは、入退室管理システムにおいてひとりの認証により複数の人物が入室することをいいます。たとえば、ある部屋に正規の認証を行い先に入った人物の後に認証していない人物が入った場合、正規の認証を受けていないため入室の記録が残りません。このような場合は不正な侵入者として退室を禁止します。不審者が発見された場合には、警備室に連絡が入り対応できる仕組みとなっています。共連れには、正規の認証が可能な人物が故意に第三者を招き入れるパターンと、認証許可のない人物が勝手に入室するパターンがあります。共連れは企業の重要情報の漏えいリスクやシステムの不正操作などの危険性があるため、入退室管理システムの導入により徹底した防止対策が求められています。オフィスにおける入退室管理システムにおいて、とくにセキュリティ性に優れた顔認証などの高性能な認証システムを導入することにより、不正な入退室を防ぎ企業の大切な資料や個人情報などを守れます。入退室管理システムと連携可能なグローバルアンチパスバック機能は、複数の出入り口がある場合に、エリアへの入室時の認証記録があれば、入室した出入り口以外から退室できるシステムです。共連れとは逆に、入退室管理システムにおいて2名の認証を求める機能をツーパーソン機能、もしくはダブル認証機能といいます。ツーパーソン機能は入室権限がある人物でもひとりで入退室できず、2名で入室した場合ひとりで退室することもできません。2名で入退室管理システムへの認証を行うことによりはじめて部屋のドアを解錠できるため、犯罪抑止効果が期待できます。入退室管理システムにおけるルートチェック機能は、特定のエリアに入室する際に、あらかじめ定められたルート以外からの入室を制限するシステムです。入退室管理システムのルートチェック機能を活用すればれ、出入り業者などのルートを制限できると同時に、不法侵入を未然に防げる可能性が高まります。入退室管理システムは、火災報知器や防犯カメラ、セキュリティゲートなど他の警報システムとの連携も可能となっています。火災報知器との連動により、万が一の火災の際には入退室管理システムにより認証している全てのドアの鍵が解錠され、建物内への閉じ込めを防ぎ迅速な避難ができます。マンションのエントランスやオフィスの出入り口に入退室管理システムとともに防犯カメラを設置することで、犯罪を防止することにつながります。防犯カメラはオフィスなどの他に店舗や駐車場など目につきやすい場所に設置しましょう。不法侵入などの犯罪を起こそうとする場合、その人物は必ず周囲の周りの目を意識します。そんなときオフィスの出入り口などに設置されている防犯カメラに気付けば、犯行を思いとどまる可能性があります。フラッパーゲートとも呼ばれているセキュリティゲートは、とくに高いセキュリティ性が必要なエリアの出入り口に設置されるゲートです。入退室管理システムのICカード認証や顔認証システムなどと共にセキュリティゲートを設置すれば、部外者の不正侵入を防ぎ入退室管理や入場制限することができます。フラッパーゲートには、フラップタイプとアームタイプがあります。入退室管理システムと連携できるフラップ式は、フラップという板状の部品が本体側の軸を中心に回転することにより、人の通行をコントロールできる仕組みとなっています。規模の大きいオフィスなど、毎日多くの人が出入りして混雑が予想される場所に適しています。アーム式は、バーが通路に対して垂直方向にスライド、回転するタイプでひとりずつ認証したい場合に向いています。入退室管理システムと連携できるインターロクゲートとは、ひとりずつしか通行できない構造となっている二重扉のことです。同時に開かない二つの扉に挟まれた空間にセンサーが設置されており、2名以上いるとドアが閉まらない仕組みになっています。オフィスにおいてサーバールームや機密情報などを扱う部屋の出入り口にインターロックゲートを設置すれば、認証を受けた人物が別の人物と連れ立って侵入したり、退室時にすれ違いで内部に侵入したりすることを防ぐ効果があります。
◎入退室管理システムにおける認証の種類
オフィスやマンションの出入り口に導入されている入退室管理システムには多くの認証方法があり、予算や設置場所、用途に応じて選ぶことができます。認証装置の多くはドア付近に設置されます。場合によっては屋外に設置可能な機器もあります。入退室管理システムにおける暗証番号認証は、テンキーやタッチ画面にあらかじめ定められた暗証番号を入力して認証を行います。暗証番号認証には、機械式の暗証番号認証錠であるキーレックスタイプとテンキーやタッチパネルタイプの電子式があります。暗証番号は0〜9までの数字を組み合わせて設定します。暗証番号を何度も変更できる機器や、タッチパネルの数字の配列が使うたびにランダムに変わるランダムテンキーもあります。番号を入力するたびに
番号の配列が変わるため、残留指紋により暗証番号を察知されるリスクを軽減できます。暗証番号認証錠には、連続して入力を間違えると一定時間入力できなくなる防犯性に優れているタイプもあります。入退室管理システムにおける暗証番号認証であれば、鍵を持ち歩く必要がないため鍵の紛失や盗難、不正に複製される心配がありません。オフィスにおいても人数分の鍵を作成する必要がなく、合鍵作成のコスト削減につながります。ただし暗証番号を盗み見られる可能性もあるため、番号は定期的に変更してください。不安な場合は、適当な数字を入力してから正確な暗証番号を打ち込む機能を搭載している機器があるのでそちらを利用すると良いでしょう。万が一、暗証番号番号を忘れてしまった場合には、入退室管理システムを利用して入室できなくなるため注意が必要です。入退室管理システムにおけるICカード認証は、ドア近くに設置された認証用のリーダーにカードを通したり、かざすことで解錠できます。磁気テープタイプやICチップタイプがあり、ICチップが搭載されたカードからIDを読み取り、機器が読み取った情報と登録された情報が一致した場合にドアが解錠します。認証した際には、入退室管理システムにおいて記録されデータとして保存されます。国内で入退室管理システムなどに利用されているICカードの規格には、大きく分けて日本の企業であるソニーが開発したFeliCaと海外の企業が開発したMIFAREがあります。FeliCaは、交通系カードやスマートフォンのおサイフケータイに採用されている規格です。一方MIFAREは、価格が安価であるのがその特徴となっており、非接触型としては世界でもっとも普及しているカードとなっています。入退室管理システムを導入しているオフィスにおいては、社員証が認証用のカードとして利用されているケースも多く見られます。社内のプリンタを使用する際にも認証を行うことにより、情報漏洩を防止する対策を取っている企業もあります。 SUICAやPASMOなどの交通系ICカードを利用できる入退室管理システムもあります。カード認証錠は軽くて薄いため財布やパスケースなどに入れて運びやすく、バッグのなかに入れても探しやすくなっています。カード認証錠であれば、簡単に複製できないこともメリットとしてあげられます。ただし入退室管理システムで利用可能なカードは薄いため、雑に扱うと折れたり割れてしまう可能性があります。日頃から入退室管理システムにおけるカードの管理には十分注意しましょう。指紋認証が代表的な生体認証が入退室管理システムに利用されることがあります。入退室管理システムにおける生体認証とは、個人により異なる身体の特徴を利用して本人確認を行う認証方法です。認証装置により読み取った情報は、テンプレートとしてデータに変換されます。入退室管理システムにおいて認証する際には、事前に登録されたテンプートを比較して合致すれば本人として認められる仕組みとなっています。認証の精度が高く、生体認証はなりすましや偽造が非常に困難であるため、そのほかの認証方法と比較し入退室管理システムにおいてセキュリティレベルは非常に高いといえます。入退室管理システムの生体認証は、指紋認証のほかにも、静脈認証や虹彩認証、顔認証などがあります。生体認証は入退室管理システムに留まらず、パソコンやスマートフォン、銀行のATMなど、重要な個人情報を取り扱う機器にも採用されています。 入退室管理システムにおける指紋認証は、事前に指紋を登録しておけば、認証装置に指を置くことで個人を識別して解錠します。指紋はひとりひとり模様が異なるため、なりすましによる不正解錠を防ぐことができます。肌が乾燥したり指に水分がついていると認証しづらくなることがあるため注意が必要です。入退室管理システムにおける静脈認証には、指静脈認証と手のひら静脈認証があります。入退室管理システムの指静脈認証は、指の第二関節を認証機にかざして赤外線を当てて静脈パターンを読み取り、事前に登録しておいたパターンと照合する認証方法です。皮膚のしわや肌荒れなどに影響されにくく、読み取り機器が小さいのもその特徴となっています。入退室管理システムの手のひら静脈認証は、手のひらを広げて読み取り機器にかざし赤外線を照射して静脈パターンと照合を行い、本人確認を行います。手のひらを広げた状態で認証を行うため、高齢の方や体の不自由な方など誰でも利用がしやすいのがメリットとなっています。入退室管理システムの指静脈認証の場合より、やや大きな読み取り機器が必要となります。人間の静脈のパターンは個人ごとに異なります。静脈のパターンは一生変わらないことから、非常に精度が高く偽装されるリスクが少ないのが特徴となっています。入退室管理システムの虹彩認証は、人間の瞳のなかにある虹彩を利用して本人確認を行います。虹彩とは、人間の瞳のドーナツ状の模様のことを指していいます。外部から眼球に入る光の量を調整する役割を果たしている虹彩の模様は、人それぞれ異なります。双子や同一人物の左右の瞳でも異なるため、なりすましによる不正認証はほぼ不可能となっています。入退室管理システムにおける顔認証は、カメラに顔を写すだけで認証できるため、生体認証のなかでもとくに活用しやすいでしょう。入退室管理システムの顔認証は、顔の目や鼻、口の位置や比率などのデータをもとに認証を行います。オフィス内で入退室に関して何らかの問題行動が起こった場合、顔認証であればひと目見てすぐに人物が特定できるため、従業員による内部不正や外部からの不法侵入の発見につながります。入退室管理システムの顔認証には、顔検出と特徴点検出、顔照合の3つのステップがあります。顔検出では、カメラに映った画像のなかから顔の位置を把握して、顔の位置や大きさ、傾きなどを検出して正面から見た顔情報を表します。特徴点検出では、顔情報から瞳や鼻、口などの特徴点の位置などを見つけデータ化します。最後に検出した特徴点のデータと事前に登録したデータを比較して照合し、本人かどうかを判定する仕組みとなっています。入退室管理システムにおける顔認証方法には、ビジュアル方式の2D認証とIR方式の3D認証があります。2D認証は、画像に写った顔の目や口などの位置をデータベースと比較する方法です。ヘアスタイルやメイク、サングラス着用により認証しづらかったり、太陽や照明などによる光の量が認証精度へ影響を及ぼすことがあります。3D認証は、赤外線センサーにより顔を立体的に認識してデータとして照合するシステムです。顔写真では認証ができないなど、認証精度は高くなっています。光の量やメイク、メガネなどに左右されず、入退室管理システムの顔認証をスムーズに行えます。入退室管理システムでの顔認証においては、専用の機器がなくてもスマートフォンやタブレットのカメラを使用して利用することが可能です。入退室管理システムにおける顔認証であれば、荷物で両手がふさがっている際にもスムーズに通行できます。入退室管理システムにおいて指紋認証や静脈認証は、機器に触れなければなりませんが、顔認証はカメラに顔を映せば認証できるため衛生的で感染症対策に適しています。ウォークスルー顔認証は、カメラの前で立ち止まることなく歩きながら顔認証が可能です。1度に複数の人物の顔認証ができる機器もあり、朝のラッシュ時の混雑緩和に役立ちます。入退室管理システムの顔認証には、サーモカメラにより認識した人物の体温を測定できるタイプがあります。オフィスの入り口などに体温を測定するための機器を用意したり、人を配置する必要がないのがメリットとなっています。入退室管理システムにおいては、マスクを着用したままでも認証可能なマスクモードが搭載された顔認証機器もあり、さまざまな感染症の感染リスクを軽減できます。そんな顔認証による入退室管理システムは、オフィスだけでなく店舗やマンション、医療機関や空港など多くの場所に設置されています。最近では入退室管理システムにおける認証に、スマートフォンを活用することが増えてきています。入退室管理システムにおけるスマートフォン認証は、専用のアプリをインストールしたスマートフォンを機器にかざすことにより解錠できます。スマートフォンはすでに多くの人が所持しているため、入退室管理システムのカード認証のように人数分のカードを用意する必要がなくコストパフォーマンスに優れています。入退室管理システムにおける認証では、異なる2つの認証方法を組み合わせることでよりセキュリティ性を高められます。たとえば、入退室管理システムのICカード認証と顔認証を組み合わせれば不正にカードを手に入れることは可能でも、なりすましの困難な顔認証はパスできないため、不正侵入を防げます。
オフィスやマンションの出入り口に導入されている入退室管理システムには多くの認証方法があり、予算や設置場所、用途に応じて選ぶことができます。認証装置の多くはドア付近に設置されます。場合によっては屋外に設置可能な機器もあります。入退室管理システムにおける暗証番号認証は、テンキーやタッチ画面にあらかじめ定められた暗証番号を入力して認証を行います。暗証番号認証には、機械式の暗証番号認証錠であるキーレックスタイプとテンキーやタッチパネルタイプの電子式があります。暗証番号は0〜9までの数字を組み合わせて設定します。暗証番号を何度も変更できる機器や、タッチパネルの数字の配列が使うたびにランダムに変わるランダムテンキーもあります。番号を入力するたびに
番号の配列が変わるため、残留指紋により暗証番号を察知されるリスクを軽減できます。暗証番号認証錠には、連続して入力を間違えると一定時間入力できなくなる防犯性に優れているタイプもあります。入退室管理システムにおける暗証番号認証であれば、鍵を持ち歩く必要がないため鍵の紛失や盗難、不正に複製される心配がありません。オフィスにおいても人数分の鍵を作成する必要がなく、合鍵作成のコスト削減につながります。ただし暗証番号を盗み見られる可能性もあるため、番号は定期的に変更してください。不安な場合は、適当な数字を入力してから正確な暗証番号を打ち込む機能を搭載している機器があるのでそちらを利用すると良いでしょう。万が一、暗証番号番号を忘れてしまった場合には、入退室管理システムを利用して入室できなくなるため注意が必要です。入退室管理システムにおけるICカード認証は、ドア近くに設置された認証用のリーダーにカードを通したり、かざすことで解錠できます。磁気テープタイプやICチップタイプがあり、ICチップが搭載されたカードからIDを読み取り、機器が読み取った情報と登録された情報が一致した場合にドアが解錠します。認証した際には、入退室管理システムにおいて記録されデータとして保存されます。国内で入退室管理システムなどに利用されているICカードの規格には、大きく分けて日本の企業であるソニーが開発したFeliCaと海外の企業が開発したMIFAREがあります。FeliCaは、交通系カードやスマートフォンのおサイフケータイに採用されている規格です。一方MIFAREは、価格が安価であるのがその特徴となっており、非接触型としては世界でもっとも普及しているカードとなっています。入退室管理システムを導入しているオフィスにおいては、社員証が認証用のカードとして利用されているケースも多く見られます。社内のプリンタを使用する際にも認証を行うことにより、情報漏洩を防止する対策を取っている企業もあります。 SUICAやPASMOなどの交通系ICカードを利用できる入退室管理システムもあります。カード認証錠は軽くて薄いため財布やパスケースなどに入れて運びやすく、バッグのなかに入れても探しやすくなっています。カード認証錠であれば、簡単に複製できないこともメリットとしてあげられます。ただし入退室管理システムで利用可能なカードは薄いため、雑に扱うと折れたり割れてしまう可能性があります。日頃から入退室管理システムにおけるカードの管理には十分注意しましょう。指紋認証が代表的な生体認証が入退室管理システムに利用されることがあります。入退室管理システムにおける生体認証とは、個人により異なる身体の特徴を利用して本人確認を行う認証方法です。認証装置により読み取った情報は、テンプレートとしてデータに変換されます。入退室管理システムにおいて認証する際には、事前に登録されたテンプートを比較して合致すれば本人として認められる仕組みとなっています。認証の精度が高く、生体認証はなりすましや偽造が非常に困難であるため、そのほかの認証方法と比較し入退室管理システムにおいてセキュリティレベルは非常に高いといえます。入退室管理システムの生体認証は、指紋認証のほかにも、静脈認証や虹彩認証、顔認証などがあります。生体認証は入退室管理システムに留まらず、パソコンやスマートフォン、銀行のATMなど、重要な個人情報を取り扱う機器にも採用されています。 入退室管理システムにおける指紋認証は、事前に指紋を登録しておけば、認証装置に指を置くことで個人を識別して解錠します。指紋はひとりひとり模様が異なるため、なりすましによる不正解錠を防ぐことができます。肌が乾燥したり指に水分がついていると認証しづらくなることがあるため注意が必要です。入退室管理システムにおける静脈認証には、指静脈認証と手のひら静脈認証があります。入退室管理システムの指静脈認証は、指の第二関節を認証機にかざして赤外線を当てて静脈パターンを読み取り、事前に登録しておいたパターンと照合する認証方法です。皮膚のしわや肌荒れなどに影響されにくく、読み取り機器が小さいのもその特徴となっています。入退室管理システムの手のひら静脈認証は、手のひらを広げて読み取り機器にかざし赤外線を照射して静脈パターンと照合を行い、本人確認を行います。手のひらを広げた状態で認証を行うため、高齢の方や体の不自由な方など誰でも利用がしやすいのがメリットとなっています。入退室管理システムの指静脈認証の場合より、やや大きな読み取り機器が必要となります。人間の静脈のパターンは個人ごとに異なります。静脈のパターンは一生変わらないことから、非常に精度が高く偽装されるリスクが少ないのが特徴となっています。入退室管理システムの虹彩認証は、人間の瞳のなかにある虹彩を利用して本人確認を行います。虹彩とは、人間の瞳のドーナツ状の模様のことを指していいます。外部から眼球に入る光の量を調整する役割を果たしている虹彩の模様は、人それぞれ異なります。双子や同一人物の左右の瞳でも異なるため、なりすましによる不正認証はほぼ不可能となっています。入退室管理システムにおける顔認証は、カメラに顔を写すだけで認証できるため、生体認証のなかでもとくに活用しやすいでしょう。入退室管理システムの顔認証は、顔の目や鼻、口の位置や比率などのデータをもとに認証を行います。オフィス内で入退室に関して何らかの問題行動が起こった場合、顔認証であればひと目見てすぐに人物が特定できるため、従業員による内部不正や外部からの不法侵入の発見につながります。入退室管理システムの顔認証には、顔検出と特徴点検出、顔照合の3つのステップがあります。顔検出では、カメラに映った画像のなかから顔の位置を把握して、顔の位置や大きさ、傾きなどを検出して正面から見た顔情報を表します。特徴点検出では、顔情報から瞳や鼻、口などの特徴点の位置などを見つけデータ化します。最後に検出した特徴点のデータと事前に登録したデータを比較して照合し、本人かどうかを判定する仕組みとなっています。入退室管理システムにおける顔認証方法には、ビジュアル方式の2D認証とIR方式の3D認証があります。2D認証は、画像に写った顔の目や口などの位置をデータベースと比較する方法です。ヘアスタイルやメイク、サングラス着用により認証しづらかったり、太陽や照明などによる光の量が認証精度へ影響を及ぼすことがあります。3D認証は、赤外線センサーにより顔を立体的に認識してデータとして照合するシステムです。顔写真では認証ができないなど、認証精度は高くなっています。光の量やメイク、メガネなどに左右されず、入退室管理システムの顔認証をスムーズに行えます。入退室管理システムでの顔認証においては、専用の機器がなくてもスマートフォンやタブレットのカメラを使用して利用することが可能です。入退室管理システムにおける顔認証であれば、荷物で両手がふさがっている際にもスムーズに通行できます。入退室管理システムにおいて指紋認証や静脈認証は、機器に触れなければなりませんが、顔認証はカメラに顔を映せば認証できるため衛生的で感染症対策に適しています。ウォークスルー顔認証は、カメラの前で立ち止まることなく歩きながら顔認証が可能です。1度に複数の人物の顔認証ができる機器もあり、朝のラッシュ時の混雑緩和に役立ちます。入退室管理システムの顔認証には、サーモカメラにより認識した人物の体温を測定できるタイプがあります。オフィスの入り口などに体温を測定するための機器を用意したり、人を配置する必要がないのがメリットとなっています。入退室管理システムにおいては、マスクを着用したままでも認証可能なマスクモードが搭載された顔認証機器もあり、さまざまな感染症の感染リスクを軽減できます。そんな顔認証による入退室管理システムは、オフィスだけでなく店舗やマンション、医療機関や空港など多くの場所に設置されています。最近では入退室管理システムにおける認証に、スマートフォンを活用することが増えてきています。入退室管理システムにおけるスマートフォン認証は、専用のアプリをインストールしたスマートフォンを機器にかざすことにより解錠できます。スマートフォンはすでに多くの人が所持しているため、入退室管理システムのカード認証のように人数分のカードを用意する必要がなくコストパフォーマンスに優れています。入退室管理システムにおける認証では、異なる2つの認証方法を組み合わせることでよりセキュリティ性を高められます。たとえば、入退室管理システムのICカード認証と顔認証を組み合わせれば不正にカードを手に入れることは可能でも、なりすましの困難な顔認証はパスできないため、不正侵入を防げます。
◎マスク認証が可能な顔認証を用いた入退室管理システム
顔認証は、カメラを用いて取得した顔画像をもとに個人を識別する技術で、個人の顔のパーツ、目、鼻、口などの特徴を活用します。オフィスや施設に導入される入退室管理システムで使用される顔認証リーダーには、事前に利用者の顔情報を登録する必要があります。顔の情報を読み取ることで、顔画像を取得し特徴点を細かく解析して抽出します。抽出された特徴点をもとに、顔の特徴をデジタル上で数値データとして表現し、入退室管理のデータベースに登録します。抽出した顔情報データと事前に入退室管理システムに登録をした情報を照合確認して合致することで、認証される仕組みです。従来の入退室管理システムの顔認証は、顔全体である全てのパーツ情報が必要とされていました。顔の情報を平面的に捉える2D方式の技術は、目・鼻・口のどれかひとつのパーツでも認識されないとエラーが出てしまい、正確な照合確認を行うことができません。一方で、3D方式での精度の高いリーダーはマスクやサングラスなどで顔の一部が覆われていても認証が可能です。これには、AIである人工知能の高度な技術が採用されています。認証に利用する部分を個々のパーツのみでなく、パーツとパーツの距離を計測するため、偽造によるアクセスは顔認証リーダーで承認されません。写真などデジタル技術での人の手が加わった顔情報では、正確な照合確認ができないためエラーになります。顔認証リーダーは、顔の奥行きの長さや面積など立体的に情報を捉えることで、少ないパーツでも入退室管理システムに必要な正確性のある認証を可能にします。医療機関や食品を扱う企業などマスクを必要とする環境では「顔+マスク検出機能」が有効です。マスク検出機能とは、入退室管理システムで利用者がマスクを未着用の場合にエラーやアラームが鳴る仕組みになります。原則、マスクを着用していないと認証されないため、衛生管理の徹底や飛沫感染予防のエリアでの入退室管理システムには広く導入されています。この機能は衛生管理や企業運営に対する従業員1人ひとりの責任能力の向上にもつながります。顔認証リーダーは、1度に多くの利用者の顔情報を読み取ります。それぞれの特徴点を正確に読み取るので、利用者と一緒に入室を試みる共連れが回避できます。共連れを防ぐには、入退室管理とアンチパスバックの連動が非常に有効です。アンチパスバックとは、入退室管理システムにおいて、同じ人が入室と退室の順序を守って動作しない限り、再度の入室や退室が許可されない機能です。この連動により、部外者の侵入防止だけでなく、内部の人間による不正行為の抑制にもつながります。入退室管理システムの顔認証は顔をカメラに向けるだけで速やかに顔情報を認証します。リーダー本体に直接触れることはないため、接触に対する衛生面での安全性も確保されます。顔認証リーダー本体の起動操作も必要ないため、両手が塞がっている場合や手が汚れていても認証に影響はありません。入退室管理システムでは、顔情報のデータがリアルタイムで反映されます。万が一不正入室者が発生した場合も、顔情報をもとに過去の不正利用者との関係性や個人の特定がしやすくなります。写真として引き伸ばすこともできるので、不正解決に役立ちます。顔認証リーダーは、本体から離れている場所でも正確に顔情報を読み取ります。顔情報の読み取りから抽出までのプロセスが迅速であり、短時間で入退室する必要がある場面でも効率的に運用できます。これにより、待ち時間が短縮され企業運用の作業効率化が図れます。
◎生涯変わることのない指紋認証を用いた入退室管理
指紋認証は、手の指にある指紋の模様パターンを読み取る生体認証のひとつです。顔認証同様に照合エラーが出にくいため、セキュリティ対策を高めたいエリアの入退室管理システムに導入されます。指紋を利用しての個人の特定は、刑事事件の犯人確定や捜査手段として用いられることが多く、非常に信頼性の高い防犯対策とされています。企業で必要とされる厳重エリアや、セキュリティルームなど入室権限を要する入退室管理で多く導入されています。指紋は生涯変わることがないため、入退室管理において高精度な認証が可能です。たとえば、子どもが成長して身長が伸びたり顔つきが変化しても、指紋の模様が変化することはありません。そのため、入退室管理システムで長期的な使用をしても、定期的な指紋の再登録は基本的に必要ありません。万が一、指の表面に怪我や傷を負ったとしても、もとの指紋模様パターンは修復されます。顔の特徴が全く同じ一卵性双生児の兄弟も、指紋の模様は全く異なります。指紋データは盗用や偽造が難しく、高いセキュリティを確保できるため、指紋認証は教育施設や医療施設の入退室管理に適しています。学生や教職員がスムーズに校舎や研究施設にアクセスできるようにすることはもちろん、入退室管理システムを設置することで不審者の校内侵入や生徒へのトラブルを防ぐことができます。セキュリティの高い入退室管理システムによって、学内の安全性を向上させることは、教育施設そのものの信頼性と利用者の満足度にもつながります。人の指紋は生涯変わらないことから、多拠点で運営を行うオフィスや支店が多い企業の入退室管理にも導入されています。企業が保管している機密情報や資産情報を管理しているエリアは厳重なセキュリティが求められます。そのような厳重エリアには、入退室管理システムに複数の認証を導入することができます。たとえば、指紋認証とカード認証を組み合わせたり、エリアごとのアクセス権限の設定を行うことで、高度なセキュリティ環境を構築します。入退室管理における指紋認証は、指紋の特徴点である波模様の凸凹を光学センサーや超音波センサーを照らして抽出し、個人の情報を読み取ります。指紋の隆起している部分を「リッジ」、谷の部分を「バレー」と呼び、光が当たることで細かな凹凸が浮かび上がります。高度な指紋認証リーダーは、指をセンサー部にまっすぐに置かなくても正確な認証を行うことが可能です。指の向きが斜めになったり傾いてしまったとしても細かく読み取れます。指の置き方に柔軟に対応する指紋認証リーダーは、子どもが出入りする入退室管理システムでも利用することができます。指紋認証の画像解像度は製品によってスペックが異なります。高解像度の500DPIセンサーは、指紋の細かい特徴を正確に捉えることができるため、入退室管理での指紋認証精度が向上します。DPIは「Dots Per Inch」の略で、1インチあたりの解析ドット数を示します。この数値が高ければ高いほど画像の細部まで鮮明にデータ解析します。細かな情報で抽出された特徴点をもとに、データベース内の登録済み指紋データと照合確認し入退室管理に記録管理されます。指紋データを細かなドットでデジタル解析するため、認証速度もスピーディで入退室管理の利用者が多い時間帯でも人の流れが滞ることはありません。光学センサーは物理的に堅牢で、長期間使用しても劣化しにくいため、さまざまな環境下での入退室管理に適しています。
◎体にある静脈を利用した静脈認証の入退室管理
生体認証のひとつである静脈認証は指や手の内部にある静脈パターンを用いたバイオメトリクス認証技術のひとつです。生体認証のなかでも照合率が非常に高いため、企業が保管する情報を保管している厳重エリアの入退室管理システムに適しています。静脈認証は、徹底した防犯対策の入退室管理システムとして、不正アクセスを防ぐ強固なセキュリティ精度を誇ります。静脈は目に見えないパーツであるため他人にコピーをされたり偽造をされることはありません。不正アクセス防止目的を主とする入退室管理システムに導入することで、正確な個人の判断と特定を設けることができます。施設内でアクセス制限を強化したいエリアや、時間帯を入退室管理システムで操作をしてセキュリティシステムを構築します。静脈認証は、静脈内の血液の流れによって形成される個人個人の血流パターンを読み取ります。一般的な入退室管理システムで利用する静脈認証は、近赤外線を使用します。仕組みとしては、近赤外線が皮膚を透過して血液中のヘモグロビンが赤外線を吸収する特性を利用します。近赤外線によって取得した画像をデジタル解析で画像処理をしてから、それぞれの細かな静脈パターンを抽出します。認証プロセスでは、パターンマッチングとスコアリングの2種類の手順で照合を行います。事前に入退室管理システムで登録をした個人の情報と合致させるまでにはいくつもの手順を踏むため、より精度の高い特徴抽出を引き出すことができます。このように静脈認証は、近赤外線を当てて指や手のひらの静脈位置やパターンを可視化することで、入退室管理システムで必要な個人を特定する特徴データを検出します。抽出した静脈の交点や分岐点などは1人ひとり異なるため、全く同じ静脈パターンを持つ人はいません。たとえば、指紋認証と同様に一卵性双生児の2人でも静脈パターンは異なります。静脈は酸素を含まない血液を運び近赤外線を吸収しやすいため、はっきりとした特徴パターンが取得できます。体のなかにある静脈は外的影響を受けません。静脈は皮膚の内部にあるため、表面的な外傷や汚れ、皮膚の乾燥や湿気に影響されず、指紋認証よりも正確な入退室管理システムでの照合確認が行えます。入退室管理システムで利用される方法には、人差し指などを用いる指認証と手のひら静脈認証があります。指1本の静脈情報よりも手のひら全体に流れている静脈のほうが面積が大きい分抽出される特徴点も増加します。登録情報と合致させる情報が多ければ多いほうが、より合致率も上がり正確な照合確認ができます。エラーが出にくいので、照合判断もスピーディです。照合の速さを求める入退室管理や1度に多くの人の流れが発生する環境にも柔軟に対応することができます。入退室管理システムでの照合確認では、本体のセンサーの上に指や手のひらをかざすだけで特徴抽出がはじまります。本体に直接触れることがない非接触型の認証方法であり、飛沫感染リスクを低減します。非接触型の静脈認証は、多くの人が利用する場所や空港や公共施設など不特定多数の人間が出入りする、入退室管理システムでの利用にも適しています。安全性の高い入退室管理システムは、利用者が懸念する健康リスクや精神的負担が軽減されます。高度な入退室管理のセキュリティと利便性は、利用者の満足度向上にも貢献します。静脈認証は企業のオフィスビル、医療機関、教育機関、金融機関など、さまざまな場面での入退室管理導入活用が進んでいます。銀行や証券会社などの金融機関では、顧客の照合確認や金庫室へのアクセス管理に静脈認証の入退室管理システムが導入されています。
◎入退室管理システムを選ぶ際のポイント
オフィスなどへ導入する入退室管理システムを選ぶ際には、自身のオフィスにおいて、どの認証方法が適しているかを考えることが重要です。入退室管理システムには、暗証番号認証や顔認証などさまざまな認証方法があります。サーバー室や機密情報の保管室など、とくに特定のエリアや部屋への不正侵入を防ぎたい場合は、それらの部屋に入退室管理システムの顔認証などといったセキュリティの高い認証機器を設置し、ほかの部屋は入退室管理システムのICカード認証にするなど使い分けることが可能です。入退室管理システムにおいて、とくに共連れが起こりやすいエリアがある場合は、セキュリティ性の高い顔認証システムや指紋認証システムなどの生体認証を導入するといいでしょう。入退室管理システムは他のさまざまなシステムと連携させることが可能です。入退室管理システムを監視カメラや火災報知器などのシステムと連携させることにより、日常的な防犯対策だけではなく災害時の迅速な対応にも役立ちます。勤怠管理システムと入退室管理システムを連携させれば、従業員の勤務時間を正確に把握することが可能となります。オフィスの従業員の労働環境が改善され、どれだけ働きやすくなるかも重要です。入退室管理システムのICカード認証を採用した場合、従業員が朝の出勤時にカードを忘れてしまうと入室できない可能性があります。そんな場合に備えてウォークスルーが可能な入退室管理システムの顔認証システムを採用すれば、何も持たなくても認識機器の前を通るだけでスムーズに入室できます。規模の大きなオフィスで感染症対策のためにマスクをして出勤する従業員が多い場合には、機器に触れることなくマスクをしたままでも入退室可能な、入退室管理システムの顔認証を採用すると良いでしょう。企業に入退室管理システムを導入する際には、会社の利益だけではなく従業員のメリットを考えることも大切であると言えるでしょう。入退室管理システムを導入する際には、導入時にかかる初期費用やランニングコストについても考えることが重要です。初期費用としては、入退室管理システムの導入時の認証装置や端末などの機器購入にかかる費用、設置工事や入退室管理システムのサーバー構築などに関わる費用があげられます。入退室管理システムにおいては、認証方法の種類に関わらず各エリアの出入り口や部屋のドアに取り付ける認証機器を購入する費用が必要となります。入退室管理システムに関わる機器の価格については、メーカーや搭載される機能により大きく異なります。顔認証や指紋認証など、入退室管理システムにおいて精度の高い高度な認証システムを導入する場合、カード認証や暗証番号認証などほかの認証方法と比較して費用が高くなります。入退室管理システムに関わる設置にかかる費用は、導入するオフィスの規模やドアの数、入退室管理システムの認証装置の種類によっても異なります。入退室管理システムのサーバーや通信回線、システム構築を自身の企業で運用する場合は、はじめにサーバーを設置する費用が必要となります。クラウド型により入退室管理システムを利用する場合は、その費用はかかりません。入退室管理システム導入後のランニングコストとしては、月々の利用料金やサーバー保守のための費用、定期的なメンテナンス費用など、月額費用や年額費用がかかります。月額利用料は、入退室管理システムの保守などにかかる費用です。入退室管理システムの種類により費用はさまざまですが、初期費用を抑えられる反面月額費用が高かったり、初期費用がかかる一方で月額費用が安価なケースもあります。導入した入退室管理システムをどのぐらい使い続けるのかも考慮して、予算を検討する必要があります。入退室管理システムのサーバーに関する保守費用は、クラウド型の入退室管理システムの場合は、月額利用料に含まれているケースがあります。入退室管理システムをできるだけ長く快適に使用し続けるためには、万全なサポート体制があることも大切です。入退室管理システムの導入時や入退室管理システムを運用しはじめた際のサポート、入退室管理システムに何らかのトラブルが発生した際の修理や機器の交換、定期的なメンテナンスの頻度などサポート体制をチェックしてみましょう。また入退室管理に関わるサポートについて24時間体制で受け付けしているか、電話での依頼は可能なのかなど、突然のトラブルなど緊急時の対応についても導入前に確認しておきましょう。
◎入退室システムを導入する際の流れと工事
入退室管理システムを採用する場合は、まず入退室管理システムに関わる設置工事を行う業者を選ぶ必要があります。入退室管理システムに関わる業者を探す際には、公式サイトなどから取り扱っている入退室管理システムの種類や施工実績などについて確認すると良いでしょう。入退室管理システムを取り扱う業者によっては、電話やホームページから直接問い合わせができる所も多くあります。機器の設置を依頼する業者を決めたら、まずはヒアリングを行いどのような認証方法を備えた入退室管理システムを導入するのか決めていきます。入退室管理システムを導入する建物を直接業者とともに下見を行い、入退室管理システムを採用したいエリアのドアの数や運用方法などを確認していきます。その後、顧客の入退室管理システムへの要望や現地の状況、予算なども含めて見積もり書を提出してもらい、合意すれば入退室管理システムに関わる工事について正式に発注して契約書を交わします。入退室管理システムの設置工事においては、入退室管理システムの制御盤や認証機器の設置、電気錠の配線工事などを行います。入退室管理システムを管理するコンピュータなどへのシステムインストールをした後工事が完了します。入退室管理システムを導入するエリアの規模や導入する機器により、入退室管理システム発注から導入までのスケジュールが異なります。入退室管理システムの導入に関わる工事が終了後は、まずエリアごとのセキュリティレベルを決める必要があります。オフィスには一般的な執務室から役員室、サーバールームなど、さまざまなセキュリティレベルの部屋があります。それらをエリアごとに分けて、入退室管理システムにおいてどの所属や役職の人物の入室を許可するのか、またどんな条件が揃えば立ち入りが許可できるのかを細かく決めていきましょう。たとえば、ミーティング室はオフィスの従業員全員が入室できるが役員室は役職のある社員のみ、サーバールームについてはある部署に所属している者が入室可能で、それ以外の従業員はそのつど許可を取る必要があるなど、詳細な条件を決めていきます。この行程は、オフィスに入退室管理システムを導入してセキュリティ対策を講じる上で非常に重要となるため、十分に検討し慎重に進めるようにしましょう。ひとりで機密情報の保管されている部屋に入室できないように、2名で認証を行わないと入室できないツーパーソン機能を搭載することで情報を不正に持ち出すことを防げます。一定時間以上の部屋への滞在を認めず、決められた時間を過ぎると警報を鳴らす機能が搭載されている入退室管理システムもあります。入室についてより厳密なルールを設けることにより、オフィスのセキュリティ性を高めることが可能となります。エリアごとのセキュリティレベルが決定したら、入退室管理システムのそれぞれの認証方法に従いユーザー登録を行います。認証に必要な情報を、個人ごとに入退室管理システムの機器に登録する必要があります。登録する情報は認証方法により異なります。入退室管理システムにおいてICカードによる認証を行い入室する場合は、カードへの情報の書き込みを行います。顔認証や指紋認証などにより入退室管理システムを利用する場合には、ひとりひとりの指紋や顔の画像を認証機器に登録します。登録漏れがあると入退室管理システムを利用できず業務に支障をきたすことも考えられるため、慎重に行いましょう。オフィスにおいて入退室管理システムの運用するうえでのルールを決めておくことは、セキュリティ面で非常に重要です。たとえば、朝の出勤時などにカードを忘れた場合、従業員同士のICカードの貸し借りすることや、共連れによる入室の禁止などは明確にルールとして定めておきましょう。入退室管理システムを導入したことはもちろん、各エリアへの認証による入室についてもあらかじめ従業員全体に告知しておいてください。また入退室管理システムにおいて、企業への入社時やほかの部署への異動時、退職時にはどのような手続きを行えば良いのか、万が一入退室管理システムのカード認証用のカードを失くした場合の対処方法なども明確に定めておくことも重要です。 入退室管理システムを導入した後には、普段の業務に支障が生じないようにいつから運用を始めるかについても考えておきましょう。入退室管理システムの運用開始についてのスケジュールを綿密に立てて、全従業員に社員に対して十分に告知してください。運用開始時期については、年度末の忙しい時期など企業にとってリスクが高い時期はできるだけ避けるようにするといいでしょう。地震や火事などの突然の災害時には、入退室管理システムと連動している火災報知器システムなどのセキュリティを解除してドアを解錠する方法についても確認しておく必要があります。入退室管理システムの導入についての企業全体への告知は、オフィスにおいて説明会を実施したり、メールなどで周知するようにしましょう。
入退室管理システムを採用する場合は、まず入退室管理システムに関わる設置工事を行う業者を選ぶ必要があります。入退室管理システムに関わる業者を探す際には、公式サイトなどから取り扱っている入退室管理システムの種類や施工実績などについて確認すると良いでしょう。入退室管理システムを取り扱う業者によっては、電話やホームページから直接問い合わせができる所も多くあります。機器の設置を依頼する業者を決めたら、まずはヒアリングを行いどのような認証方法を備えた入退室管理システムを導入するのか決めていきます。入退室管理システムを導入する建物を直接業者とともに下見を行い、入退室管理システムを採用したいエリアのドアの数や運用方法などを確認していきます。その後、顧客の入退室管理システムへの要望や現地の状況、予算なども含めて見積もり書を提出してもらい、合意すれば入退室管理システムに関わる工事について正式に発注して契約書を交わします。入退室管理システムの設置工事においては、入退室管理システムの制御盤や認証機器の設置、電気錠の配線工事などを行います。入退室管理システムを管理するコンピュータなどへのシステムインストールをした後工事が完了します。入退室管理システムを導入するエリアの規模や導入する機器により、入退室管理システム発注から導入までのスケジュールが異なります。入退室管理システムの導入に関わる工事が終了後は、まずエリアごとのセキュリティレベルを決める必要があります。オフィスには一般的な執務室から役員室、サーバールームなど、さまざまなセキュリティレベルの部屋があります。それらをエリアごとに分けて、入退室管理システムにおいてどの所属や役職の人物の入室を許可するのか、またどんな条件が揃えば立ち入りが許可できるのかを細かく決めていきましょう。たとえば、ミーティング室はオフィスの従業員全員が入室できるが役員室は役職のある社員のみ、サーバールームについてはある部署に所属している者が入室可能で、それ以外の従業員はそのつど許可を取る必要があるなど、詳細な条件を決めていきます。この行程は、オフィスに入退室管理システムを導入してセキュリティ対策を講じる上で非常に重要となるため、十分に検討し慎重に進めるようにしましょう。ひとりで機密情報の保管されている部屋に入室できないように、2名で認証を行わないと入室できないツーパーソン機能を搭載することで情報を不正に持ち出すことを防げます。一定時間以上の部屋への滞在を認めず、決められた時間を過ぎると警報を鳴らす機能が搭載されている入退室管理システムもあります。入室についてより厳密なルールを設けることにより、オフィスのセキュリティ性を高めることが可能となります。エリアごとのセキュリティレベルが決定したら、入退室管理システムのそれぞれの認証方法に従いユーザー登録を行います。認証に必要な情報を、個人ごとに入退室管理システムの機器に登録する必要があります。登録する情報は認証方法により異なります。入退室管理システムにおいてICカードによる認証を行い入室する場合は、カードへの情報の書き込みを行います。顔認証や指紋認証などにより入退室管理システムを利用する場合には、ひとりひとりの指紋や顔の画像を認証機器に登録します。登録漏れがあると入退室管理システムを利用できず業務に支障をきたすことも考えられるため、慎重に行いましょう。オフィスにおいて入退室管理システムの運用するうえでのルールを決めておくことは、セキュリティ面で非常に重要です。たとえば、朝の出勤時などにカードを忘れた場合、従業員同士のICカードの貸し借りすることや、共連れによる入室の禁止などは明確にルールとして定めておきましょう。入退室管理システムを導入したことはもちろん、各エリアへの認証による入室についてもあらかじめ従業員全体に告知しておいてください。また入退室管理システムにおいて、企業への入社時やほかの部署への異動時、退職時にはどのような手続きを行えば良いのか、万が一入退室管理システムのカード認証用のカードを失くした場合の対処方法なども明確に定めておくことも重要です。 入退室管理システムを導入した後には、普段の業務に支障が生じないようにいつから運用を始めるかについても考えておきましょう。入退室管理システムの運用開始についてのスケジュールを綿密に立てて、全従業員に社員に対して十分に告知してください。運用開始時期については、年度末の忙しい時期など企業にとってリスクが高い時期はできるだけ避けるようにするといいでしょう。地震や火事などの突然の災害時には、入退室管理システムと連動している火災報知器システムなどのセキュリティを解除してドアを解錠する方法についても確認しておく必要があります。入退室管理システムの導入についての企業全体への告知は、オフィスにおいて説明会を実施したり、メールなどで周知するようにしましょう。
◎入退室管理システムを導入した事例
顔認証など精度の高い認証方法がある入退室管理システムは、企業やレンタルスペース、塾などの教育機関や24時間営業のフィットネスジムなど多くの場所で幅広く活用されています。
顔認証など精度の高い認証方法がある入退室管理システムは、企業やレンタルスペース、塾などの教育機関や24時間営業のフィットネスジムなど多くの場所で幅広く活用されています。
○製薬会社の本社に入退室管理システムを導入した事例
従業員の個人情報や取り扱う製品についての社外秘情報を持つある製薬会社では、開発中の製品に関する情報などを守るためのセキュリティの強化に役立てたいと考え、入退室管理システムを導入しました。資料室やサーバー室など薬品に関わる情報を取り扱うエリアや、特定の従業員しか入室できない部屋に顔認証システムを導入することにより、入室権限を持った人物以外の不正な侵入を防ぐことができるようになりました。入退室管理システムにおける顔認証を採用することで、とくに衛生面に注意しなければならないエリアへの感染症対策も講じることができました。
従業員の個人情報や取り扱う製品についての社外秘情報を持つある製薬会社では、開発中の製品に関する情報などを守るためのセキュリティの強化に役立てたいと考え、入退室管理システムを導入しました。資料室やサーバー室など薬品に関わる情報を取り扱うエリアや、特定の従業員しか入室できない部屋に顔認証システムを導入することにより、入室権限を持った人物以外の不正な侵入を防ぐことができるようになりました。入退室管理システムにおける顔認証を採用することで、とくに衛生面に注意しなければならないエリアへの感染症対策も講じることができました。
○レンタルスペースに入退室管理システムを採用した事例
あるレンタルスペースは、ヨガ教室やバレエ教室などの習い事、またレンタルオフィスの代わりに会議室として使用するなど、不特定多数の人が利用していました。入退室管理システムの暗証番号認証で利用者に1度だけ使用可能な番号を発行して出入りしてもらうことにより、セキュリティ対策を講じることができました。さらにネットを通じて遠隔操作で鍵を発行できる入退室管理システムであれば、パソコンの管理画面上から遠隔でレンタルスペースの施錠や解錠も可能であるため、物理的な鍵の受け渡しを行わず人件費を抑えることにもつながりました。
あるレンタルスペースは、ヨガ教室やバレエ教室などの習い事、またレンタルオフィスの代わりに会議室として使用するなど、不特定多数の人が利用していました。入退室管理システムの暗証番号認証で利用者に1度だけ使用可能な番号を発行して出入りしてもらうことにより、セキュリティ対策を講じることができました。さらにネットを通じて遠隔操作で鍵を発行できる入退室管理システムであれば、パソコンの管理画面上から遠隔でレンタルスペースの施錠や解錠も可能であるため、物理的な鍵の受け渡しを行わず人件費を抑えることにもつながりました。
○学習塾に入退室管理システムを導入した事例
ある学習塾では、生徒の個人情報や成績についてのデータなど機密性の高い情報を多く取り扱っています。職員室やデータを管理する資料室に入室管理システムを導入することで、部外者の侵入による大切なデータの盗難を防止できるようになりました。体温測定を行える入退室管理システムの顔認証を導入することで、生徒の健康状態を確認しつつスムーズに授業ができるようになりました。
ある学習塾では、生徒の個人情報や成績についてのデータなど機密性の高い情報を多く取り扱っています。職員室やデータを管理する資料室に入室管理システムを導入することで、部外者の侵入による大切なデータの盗難を防止できるようになりました。体温測定を行える入退室管理システムの顔認証を導入することで、生徒の健康状態を確認しつつスムーズに授業ができるようになりました。
○フィットネスジムに入退室管理システムを採用した事例
24時間営業を行っているジムのスタッフルームや更衣室などに、入退室管理システムを導入しました。ジムを利用する際には、入退室管理システムと連動した無人の受付機で顔認証により入室を行うため、人件費の削減につながるとともになりすましによる不正な利用を防げます。入退室管理システムにおける入室や退室の履歴は、会員の使用実績としても活用できます。特別会員のみが使えるエリアに関しては、共連れを防ぐために入退室管理システムにおけるアンチパスバック機能を採用しセキュリティ性を高めました。
24時間営業を行っているジムのスタッフルームや更衣室などに、入退室管理システムを導入しました。ジムを利用する際には、入退室管理システムと連動した無人の受付機で顔認証により入室を行うため、人件費の削減につながるとともになりすましによる不正な利用を防げます。入退室管理システムにおける入室や退室の履歴は、会員の使用実績としても活用できます。特別会員のみが使えるエリアに関しては、共連れを防ぐために入退室管理システムにおけるアンチパスバック機能を採用しセキュリティ性を高めました。
◎入退室管理システムの耐用年数
入退室管理システムや防犯カメラなどのセキュリティにかかわる設備は、法定耐用年数が6〜8年と定められています。法定耐用年数とは、国が定めた固定資産を使える期間のことをいいます。一方で耐久年数とは、その入退室管理システムに関する機器を作成したメーカー側が独自の判断で「問題なく使える期間」として提示している期間のことを表しています。ただし、入退室管理システムの実際の耐久年数と法定耐用年数は必ずしも一致するとは限りません。入退室管理システムの場合、設置環境や使用頻度により耐久年数が変わってきます。少しでも現在の入退室管理システムを長く使い続けたいのであれば、定期的なメンテナンスを行う必要があります。入退室管理システムはさまざまな機器を組み合わせて構成されているため、それぞれの寿命がどのくらいであるかにも気を付けなければなりません。多くの入退管理システムは、制御盤や認証機、電気錠、管理ソフトにより構成されています。入退室管理システムにおける制御盤とは、入退室管理システム全体をコントロールするために、電気部品や機器を配線してボックス内に収めた装置のことをいいます。制御盤は入退室管理システムにおける心臓部とも言える部分であり、重要な役割を果たしています。電気錠は、入退室管理システムにおいて認証機器を作動させるために欠かせません。電気錠とは、電気の配線工事を行い電気を通すことで施解錠を行います。管理ソフトは、入退室管理システムの稼働状況を監視し異常が発生した際に通知を行うなど、入退室管理システムの運用及び保守作業の効率化を図るために必要なソフトウェアのことです。入退室管理システムに関わる制御盤の耐用年数は約15年、電気錠は約7年、管理ソフトは約3〜5年とされています。ただし、入退室管理システムの制御盤や電気錠、認証機器は、経年劣化すると入退室管理システム全体の故障のリスクが高くなるため、定期的に点検を行い入退室管理システムの耐用年数を越える前でも機器を交換するケースもあります。入退室管理システムのなかでもっとも不具合を起こすリスクが高いのが電気錠です。入退室管理システムに関わる電気錠の交換などの工事には、電気工事士の資格を持つ業者が作業を行う必要があります。もし入退室管理システムにおいて器機の交換や修理が必要になった場合には、電気工事士が在籍しており電気錠について専門的な知識と経験を持つ専門業者に依頼すると良いでしょう。入退室管理システムの制御盤は、故障するリスクは比較的低いとされています。ただし1度制御盤にトラブルが起きると、入退室管理システムの復旧までの時間がかかるため早めに対処するようにしましょう。とくにオフィスなどにおいて入退室管理システムにより複数のドアを管理している場合、制御盤に不具合が起きると電気錠が使えなくなってしまいます。制御盤が故障した場合、入退室管理システムの再設定を行わなければならなかったり、入退室管理システムの制御盤そのものを交換しなければならないため、さらに時間とコストがかかります。電気錠や入退室管理システムの管理ソフトについては、設定に関してのバックアップを取っておけば、パソコンのバージョンアップに併せて交換を行えば問題はないでしょう。さまざまな点を考慮して、入退管理システムを導入後5年ほど経過したら入退室管理システム全体の見直しを考えるようにしましょう。
入退室管理システムや防犯カメラなどのセキュリティにかかわる設備は、法定耐用年数が6〜8年と定められています。法定耐用年数とは、国が定めた固定資産を使える期間のことをいいます。一方で耐久年数とは、その入退室管理システムに関する機器を作成したメーカー側が独自の判断で「問題なく使える期間」として提示している期間のことを表しています。ただし、入退室管理システムの実際の耐久年数と法定耐用年数は必ずしも一致するとは限りません。入退室管理システムの場合、設置環境や使用頻度により耐久年数が変わってきます。少しでも現在の入退室管理システムを長く使い続けたいのであれば、定期的なメンテナンスを行う必要があります。入退室管理システムはさまざまな機器を組み合わせて構成されているため、それぞれの寿命がどのくらいであるかにも気を付けなければなりません。多くの入退管理システムは、制御盤や認証機、電気錠、管理ソフトにより構成されています。入退室管理システムにおける制御盤とは、入退室管理システム全体をコントロールするために、電気部品や機器を配線してボックス内に収めた装置のことをいいます。制御盤は入退室管理システムにおける心臓部とも言える部分であり、重要な役割を果たしています。電気錠は、入退室管理システムにおいて認証機器を作動させるために欠かせません。電気錠とは、電気の配線工事を行い電気を通すことで施解錠を行います。管理ソフトは、入退室管理システムの稼働状況を監視し異常が発生した際に通知を行うなど、入退室管理システムの運用及び保守作業の効率化を図るために必要なソフトウェアのことです。入退室管理システムに関わる制御盤の耐用年数は約15年、電気錠は約7年、管理ソフトは約3〜5年とされています。ただし、入退室管理システムの制御盤や電気錠、認証機器は、経年劣化すると入退室管理システム全体の故障のリスクが高くなるため、定期的に点検を行い入退室管理システムの耐用年数を越える前でも機器を交換するケースもあります。入退室管理システムのなかでもっとも不具合を起こすリスクが高いのが電気錠です。入退室管理システムに関わる電気錠の交換などの工事には、電気工事士の資格を持つ業者が作業を行う必要があります。もし入退室管理システムにおいて器機の交換や修理が必要になった場合には、電気工事士が在籍しており電気錠について専門的な知識と経験を持つ専門業者に依頼すると良いでしょう。入退室管理システムの制御盤は、故障するリスクは比較的低いとされています。ただし1度制御盤にトラブルが起きると、入退室管理システムの復旧までの時間がかかるため早めに対処するようにしましょう。とくにオフィスなどにおいて入退室管理システムにより複数のドアを管理している場合、制御盤に不具合が起きると電気錠が使えなくなってしまいます。制御盤が故障した場合、入退室管理システムの再設定を行わなければならなかったり、入退室管理システムの制御盤そのものを交換しなければならないため、さらに時間とコストがかかります。電気錠や入退室管理システムの管理ソフトについては、設定に関してのバックアップを取っておけば、パソコンのバージョンアップに併せて交換を行えば問題はないでしょう。さまざまな点を考慮して、入退管理システムを導入後5年ほど経過したら入退室管理システム全体の見直しを考えるようにしましょう。
◎まとめ
オフィスや施設に入退室管理システムを導入する際には、認証方法や搭載機能について把握するとともに、入退室管理システムの採用時や採用後にはどのようなことに注意すればよいか事前に確認することが大切です。入退室管理システムに関わる作業内容の見積もりは無料で作成いたしますので「入退室管理システムについて相談したい」「入退室管理システムの交換や修理を依頼したい」などありましたら、KJTECH japanへご連絡ください。
オフィスや施設に入退室管理システムを導入する際には、認証方法や搭載機能について把握するとともに、入退室管理システムの採用時や採用後にはどのようなことに注意すればよいか事前に確認することが大切です。入退室管理システムに関わる作業内容の見積もりは無料で作成いたしますので「入退室管理システムについて相談したい」「入退室管理システムの交換や修理を依頼したい」などありましたら、KJTECH japanへご連絡ください。